『VS嵐』の新企画がファンの癒しに!リモートで際立つ仲の良さ

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’20年5月に開催予定だった新国立競技場でコンサートも延期に…。ファンにとっては試練の日々が続く

活動期間は延長する?しない?

手越祐也の活動自粛はNEWSファンを大いに悲しませてしまったが、嵐ファンもコロナ禍によって心もとない日々を過ごしている。

嵐は今年いっぱいでの活動休止を発表していただけに、ファンたちはラストイヤーを存分に楽しむはずだった。しかし、新型コロナウイルスの影響で5月15、16日に予定されていたコンサート「アラフェス2020 at 国立競技場」が延期となったほか、最後のツアー開催も不明。

さらに、嵐がNHKのスペシャルナビゲーターを務める東京オリンピック・パラリンピックも1年間延期されたことで、「嵐の活動期間も延長するのか、しないのか」という憶測が飛び交っているが、緊急事態宣言が解除された今なお発表されていない。

「もしこのまま年内で活動休止してしまったら……」「直接会いに行ける機会がもうなかったら……」という不安を抱えているファンは多く、嵐を楽しめる期間が半年あまりになり、残された時間が減る一方の日々に悲鳴のような声があがりはじめている。

ファンを大切にするメンバーのことは信じていても、先行きが不透明なまま刻々と過ぎていく日々にモヤモヤを抱えてしまうのは当然だろう。

しかし、そんなファンたちにとっての癒しが、奇しくもコロナ禍によってもたらされている。

リモートとは思えない「映像クオリティ」

思わぬ形でファンたちを癒しているのは、『VS嵐』(フジテレビ系)で行われている「リモート嵐-1グランプリ」というリモート企画。『VS嵐』と言えば、「大勢の観覧客を前に、嵐チームとゲストチームが巨大セットの中でゲーム対決する」というコンセプトだけに、コロナ禍で通常収録が難しくなったことで「もう放送できないのではないか」と不安視する声が飛んでいた。

しかし、5月14日の放送から「リモート嵐-1グランプリ」という新たな企画がスタート。「嵐の5人がそれぞれ別の部屋でゲームを行う」というコンセプトに大きく変わったのだ。

その内容をいくつか挙げていくと、「嵐のヒット曲を体内時計で踊ってズレの少なさを争う“ダンス時計GP”」「ゲストに突然リモートでつないで行う“中継ジェスチャーGP”や“カタカナ嵐GP”」「別々の場所で行うしりとりのスピードを競う“スマホ早打ちしりとり”」など、リモートの特性を最大限に生かしたコーナーがそろっている。

企画全体を通して特筆すべきは、「メンバーをCGで合成して5人一緒にいるように見せる」「中継先に嵐のメンバーを合成で組み込む」という斬新な発想と、視聴者がリモートであることを忘れてしまう映像のクオリティ。しかも、その映像によって、「別々の場所にいるのにまったく違和感がなく、5人そろっているように見えるのは、本当に仲がいいから」という印象につながった。

もともと嵐の魅力に仲の良さや穏やかなムードを挙げる人は多かったが、それは「リモートになったことで、より際立って見えた」ことはファンにとってうれしい発見だったのではないか。

他の番組は「タレントが自宅や別室からトークに参加するだけ」「画面を分割して並べるだけ」のリモート企画が多く、さらに言えば総集編でやりすごす番組が大半の中、『VS嵐』の工夫と技術はズバ抜けている。ファンたちも、まさか『VS嵐』でここまでリモートを使った企画が見られるとは思っていなかっただろう。

残り半年だからこそ「嵐5人」の企画が際立つ

最後に話を嵐の活動期間に戻すと、「延長されるのか、されないのか」、わからないのは『VS嵐』の放送期間も同様。「リモート嵐-1グランプリ」で改めて5人の結束を目の当たりにしたファンたちは、癒されるとともに「来年は見られないかもしれない」という寂しさに襲われはじめているはずだ。

ネット上には、「メンバーの人生を思うと、活動期間を延長しなかったとしても、5人で決めたことを尊重したい」という理解ある声が目立つ。ただ、「コロナ禍でメンバーもファンも納得できる活動ができない以上、延長してくれたらうれしい」という思いを消せないのも事実であり、だからこそモヤモヤした気持ちを抱えたり、『VS嵐』で癒されたりしてしまうのだろう。

もう1つの冠番組である『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に加えて、嵐が関わる可能性の高い『24時間テレビ』(日本テレビ系)、『NHK紅白歌合戦』などの行方が気になってしまうことも含めて、ファンにとってはまだまだモヤモヤした日々が続くのではないか。

その意味で、通常放送のようにゲストチームを呼ばず、嵐の5人にフィーチャーした「リモート嵐-1グランプリ」が一層まぶしく見えるのかもしれない。『VS嵐』の関係者たちにとってもメンバーと過ごす残り時間の少なさを感じているからこそ、あえて難易度の高い企画に挑んでいるのではないか。

  • 木村隆志

    コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。ウェブを中心に月20本強のコラムを提供し、年間約1億PVを記録するほか、『週刊フジテレビ批評』などの番組にも出演。取材歴2000人超の著名人専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、地上波全国ネットのドラマは全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。

  • 撮影蓮尾真司

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