ドラマ続々再放送も…松本潤「嵐」活動休止後が不安視される理由

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20年12月31日をもって活動休止を公表している「嵐」。その後は個々の活動に移る

伝説の大ヒットドラマ『ごくせん』第1シリーズ(2002年/日本テレビ系)に『99.9-刑事専門弁護士-』(2016年/TBS系)と、6月の再放送ドラマはちょっとした松本潤(36)祭りだ。この2作品で松本は、“ナイーブな不良”と“空気を読まない弁護士”という対照的なキャラクターを見事に演じ切っている。

が、松本は高い演技力を備えていながら、嵐の活動休止後のソロ活動が、5人のメンバーの中でもっとも不安視されているという。これはどういうことなのか?

あらためて言う必要もないと思うが、松本といえば国民的アイドルグループ・嵐のメンバー。嵐は今でこそ日本を代表するグループで、もはやその存在を知らない日本人はいないと言ってもいいほどだ。

だが、実は1999年にデビューしてから長らく不遇の時を送っていた。リリースしたシングルは、ジャニーズグループとしては珍しくオリコン1位を獲れないこともしばしば。2008年まではドームツアーもおこなえなかったほど、コンサートの集客にも苦しんでいた。2001年に大手レコード会社から、ジャニーズのプライベートレーベルである「J Storm」に移籍させられたときは、メンバーたちも「見込みがないとみなされた」と思ったほどだったという。

そんな時代の嵐を支えていたのが、松本潤だ。2002年に放送された『ごくせん』にメインの生徒役で出演すると、ドラマの大ヒットもあって、松本の名はジャニーズファン以外にも広く認知されるようになる。そして彼の活躍は、あの伝説的ヒット作となった『花より男子』シリーズ(2005年、2007年/日本テレビ系、2008年には映画も公開)へと続く。

この作品で松本は、ヒロインに一途な“俺様”キャラの道明寺司を見事なまでに好演。日本中の女子をトキめかせた。また嵐が担当したドラマの主題歌も大ヒット。グループの存在を広く世間に印象付けた。

このように、背水の陣だった嵐を大きく飛躍させたのは、松本のドラマでの活躍が大きかったのは間違いないだろう。

その嵐が脚光を浴び始めたのは、デビューから10年近くもたった2008年頃からだ。バラエティ番組における彼らの仲の良さが“萌え”要素として注目を集め始め、その年、『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系)、『VS嵐』(フジテレビ系)など一気に冠番組を増やす。また同年、初の五大ドームツアーを成し遂げ、翌年には初めてNHK紅白歌合戦への出場も果たす。その後の彼らの人気ぶりは、推して知るべしだ。

どの出演ドラマ視聴率も「怪物級」

ところがこの嵐のブレイクは、ソロとして活躍する実力が十分にあった松本を、良くも悪くも“嵐の松本潤”という存在に変えてしまった。彼はその後も『ラッキーセブン』(2012年/フジテレビ系)、『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ系)、そして現在放送中の『99.9-刑事専門弁護士-』など多数の主演作を世に送り出す。

しかもどの作品も視聴率が怪物級で、『ラッキーセブン』は15.5%、『失恋ショコラティエ』は14.4%。『99.9』に至っては17.1%という高数字を叩き出し、2018年にSEASONⅡが製作されただけでなく、視聴率も17.6%。そのクールの民放連続ドラマ1位という、文句なしの結果も残してみせている。

しかし気の毒なことに、どれだけ好演を見せても、彼は俳優としてではなく「嵐の松本潤」というアイドル枠にはめられてしまう。高視聴率も、嵐という付加価値があるから出せた数字、と捉えていた人も少なくなかっただろう。

「嵐の松本潤」となると、たしかに活動休止後のソロ活動は一気に難しくなる。製作サイドも「ソロになると視聴率が取れないのではないか」と勝手に推測し、松本へのオファーを控えるようになるかもしれない。また後ろには、King&Princeの平野紫耀や、今年CDデビューしたばかりの後輩グループ、SixTONESやSnow Manなど、若手も次々に迫ってきている。ジャニーズの俳優枠の競争も激化しているのだ。

実際松本は、その実績にもかかわらず、ここ2年は連ドラの主演も映画の主演もない。他の嵐メンバーがバラエティやニュース番組などで、ソロ活動を充実させていっているのとは対照的だ。

ツッパリ、セクシー、不思議君、そして俺様から物静かな役まで、国民的アイドルのメンバーという欲目を外しても、松本は演技の幅が広い。今回のドラマ祭りで彼の演技力があらためて評価され、嵐活動休止後のソロ活動につながっていってほしいと思う。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影蓮尾真司

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