安倍首相「専用車を乗り換え」の微妙なタイミング

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
リニューアルした新車センチュリーに乗り込む安倍首相(中央やや右)。約5年ぶりの専用車変更となる

「ちょっとタイミングが悪かったな…」

官邸周りを取材する記者の間で、いま、安倍首相が乗る「総理大臣専用車」がアップグレードされたことが話題になっている。

「これまで乗っていたのはレクサスLS600hLでしたが、新たに使用しているのはランク上の高級車のセンチュリー。約5年ぶりの変更になります。

リニューアルされたのは4月中旬です。走行距離や古くなった車両の状態などを鑑み、政府が変更を決めたとか。2年ほど前から調整に入り、防弾仕様などの改造を終え3月末に納車されました。運転手の訓練が終わったため、4月から登用されたそうです。以前乗っていたレクサスの価格は1500万円ほど。センチュリーは、改造費用などを含めれば2000万円を超えるのでは、と聞いています」(全国紙政治部記者)

フライデーも国会内の衆議院中庭の車寄せから、新車センチュリーに乗り込む安倍首相の姿を目撃している(掲載写真)。

変更を決めたのはずっと以前からであるということで、公務のために、可能な限り早く性能のよい最新車に乗り換えたほうがよいのだろう。

だが、政府関係者の間では「タイミングが悪かったな……」という声もあるという。

「近頃、マスクの配布についての問題や、飲食店への支援が十分ではないことに対する政権への不満が高まっている。そんななかで、偶然のタイミングとはいえ専用車の乗り換えを行ったわけですから、世間の印象はよくないですよね。

安倍さんやそのブレーンは、そういう『世間の空気』を読むことに長けていたはずですが、コロナ問題への対応の疲れか、その感覚が鈍っているのかな…と思ってしまいます」

辞職した黒川弘務検事長の賭けマージャンが『週刊文春』に報じられたこともあり、内閣支持率は12年12月に第2次政権発足以来最低水準に落ち込んでいる(朝日新聞が5月23、24日に実施した調査では支持29%、不支持52%)。急落の原因の一端は、こうした感覚が鈍ってきていることにあるのかもしれない。

防弾装備など最新鋭の改造がなされている総理専用車

政治アナリストの伊藤惇夫氏も、庶民感覚とのズレを指摘する。

「リニューアルされた4月と言えば、コロナの感染拡大で国民がもっとも苦しんでいた時です。通常の感覚なら自重するでしょうね。大半の店が営業自粛し、多くの人々が生活に困窮しているなか、車を乗り換えることを一般の人はどう見るか。偶然のタイミングとはいえ、少し乗り換える時期を遅くすることなども考えるべきだったのでは」

緊急事態宣言が解除され、少しずつ社会に日常が戻ってきている。さて、安倍政権は支持率をどこまで戻すことができるのだろうか。

コロナウイルスへの対応や文春砲の影響で内閣支持率が急落している安倍首相。政府関係者によると最近、覇気がないらしい
  • 撮影鬼怒川 毅

Photo Gallary3

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事