伊藤詩織氏が訴えた漫画家・はすみとしこ氏の“意外”な対処法

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自らの性暴力被害を告発した伊藤詩織さんの訴訟に判決(‘19年)

 

このところ社会問題化しているのが、SNSによる誹謗中傷だ。先月にはフジテレビ系『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが、SNSによる人格攻撃を苦に自ら命を絶った。

木村さんはプロレス用語で言うところの「ヒール」役を、番組内でも貫いていた。それを不快に感じた一部視聴者が過激化し、彼女のツイッターやインスタグラムには1日に100件以上の「死ね」「消えろ」「うざい」という誹謗中傷が寄せられた。

「制作側の過剰演出、恣意的な編集も批判されていますが、やはり悪いのはSNSで人格攻撃した人たち。軽い気持ちで投稿した人が大半で、木村さんが亡くなるや、慌ててアカウントを削除して“逃亡”する人が続出しています。現在、木村さん側は執拗に中傷を繰り返した特定のアカウントの洗い出しを行っている。場合によっては訴訟も辞さない構えのようです」(テレビ局関係者)

木村さんと同様にSNSでの罵詈雑言に悩んできたのが、ジャーナリストの伊藤詩織氏だ。

伊藤氏は元TBS記者の山口敬之氏から性行為を強要されたとして民事訴訟を起こし、一審で勝訴。山口氏側が東京高等裁判所に控訴し、審理が続いている。

その間、伊藤さんには第三者から「死ね」「売名女」などの批判が殺到。なかでも彼女が悪質だと捉えたのが、漫画家・はすみとしこ氏のSNS投稿だった。

同氏は‘17年6月から‘19年12月にかけて、自身のツイッターに「枕営業大失敗」と描かれた女性のイラストや「当時米国でキャバ嬢として働いてた詩織ちゃん」などと書いた5本のツイートを投稿。イラストでは伊藤氏の名前を明示せず「この作品はフィクション」と補足したものもあるが、イラストに描かれた女性は伊藤氏を連想させる。

伊藤氏は6月8日に都内で記者会見を行い、はすみ氏を相手取り、計770万円の慰謝料、弁護士費用の支払いを求めて東京地裁に提訴したことを明かした(他にも同投稿をリツイートした二人も訴えている)。

「言葉は人を傷つけ、時に死に追いやってしまうこともあります。これ以上、言葉で人を傷つけることがないよう、何かアクションを起こさなければいけないと思っていました」

会見でそう語った伊藤氏に対し、はすみ氏はツイッターで意外な理論を展開した。

《昨日の伊藤詩織さんの会見。木村花さんの死を引き合いに「自分も同じ思いだった」と語っていたが、その伊藤さんの影響で昨日から私に対し、「生理も来ていない更年期」「とっとと消えろ」「人殺し」「クズ」「交通事故で死ね」等々の誹謗中傷が殺到している。ミイラ取りがミイラになるとはこの事だね。》
《伊藤詩織さんへ。550万円欲しかったら、私が木村花さんの様にならないよう、最新の注意を払った方がいいんでねぇの?》(原文ママ)

ようは今回の提訴で「今度は自身が批判の的にさらされている、どうしてくれるんだ」というのだ。そうした誹謗中傷に問題があることは前提としても“意外すぎる”反論ではあるが、この手の“返し”には何らかの意図がありそうだ。

「このニュースに触れた人は感情が高ぶってしまいがちですが、一度深呼吸する必要があります。ツイッターの文面を見る限りでは、はすみ氏側が伊藤さんにされたことと同じことを、そっくりそのまま返すつもりでいるのかもしれません。木村さんの件でもそうですが、我々は適度な距離感を保って日々のニュースを読み解く必要があります」(臨床心理士)

裁判では、はすみ氏が「フィクション」としたイラストなどについて名誉棄損が成立するかどうかが争点となるだろう。はたして、どんな判決が出るのだろうか……。

  • PHOTOロイター/アフロ

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