職質から逃走&ひき逃げ 自称セレブ女31歳の「SNS虚飾人生」

海外出身で、モデルやコンサル、投資家を自称するが、現実は家賃5万円の飲食店店員。身勝手な自称セレブ女が積み重ねた嘘

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中川容疑者が運転するベンツは暴走して大田区の国道1号で歩道に乗り上げた。警視庁は自動車運転処罰法違反(危険運転致死)容疑も視野に調べているという

「彼女のフェイスブックには、サンディエゴ出身で、幼い頃にはハワイにある夜景の見える丘によく連れていってもらった、と書いてありますが、そんな話は本人から聞いたことがありません。彼女は子どもの頃からずっと神奈川県川崎市に住んでいたはずです。お嬢様でもなく、普通の家庭に育ったコ。ただ昔から自分独自の世界観の中で生きていましたね」

中川真理紗容疑者(31)と10年来の友人であるAさんは本誌にそう明かす。

5月20日、「不審者がいる」と通報を受けた警察官が、東京・品川区の路上で中川容疑者を職務質問した。すると、彼女はベンツに乗り込んで逃走。大田区内で歩道にいた会社員・高橋悠さん(34)をはねて死亡させた後、徒歩で近くのマンションに逃げ込んだところを逮捕された。

理不尽極まりない事件である。

中川容疑者は常日頃から、フェイスブックやインスタグラムで自らのセレブな生活をアピールしていた。ドバイやメキシコ、ラスベガスなどへの海外旅行や高級ホテルでのディナー、ベンツやアメックスのプラチナカードなど、華やかな写真をさかんに投稿。職業はモデル、コンサル、投資業を自称していた。

だが、全国紙社会部記者はこう言う。

「警察発表によれば、中川の仕事は『飲食店店員』。おそらく接客業でしょう。住所は川崎市内の市営住宅でした」

本誌は中川容疑者の住まいを訪ねた。最寄り駅からバスで約10分、建物は築30年以上で家賃は5万円前後。事故を起こしたベンツは新車価格で2000万円以上である。ギャップは否めない。

「市内のマンションからマリちゃんがここに引っ越してきたのは、彼女が中学生の頃でした。お父さんを早くに亡くし、お母さんと二人暮らしで、当時は大人しい女の子。裕福ではなかったでしょうが、お母さんは教育熱心でマリちゃんも成績は優秀。私立の中学・高校に通っていました」(近隣住民)

彼女は奨学金を得て明治大学政治経済学部に進学。だが、大学卒業後はまともな定職に就いていなかったようだ。

明るく髪を染めて、ギャル風メイクの中川容疑者(中川容疑者のインスタグラムより)。警察の取り調べには、「薬を飲み過ぎた」「衝突するまでの記憶がない」と供述しているという

「20代半ば頃から、彼女(中川容疑者)はこの市営住宅内で目立つ存在になりました。夜中に駐車場で車のエンジンをふかしたり、男友達らと朝まで騒いだりで、問題になったんです。彼女の部屋から出て来た男性が、通路から電化製品を次々と放り投げて警察沙汰になったことも。あのベンツも去年までは時々見かけました。男性が乗りつけて、彼女を降ろして走り去っていくんです」(別の近隣住民)

前出の友人・Aさんが語る。

「大学卒業後の彼女に何度か会っていますが、高級ブランド品は身につけていないし、財布におカネもあまり入っていなかった。もちろんプラチナカードなんて見たこともないですよ。昨年11月には『結婚した』と電話がありました。このときは『お金を払うから、私の話を聞いてくれる人を募集したい』とも言っていて、話が支離滅裂でした。それ以前にも『コカイン、MDMA、大麻はやったことがある』と言っていましたね」

中川容疑者の尿からは覚醒剤成分が検出された。身勝手な自称セレブに命を奪われた被害者を思うとやりきれない。

SNSにアップしていた写真。カードが輝いている(中川容疑者のインスタグラムより)
愛車の白いベンツの写真を何枚も公開していた(中川容疑者のインスタグラムより)
5月22日朝、送検される際、中川容疑者は身体を深く伏せて顔を完全に隠していた

『FRIDAY』2020年6月12日号より

  • 撮影蓮尾真司

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