アメリカ暴動ルポ「トランプも地下室へ退避」の圧倒的ヤバさ

コロナ禍で不満が溜まる米国全土で暴動が過激化。略奪犯の中には高級車で逃げ去る人も

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フロリダ州・マイアミの繁華街で抗議するデモ参加者。アフリカ系の人以外にも、多くの人種がデモに加わった

「5月31日、ロサンゼルスのビーチ近くの大通りを、総勢700人ほどの大行列が『PEACEFUL PROTEST(平和的な抗議)』『DON’T SHOOT!(撃つな!)』と叫びながら練り歩いていました。自分たちは、警官に撃たれるような過激なデモではないと主張しているんです。

一方の過激派は、各地でパトカーに放火したり、スーパーのレジを壊したりと、やりたい放題。ホワイトハウスに押し寄せた過激派から身を守るため、トランプ大統領が地下室へと避難するほどでした」(在米ジャーナリストの飯塚真紀子氏) 

暴動の発端は、5月25日にミネソタ州ミネアポリスで起きた殺人事件だ。手錠をされたアフリカ系男性のジョージ・フロイドさんが、白人警官に乗りかかられて首を押さえつけられ、窒息死した。

「事件直後、殺害の一部始終を捉えた動画がSNSで拡散。『黒人差別』が引き起こした殺人事件として、140都市で抗議運動が展開されました」(ニューヨークタイムズ紙のジョン・エリゴン記者)

当初は、人種差別に抗議するためのデモだったが、次第に過激化していった。

国際ジャーナリストの山田敏弘氏が解説する。

「アメリカは世界有数の格差大国で、貧しい人は医療費すら払えない。コロナにかかっても治療を受けられず、重症化して死んでしまう。さらにコロナ禍による大失業が怒りに拍車をかけた。不満を持った人々は、金持ちや仕事が安定している公務員を目の敵にします。そんな一触即発のタイミングで、白人警官による黒人殺害という象徴的な事件が起きた。溜まりに溜まった鬱憤(うっぷん)が溢れ出たのです」 

デモに乗じて頻発する略奪に手を染めるのは貧困層だけにとどまらない。

「商店から物品を略奪する人たちは、ベンツやアウディといった高級車に乗って逃げ去るのです。暴動に便乗した犯罪集団の存在が見え隠れします」(飯塚氏) 

トランプ大統領は、暴動の制圧のために連邦軍の投入も辞さないと表明。強硬策が負の連鎖を生まなければよいが――。

首都ワシントンの大通りでデモ行進をする民衆。デモのスローガンである「BLACK LIVES MATTER」のプラカードを持った人が多い

『FRIDAY』2020年6月19日号より

  • 写真アフロ、AFP=時事

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