「売却し補償に」市原・台風15号倒壊ゴルフ場が更地になっていた

昨年9月の台風で鉄柱などが倒壊し近隣に被害を与えたゴルフ場。急変した現状をリポートする

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市原市内でも地価の高い五井にあったゴルフ練習場。3000坪を超える広大な更地は時価で8億円近くになる

人々を苦しめるのは、新型コロナウイルスだけではない。日本人はたびたび台風に苦しめられてきた――。

’19年9月9日に関東地方に上陸し、千葉県観測史上最大となる瞬間風速57.5mの暴風で甚大な被害を及ぼした台風15号。その強風にあおられて、千葉県市原市内にあるゴルフ練習場のネットと鉄柱が倒壊。隣接する16軒の家屋が大破し、2人がケガを負う大事故となった。当時、近隣住民は次のように語っていた。

「はじめ、ゴルフ場の女性オーナーから弁護士を通じていきなり、『自然災害なので補償しない』という通告がきたんです。ゴルフ場の鉄柱がもろくなっていて倒れた可能性もあるのに……。さすがにそれは無責任すぎると思って猛抗議しましたね。それで参ったのか、オーナーは別の弁護士を代理人として立てて、態度を一変。損壊家屋や車を補償してもらう方向で、目下話し合い中です」

事故発生から9ヵ月――。

はたして、補償は進んでいるのか。本誌記者が改めて件(くだん)の地を訪れると、そこには1万㎡以上もある広大な更地が広がっており、ゴルフ場は影も形もなくなっていたのだ。

本誌は、ゴルフ場近くの自宅に住むオーナーを直撃した。

――ゴルフ場が更地になっていましたが。

「土地を売却して損壊家屋の補償に充てるため、ゴルフ場を解体しました。土地を買いたいと手を挙げている業者さんは複数いて、現在交渉中です。ゴルフ場がなくなったのは寂しいですが、あの事故以来、営業できなくなったので、やむを得ないですね」

――いくらで売りたいですか。

「ゴルフ場の解体・撤去費用で1億円を超えています。それとは別に、個人的な借金が1億3000万円あるので……。高ければ高いほうがいいですね」

――補償金額については、近隣住民と折り合いはついたのですか。

「弁護士を斡旋人に立てた話し合いを重ねておりましたが、新型コロナの影響で一時中断しています。話し合いに使う会館が閉まっていまして。7月には再開できるようにしたいです」

自然災害やウイルスの感染拡大……。我々は、今後も様々な災厄と戦っていかなくてはならないのだ。

『FRIDAY』2020年6月19日号より

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