古い日本のスポーツカーがいま北米でバカ売れする理由 | FRIDAYデジタル

古い日本のスポーツカーがいま北米でバカ売れする理由

船積みを待つ大黒ふ頭にスカイライン、シルビア、スープラ、ランエボなどがズラり

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コロナ禍の中でも、北米への中古車の輸出はストップすることなく、大黒ふ頭は船に積むための中古車で溢れていた。最近では、海外の中古車市場への高額転売を狙った、往年の国産スポーツカーの盗難が相次いでいるという
コロナ禍の中でも、北米への中古車の輸出はストップすることなく、大黒ふ頭は船に積むための中古車で溢れていた。最近では、海外の中古車市場への高額転売を狙った、往年の国産スポーツカーの盗難が相次いでいるという

日産のスカイラインGT‐Rやトヨタのスープラなど、’80~’90年代に青春を過ごした若者たちが憧れた国産スポーツカーがズラリと並んでいた。

上写真は横浜・大黒ふ頭。これから海外に輸出される、船積みを待つ中古車の待機場所である。どれも何世代も前の型落ちで、走行距離は10万㎞前後。日本では見向きもされないが、海外では大人気なんだとか。とくに北米では飛ぶように売れるのだという。

「本来、右ハンドルは例外を除いて北米では登録できません。ただしカナダでは15年、米国では25年、製造から経つと登録可能になるんです。映画『ワイルド・スピード』シリーズやプレイステーションのレースゲームに日本のスポーツカーがたくさん登場したことで爆発的な人気になりました。日本車はもともと性能が高いうえ、2年ごとの車検整備で、メンテナンスがしっかり行われているので、四半世紀を経ても極上の中古車が少なくありません。米国では20万㎞超えの中古車が平気で売られていますから、10万㎞程度では新車みたいなものなんです」(自動車ジャーナリスト・加藤久美子氏)

右ハンドルのちょっと古いスポーツカーが、いま海の向こうで愛されている。

北米に輸出され、現地でカスタムされたスカイラインGT-R(R34)。マニアたちは自分好みに改造して楽しんでいる
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クルマ系人気ユーチューバーとして知られる米国在住のスティーブ氏。旧車の日本車をこよなく愛する
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『FRIDAY』2020年7月3日号より

  • 撮影加藤博人

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