執行猶予満了 清原和博が息子&前妻・亜希さんと一家団らん夕食会
番長が家族を取り戻す日は近い!
グゥワッキーン!
金属バットの力強い打球音が、夕暮れの工場地帯に何度もこだました。
轟音(ごうおん)のもとをたどると、巨大な室内野球練習場に行きついた。見ればベンツSUVとゲレンデヴァーゲンが建物の前に停まっている。いったいどんなセレブが、場内で打っているのか。
間断なく打球音は続き、やがて1時間が経とうかというところで、3台目のベンツが現れた。今度はカブリオレ。オープンカーである。降りてきたのは黒キャップにサングラス、黒ジャケットと全身黒ずくめの浅黒い男、パーソナル・トレーナーのケビン山崎氏(68)だ。
ケビン氏を一躍有名にしたのが、巨人時代の清原和博(52)をプロレスラー並みのマッチョにした「肉体改造」だ。
まさか、バットを振っているのは――と訝(いぶか)っていると「よーし!」という声とともに歓声が上がり、打球音が止んだ。
約20分後、室内練習場の外階段を一段一段、ゆっくりと降りてきたのは、はたして清原だった。だが、引退の原因となったヒザはいまも相当悪そう。何より、太鼓のように突き出たお腹が邪魔して、とてもスイングできそうにない。
続いて、甘いマスクの若者がタッタッタと軽快に外階段を下りてくる。
と、その瞬間、階下で待っていた清原がガブリ寄り……ではなく、ハグ!
若者は思わず身体をのけぞらせた。
「パパ、やめてよ。みんな見てるよ」
おそらく、そんな心境だったに違いない。清原に抱きつかれたのは、彼が愛してやまない長男だったのである。清原はハグを解くと今度はガッシリ握手した。
長男の後を追うように次男も登場。’17年にジャイアンツジュニアの4番として『NPB12球団ジュニアトーナメント』に出場して話題になったチビッコは、立派な青年に成長していた。
だが、本誌が最も驚いたのは父子の脇にいた前妻でモデルの亜希さん(51)の姿だ。夫の薬物疑惑報道を受け、子どもたちと家を出て、離婚後も清原から愛息たちを遠ざけ続けていた彼女がなぜ?
「理由は二つ。離婚後に付き合い始め、保釈後も彼を支えていた女子大生ホステスと清原の破局。そして野球です。長男は中学で野球を辞めてアメフトに転向しましたが、次男はプロ入りを嘱望されている逸材。そんな次男たっての希望で、去年から打撃の指導をすることになった。野球を通じて、家族とコミュニケーションを取れるようになったのです。ケビンさんのジムで、父からスイング指導を受ける次男を亜希さんがスマホで撮影する姿を目撃したときは『ようやく、ここまできたか』と胸が熱くなりました。復縁、あると思います!」(夕刊紙デスク)
家族で祝った「特別な日」
今回の室内練習場での打撃練習も、父の指導の一環だったようだ。
時刻は夜7時前。解散の時間なのだが、まだまだ教え足りないのか、帰りの車に乗り込む寸前まで身振り手振りを交えた父子の野球教室は続いた。息子が父を見つめる眼差しには、偉大な野球人である父への尊敬の念が溢(あふ)れていた。
それから数日後の6月4日、今度は六本木で清原ファミリーを発見した。現役時代から通っている高級中華料理店で一家団らん夕食会が行われていたのだ。
「6月4日は’89年に清原が史上最年少で100号ホームランを打った日であり、’04年に2000本安打をマークしたメモリアルデー。特別な夜を一家で祝ったそうです。コロナの影響で会食は半年ぶりだったそうですから、喜びもひとしおだったでしょうね。引退後は息子たちが野球をする姿を見るのが、唯一の楽しみでした。家族を失った寂しさ、喪失感から薬物にのめり込んだ経緯を考えれば、こうして家族と過ごす時間が更生への何よりの支えとなるでしょう」(清原の知人)
亜希さんは昨年末、雑誌『HERS』で連載していたエッセイの最終回で、初めて前夫の話題に触れた。清原が’18年に上梓し、12万部を売り上げるベストセラーとなった『告白』を読んだ感想だった。そこには大きな文字でこう書かれていた。
〈何度も読んで、私自身の存在を再確認しました。頑張ってる人の背中を押す。それが私の仕事なんだと思った〉
〈彼は罪を犯しました。けれど、今の姿を応援したい〉
6月15日、4年の執行猶予期間が終了する。逃(のが)れられない闇の中で清原が〝死にたいくらいに憧れた〟家族を取り戻す日が、すぐそこまできている。






撮影:島颯太、西 圭介(5枚目)