祝・結婚! 生田斗真「いい人伝説」を裏付けるこれだけの理由

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

生田斗真が結婚した。

なんだかとてもめでたい。

一般には、“アイドル事務所”と認識されるジャニーズ事務所において、俳優に専念する立場で、生田斗真は独自路線を切り拓いてきた。結婚についても同様だ。

2019年の人気ドラマ『俺の話は長い』ロケ中の生田斗真

サプライズではありながら、お相手である清野菜名の爽やかなキャラクターや、5年という決して短くはない交際期間、斗真が彼女の女優としての活動を見守り(おそらく)支えてきたことなど、2人のこれまでのストーリーを妄想するにつけ、しみじみと「いいカップルだな」と思う。ジャニーズなのに、こんなに誰からも祝福される結婚もあるのだ。

ジャニーズのファンで、斗真を「嫌い」とか「苦手」と言う人はいないと思う。ジャニーズ事務所に所属する(していた)タレントも然り。解散してしまったSMAPのファンだって、20年以上前、『中居正広のボクらはみんな生きている』(フジテレビ系)にレギュラー出演していた斗真には、いい印象しかないはずだ。

嵐に入っていてもおかしくなかった!?

世代こそ離れているが、斗真はKinKi Kidsに次いで、SMAP直属の後輩感がある(さらに10年以上離れてKis-My-Ft2が現れる)。何より、斗真はSMAPファンであることを公言して憚らなかった。SMAPの解散が決まった時は、出演していた舞台の囲み会見で、「SMAPがいなかったら、僕はここにはいない」と寂しさを滲ませ、昨年2月、NHKの情報番組『あさイチ』に出演したときもSMAPについて「5人揃った姿を目の前にすると、いつも震える思いがした」と熱弁を振るい、正直、あんなにSMAPSMAP言ってしまって大丈夫かな、とこちらが心配になったほどだ。

一方で、SMAPとは(メンバー同士ではなく)マネジメント上で対立があったとされる嵐とも非常に仲が良く、たびたび嵐の冠番組に出演しては、メンバーとの思い出話を語っている。映像作品では、長瀬智也、岡田准一、大野智、山田涼介との共演もあるが、特に大野とW主演したドラマ『魔王』(TBS系)は、俳優・大野智が世間に認知されるきっかけとなった作品だ。斗真が清野菜名と出会うきっかけになったドラマ『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)の主題歌も、嵐が担当している。

さらに、竹内まりや作詞、山下達郎作曲の「復活LOVE」のミュージックビデオにも出演。ドラマティックな曲の世界観をその演技で盛り上げていた。何より、伝説のJr.番組『8時だJ』ではメインで活躍していたわけで、タッキー同様、「嵐に入っていてもおかしくなかった」Jr.の一人だったのだ。

劇団☆新感線との運命の出会い

テレビ的には、斗真が俳優としてブレイクしたのは2007年の『花ざかりの君たちへ〜イケメンパラダイス〜』(フジテレビ系)という認識だろう。だが、1999年に嵐が、2002年にタッキー&翼が、その翌年に「Four Tops」など複数のJr.グループでともに活動していた山下智久がセンターを張るNEWSが、2004年に渋谷すばるや横山裕のいる関ジャニ∞がデビューし、2000年代前半の斗真は、ジャニーズにいる意味を見失いかけていた。

そんな中で出会ったのが劇団☆新感線だった。新感線のいのうえひでのりが演出を担当し、松岡昌宏が主演した『スサノオ〜神の剣の物語〜』で、劇団員がまるで学園祭のように楽し気に舞台に取り組んでいる姿に刺激され、「新感線の舞台に呼んでもらえるように頑張ろう!」と考えるようになる。

新感線の舞台といえば、歌舞伎や時代劇とロックやメタルを融合させたり、シェイクスピアなどの古典的名作をコメディタッチの音楽劇にリメイクするなど、いろいろと型破りだ。が、音楽にアクション、殺陣なども欠かせないため、実はジャニーズとは相性がいい。

話は急に令和に飛ぶが、今年3月24日、筆者は、赤坂ACTシアターで斗真が主演する、劇団☆新感線39(サンキュー)興行『偽義経冥界歌』の東京最終公演を観た。

新型コロナ感染症拡大防止のため、2月末から約3週間、上演が休止となり、ようやく再開した舞台だった。弟役は、ジャニーズの後輩である中山優馬。2006年に念願叶って新感線の舞台で主役を張って以来、3度目の主演にして、初めての後輩との共演。それは、18年前に自分がした経験を、後輩にも体験させたかったからだろう。身体能力、スター性、音感、コメディセンスなど、斗真の舞台での存在感には、ジャニーズアンチをも唸らせる華やかさがある。

この日、千秋楽での挨拶も、座長としての貫禄と彼らしい明るさがいっぱいで、「後輩が背中を追いたくなるような俳優になったなぁ」と、とても感慨深かった。

グループに属さないからこその“愛情深さ”

斗真の美点は、挙げ出したらキリがない。でも、最も人間として尊敬できる点は、彼がとても愛情深いことであるように思う。グループに属さない彼だからこそ、先輩グループに対する尊敬、同期が所属するグループへの愛着、後輩グループへの思いやりが深いのかもしれない。

