コロナ騒動の直前に…巨人・原監督「鼻毛を処理しろ!」迷語録 | FRIDAYデジタル

コロナ騒動の直前に…巨人・原監督「鼻毛を処理しろ!」迷語録

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
6月2日に東京ドームで行われた西武との練習試合で生還した中島宏之をエアグータッチで迎える原監督(中央、右は元木ヘッドコーチ)
6月2日に東京ドームで行われた西武との練習試合で生還した中島宏之をエアグータッチで迎える原監督(中央、右は元木ヘッドコーチ)

プロ野球界に再び衝撃が走った。巨人の坂本勇人と大城卓三の2選手が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明したのだ。幸い症状は軽いようだが、最もショックを受けたのは原辰徳監督(61)だろう。6月1日に東京ドームで行われたインスタライブでは、こんなリップサービスでヤル気満々だったのに……。

「(元木大介)ヘッドが、次の監督を狙ってるって? オープン戦、紅白戦とヘッドが指揮をとった試合は、いつも負けている感じがするよ。阿部(慎之介・二軍)監督のほうが、強いんだよなぁ」

次期監督と噂される元木ヘッドをイジり、ライバルの「阿部のほうが強い」と煽ったのだ。だが、こうした発言の影響力も原監督は計算済みだという。

「コロナウイルスの影響で練習や試合が自粛となり、監督や選手の肉声がファンに届きづらくなっています。広報を通じての、短いコメントが発表されるだけでしたから。球界への関心が薄まることに、原さんは危機感を抱いているようです。昨季は一歩引いて、元木ヘッドや阿部・二軍監督ら次の指導者を育てるため発言は自重気味でした。今季は方針転換。練習試合も解禁となり、自らポジティブな言葉で情報発信し、再び球界への関心を高めたいと考えているようです」(スポーツ紙記者)

冒頭のインスタライブでは、主砲・岡本和真に社会人としてのたしなみ(?)を説く場面もあった。自身の愛称でもある「若大将」のニックネームをつけた岡本に、こう注文をつけている。

「鼻毛はちゃんと処理しないとダメ! 鼻毛は切ってもらってね。『(2代目)若大将』って命名したんだから。田舎の大将じゃないんだからさ。大人の常識」

「スゴい歴史を感じた」

また球場での練習自粛が続いた期間は、ウイルスの感染予防も率先して行ったようだ。胸を張って私生活を明かしている。

「ずっと家にいました。ゴルフも大好きですけど、行きたいとも思わなかったですね。時間がありましたから掃除をし、いらない洋服を捨てました。買い物であったり。家内が買ってきたものを手袋をして、買い物かごを持っていました。自分を守ることで人を守ることにもなる。そういうことですよ」

6月1日の代表取材では、前日にドラマ『アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~』(テレビ東京系)を見て「感銘を受けた」と発言。米国の占領下で日本の復興を託された宰相と、コロナウイルス感染拡大の中、優勝を狙う自身を重ね合わせたのだろう。一言一言噛みしめるように、こう語った。

「いや~、勉強になったなぁ。(吉田首相が)老体にムチ打ってさ……。スゴい歴史を感じた」

還暦を超えても、感受性豊かで前向きな若大将。巨人でともにプレーした野球評論家のデーブ大久保氏は、原監督の人間性をこう評価する。

「原さんは、長嶋茂雄さんのような存在になってきましたね。明るくて、小さなことにこだわらない。ただ自分の発言の影響力の大きさは、現役時代から理解していましたよ。巨人が完封勝ちした試合後、こんなことがありました。当時は全員がバスに乗って、球場から宿舎まで移動していた。完封した投手が車内に現れると、全員が『ナイスピッチング!』と慰労しました。

そんな中、原さんは『デーブもいいリードだったなぁ』と大声でボクを褒めたんです。(デーブ氏のポジションの)捕手は、裏方のような存在。あまり注目されません。それを皆んなの前で、褒めてくれたんだから嬉しくないワケがないでしょう。

ただ優しいだけではありません。監督経験が長くなるにつれ、厳しさも身につけたようです。昨季は助っ人のゲレーロを、二軍に落としています。本塁打王を獲ったこともある外国人選手を、並の監督なら簡単にはファームに行かせられませんよ。『結果を出せなければ誰でもこうなる』という、原さんなりのメッセージだったと思います」

球界へのコロナ感染騒動で、予断を許さない今季のプロ野球。原監督が、迷語録でプロ野球界を盛り上げる日を楽しみに待ちたい。

  • 写真時事通信社

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事