1兆円イージス・アショア 軍備よりコロナ対策で白紙撤回の可能性

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
河野太郎防衛大臣はF-15戦闘機や富士山など、個性的なマスクをつけて国会に出席。作成したのは、航空自衛隊広報室だという

「テレビや新聞は、防衛省がミサイル防衛システム、イージス・アショアの新屋(あらや)演習場(秋田市)への配備を断念したと報じ、河野太郎防衛相がそれについて『フェイクニュース』と嚙みついています。ただ、配置場所を見直していることは事実です。

しかも、河野防衛相は水面下でイージス・アショアの配備計画そのものの見直しを検討するよう、幹部に指示を下したといいます。新型コロナで国の財政が厳しいなか、総額で1兆円に達すると言われる防衛設備が本当に必要なのか。河野防衛相が将来の自民党総裁選を見据えて、国民にアピールするのも狙いでしょう」(防衛省関係者)

イージス・アショア配備計画は調査の杜撰さや防衛省の対応のまずさなどから地元の反発を招き、暗礁に乗り上げていた。ジャーナリストの青木理氏が言う。

「なぜ、秋田県と山口県に配備されるかと言うと、たとえば北朝鮮から見て秋田の延長線上にはハワイ、山口の先にはグアムがあるからではないか、とも指摘されます。つまり、日本の防衛ではなく、米国を守るために設置場所が選ばれたのではないか。そもそも、イージス・アショアの運用開始は早くて’25年。その頃にはミサイル技術も進化し、役に立たないという見方もあります」

イージス・アショアの導入よりも先にするべきは、新型コロナで苦境に陥った国民をケアすることではないか。こう指摘するのは、政治ジャーナリストの角谷浩一氏である。

「韓国は戦闘機F-35の購入費の支払いを先送りするなどして、795億円の国防費を削減し、コロナ対策費用に回しました。コロナ支援策で赤字国債が乱発されていくなか、天からおカネは降ってきません。戦後最大の国難に直面する今、聖域となりがちな国家安全保障の予算を柔軟に見直し、国民の生活を守ることも、大事な安全保障の一つではないか」

イージス・アショアの候補地選定のための再調査は、新型コロナの感染拡大のため、難航している。河野防衛相は計画の見直しを明言することができるか。

『FRIDAY』2020年6月19日号より

  • 撮影鬼怒川 毅

Photo Gallary1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事