ちなみに筆者は、何度となく彼を、ジャニーズのライヴ会場で目撃している。例えば、2007年の8月、関ジャニ∞が初めて東京ドームでコンサートを開催したとき、横山裕の誘いで、私服で会場に駆けつけたのが斗真と、ソロで俳優や振付師として活躍する屋良朝幸、そして嵐の相葉雅紀だった。斗真と横山は、いわゆる「ジュニア黄金期」と呼ばれる時代の中心メンバーで、大阪から通っていた横山を家に呼んだり、引越しの手伝いをしていたのが斗真ファミリーだった。

2009年の山Pソロのファーストコンサートでも、横浜アリーナに駆けつけ、Jr.時代の思い出の曲、KinKi Kidsの「欲望のレイン」を歌ったのだが、その煽りのうまさたるや! 当時、山PはまだNEWSに所属していたが、「なぜこの二人でデビューさせなかったのだろう?」と、つい疑問が湧いてしまうほど、お互いにない部分を補い合うような、キラキラした、それでいてとてもハートフルなパフォーマンスだった。

さらに、5年前のV6のデビュー20周年コンサートでは、TOKIOや嵐、Hey! Say! JUMPのメンバーらとお祝いに駆けつけ、MCに参加していた。

2018年の4月18日には、渋谷すばるがジャニーズを退所する会見があったことを受けて、ジャニーズウェブ内のブログ「生田斗真の部屋」に「すばるとの思い出」を綴った。『KYO TO KYO』という伝説の舞台での出会いから、貸してくれたCDのこと、一緒に行ったライヴの話、嵐がデビューした時喜んでいたこと、バラエティ番組でタイにロケに行き、ボロ宿の風呂場にカエルが出てビビりまくり、同じベッドでイヤホンを分け合ってブルーハーツを聴きながら眠ったこと、主演映画の主題歌を歌ってくれたことなど……。最後に、「すばる大好き」で終わるその文章があまりに感動的すぎて、思わずスクショしてしまったほどだ。

本当に、彼に関しては、「いいヤツ」以外の言葉が見つからない。

錦戸亮が抜け、関ジャニ∞が5人になってリリースされた最初のシングル「友よ」は、斗真が主演したドラマ『俺の話は長い』(日本テレビ系)の主題歌である。このこともまた、メインボーカルとされていた2人を失った関ジャニ∞が再生するきっかけに、斗真が力を貸してくれたようにも思える。このドラマのテーマの一つにも“再生”があり、作品が素晴らしく面白かったことも含め、エイター(関ジャニ∞のファンの呼称)としては、とても印象的なリスタートになった。

また、斗真主演の映画『土竜 (もぐら)の唄』シリーズ2作の主題歌も関ジャニ∞が担当しているが、嵐の楽曲で斗真がそのカッコよさやスマートさを体現できるとしたら、泥臭さやコミカルなキャラクターがフィーチャーされた作品に関しては、関ジャニ∞と相性がいい。ジャニーズの音楽の振り幅に、斗真の俳優としての振り幅が負けていないのである。

「ジャニーズ」と「結婚」の新時代

ごく最近では、YouTubeのSmile Up Projectに、逆光の中「アンダルシアに憧れて」を踊る動画が投稿され、6月5日の夕方から、コメント欄には「おめでとう!」という祝福の言葉が溢れている。斗真はツイッターやインスタはやっていないけれど、とにかくこうして、ジャニーズの結婚にもファンが直接お祝いの言葉を送ることができるようになった。いい時代だなと思う。

同期の山PがHuluで日欧共同制作の大型国際連続ドラマにメインキャストとして出演し、主題歌まで担当したり、Jr.のトップだったタッキーがプロデュース業に専念したり、Jr.時代に仲の良かった渋谷すばるや錦戸亮がソロアーティストとして活動したり、大好きだったSMAPのメンバーが木村拓哉を残してジャニーズ事務所を去ったり、俳優同士刺激し合う関係の小栗旬が、次期社長として芸能事務所とこれからのエンタメ業界を引っ張っていこうとする中、斗真は斗真なりのやり方で、前に進んでいる。

ジャニーズwebには、「これまで以上に身を引き締めてより一層、俳優業に精進し、皆さんに素敵な時間を提供できればと思っています」という自筆のメッセージが寄せられた。時代とともに、ジャニーズも変わってきている。かつては1グループに結婚は1人までとか、様々な噂が立ったものだが、アイドルの寿命が延びる中、タレント自身が実力で、「結婚によって人としてもアーティストとしても成熟した」姿を示してきた(井ノ原快彦は、ジャニー喜多川氏に「家庭を持ったら新たにこういう戦略に出られる」とプレゼンまでした)。斗真にも、結婚してさらに飛躍する未来しか見えない。

この時代の転換期に、誰もがほっこりするおめでたいニュースを届けてくれた彼こそ、“世の中に笑顔と夢を提供する”ジャニーズの申し子なのである。

  • 取材・文喜久坂京

    ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。

Photo Gallary1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事