鈴木亮平 銀座の高級時計店をハシゴして“品定め”の一部始終
緊急事態宣言が解除され、活気が戻ってきた銀座をぶらり
5月下旬の夕方4時半過ぎ。緊急事態宣言が解除になり、銀座でも高級ブランドの路面店が営業を再開し、人の流れも戻ってきている。
そんな数寄屋橋交差点近くに一台のRV車が停まっていた。運転席に座るのは黒縁メガネにマスク姿の俳優・鈴木亮平(37)だ。彼は車を降りると、銀座七丁目方向へ歩き、高級時計「IWC」の専門店へと入って行った。店員と顔を合わせるとお互いに深々と頭を下げ、店員が鈴木の周りに集まり談笑が始まる。
鈴木といえば「IWC」の『ポルトギーゼ・クロノグラフ』を愛用、昨年1月の新作発表会のためスイス・ジュネーブに駆けつけたほどのファンである。きっとこの店でも常連客なのだろう。
鈴木は店員から渡されたカタログと思しきものを手にショーケースを見て回るが15分ほどで何も買わずに外へ出た。そのまま3軒先の腕時計ブランド「ブライトリング」の専門店に入店。だが、ショーケースを5分ほど見ただけで店を出ると、通りを逆戻りして今度はスイス時計「ジャガー・ルクルト」の店先へ。ここでもショーケースを眺めただけで、さらに隣の時計店「OMEGA」へ移った。
今度はなかなか出てこない。お目当ての時計が見つかったのか……と思ったら、30分後に手ぶらで出て来た。そして、また「ジャガー・ルクルト」へ入って行く。 どうやら買い物となると、かなりこだわるタイプらしい。
再び何も持たずに出てきた鈴木が、信号を渡って向かったのは銀座七丁目の大きなビルだった。高級時計ブティックを多数擁する『ニコラス・G・ハイエックセンター』だ。
今度はさすがに30分以上出てこない。ようやく出てきたと思ったら、やはり手ぶら……。無駄遣いはしない堅実な性格なのだろう。それでも爽やかな表情で車に戻って行く姿は、心なしか楽しそうだ。そして、途中にあった小さな薬局で足を止めて買ったのは綿棒ひと箱だった。
結局、鈴木は綿棒の入った小さな袋一つを手に、約2時間にも及ぶ〝銀座ぶらり旅〟をしめくくったのだった。








『FRIDAY』2020年6月19日号より
撮影:足立百合