ダービー 皐月賞馬・コントレイルが父に続き無敗で目指す頂点
1着2着はサリオスとのマッチレースとなる可能性高。3着に来そうな穴馬とは? 麒麟・川島明、橋本マナミ、森咲智美が大予想!
先週のオークスは桜花賞馬のデアリングタクトが勝利を飾り、みごと無敗で二冠を達成した。今週の第87回日本ダービーも、皐月賞馬コントレイルが無敗でVを飾るのか期待が高まっている。
二冠馬デアリングタクトの馬主でもある『岡田スタッド』代表の岡田牧雄氏は、皐月賞とオークスを本誌で連続的中させ、いままさに絶好調。その岡田氏がダービーの本命◎に挙げるのは、もちろんダントツの一番人気が予想されるコントレイルである。デアリングタクトに続き、無敗での二冠は固いという。
「コントレイルは一戦一戦、成長し続けていて、まだまだ伸びシロがある。大外をまわって不利だった皐月賞で3着以下を突き放しちゃいましたからね。あと400m延びても関係ありません。瞬発力が凄まじく、この馬の一瞬の切れ味にはどの馬も太刀打ちできないと思います」
人気芸人コンビ『麒麟』の川島明(41)も、もちろん本命◎はコントレイルだ。
「気性面での不安があった皐月賞も無観客の影響で、しっかり落ち着いてレースに臨めた。普通なら負けていたところを才能だけでねじ伏せた姿は圧巻でした。皐月賞より強いレースを魅せてしっかりダービーを勝つと信じています」
皐月賞・オークスと本命馬的中のタレント・橋本マナミ(35)も、コントレイルの二冠の可能性は高いとみる。
「皐月賞では思わぬ後ろの位置取りになりましたが、3コーナーからまくり上がっていって、最後は直線でサリオスを楽に半馬身かわしました。福永騎手は一昨年ワグネリアンでダービーを勝っているので、その経験にも期待したいです」
2番人気が予想されるのは、皐月賞で惜しくもコントレイルに敗れたサリオス。岡田氏と橋本が対抗〇に挙げている。
「もしコントレイルが負けるとしたら、サリオスが早めに抜け出して、致命的な差をつけて逃げ込みを図った場合。並んじゃったらサリオスはダメですね。瞬発力が違いますから」(岡田氏)
そのサリオスを本命◎に推しているのが、競馬サイトでの予想も好評のグラドル・森咲智美(27)である。
「皐月賞でもしっかり伸びてコントレイルに半馬身差のところまで攻めた走りをしていたので、今回こそ逆転もあるかもしれません。マイル戦で培ったスピードと瞬発力で東京コースの直線で抜け出し走り切ってほしいです」
川島もサリオスには▲を付ける。
「全力で走る馬なので体調の戻りに不安はあるものの、実力ではコントレイルを逆転できる力を秘めています。鞍上のレーンも昨年の雪辱に燃えまくっていると思いますので、思い切って前で競馬してほしい」
競馬関係者の間でも、1、2着はコントレイルとサリオスでほぼ決まりだろうという声が圧倒的だ。
「ダービーも2頭のマッチレースの可能性が高いでしょう」(美浦・厩舎関係者)
3着に来る穴馬が狙い目
となると、逆に言えば3着にはどの馬が来てもおかしくはない。馬券で儲けようとするならば、3着に来そうな伏兵を狙って3連単で買うのがベターだろう。人気薄が3着に入れば、それなりの儲けも期待できそうだ。ならば2強に肉薄しそうなのはどの馬か。
「ヴェルトライゼンデが面白いと思います。皐月賞は外に出せなくて不完全燃焼でした。ホープフルSではコントレイルの2着。東京コースに変わるのは明らかにプラスでしょう。ウインカーネリアンも気になります。スクリーンヒーローの仔なので、本格化するのは秋に入ってからでしょうが、速い時計にも対応できるので、3着の可能性はあります」(岡田氏)
さらに岡田氏は、ハーツクライ産駒のワーケアも気になるという。
「皐月賞でサトノフラッグに騎乗したルメールが、ダービーではこちらを選択しました。この馬は器用な脚がなく、大跳びで不利を受けやすいので、広い東京コースになれば面白いと思います」
同じく二人の美女も声を揃える。
「ワーケアは皐月賞をパスして、ダービーへじっくり態勢を整えてきました。東京競馬場で2戦2勝なのもいい」(橋本)
「弥生賞で2着と確実に力のある馬だし、なんと言ってもルメール騎手はダービーの連対率5割。サトノフラッグではなくこちらで挑むルメール騎手の気合を感じます。得意の東京コースでキレキレの脚を見せてほしい!」(森咲)
武豊に乗り替わるサトノフラッグはどうか。川島は対抗〇に推している。
「陣営も最初からダービー狙い。弥生賞の4コーナーの手応えは、父ディープインパクトの姿を彷彿とさせるものでした。前走もダービーに向けて無理をさせなかったように思います」(川島)
「皐月賞では不完全燃焼でした。弥生賞ではワーケアに勝っていますし、武豊に替わって一変する可能性も」(岡田)
皐月賞の惨敗(13着)で武豊から横山典騎手に乗り替わるマイラプソディ。森咲が穴☆に挙げているが……。
「オークスでウインマリリンを2着に持ってきたベテラン・横山典騎手の手綱捌きに期待しています。ハーツクライ産駒で長距離が得意。頑張ってほしいです!」
7262頭の頂点に立つのははたしてどの馬か。本誌としては、史上7頭目の無敗での二冠馬誕生に期待したい。
『FRIDAY』2020年6月12日号より
- 撮影:高橋由二(競走馬)、近藤裕介(橋本)