手越も離脱のなか「V6が脱退者ゼロ」の理由 | FRIDAYデジタル

手越も離脱のなか「V6が脱退者ゼロ」の理由

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宮沢りえ&V6の森田剛。結婚前から堂々とデートを楽しんでいたため、客でにぎわうスーパーでもまったく人目を気にしていなかった(今年5月撮影)
宮沢りえ&V6の森田剛。結婚前から堂々とデートを楽しんでいたため、客でにぎわうスーパーでもまったく人目を気にしていなかった(今年5月撮影)

手越祐也(32)のジャニーズ事務所退所、そして所属グループNEWS脱退が世間を騒がせている。それとともに、ジャニーズにおける稀有な脱退者ゼログループとしてV6への再評価が高まっている。

思えばジャニーズのグループは、常にメンバー脱退と存続危機の戦いだったといっても過言ではないだろう。

内博貴(33)、渋谷すばる(38)、錦戸亮(35)の脱退で、デビュー時の8人から今や5人となってしまった関ジャニ∞。赤西仁(35)、田中聖(34)、田口淳之介(34)の脱退で、6人から3人になってしまったKAT-TUN。山口達也(48)のスキャンダルで5人から4人になったTOKIO。稲垣吾郎(46)、草彅剛(45)、香取慎吾(43)の退所で空中分解したSMAP。「見たことのない景色を見たい」という大野智(39)の希望を受けて今年いっぱいで活動を休止する嵐。デビュー早々、メンバーの岩橋玄樹(23)がパニック障害で休業に入ったKing & Princeなど、枚挙に暇がない。

脱退の理由は、不祥事から「活動の方向性の違い」、病気など様々だが、なぜV6だけは一人も欠けることなく今日まで活動を続けることができたのだろうか?

まず簡単にV6の歴史をおさらいしておこう。

V6は坂本昌行(48)、長野博(47)、井ノ原快彦(44)、森田剛(41)、三宅健(40)、岡田准一(39)の6人グループで、1995年にデビューしている。『愛なんだ』(1997)、『WAになっておどろう』(1997)など多くのヒット曲を出しているだけでなく、1997~2005年まで放送されたバラエティ番組『学校へ行こう!』(TBS系)は10代の若者たちから絶大な支持を受け、伝説のバラエティとして今も『V6の愛なんだ』とタイトルを変え、毎年特番が組まれているほどだ。

そのV6は、初期の頃は“剛健(ごうけん)”と呼ばれる三宅建と森田剛のコンビが、女性たちの間で絶大な人気を博していた。やがて最年少メンバーだった岡田准一が俳優としてブレイク。また井ノ原快彦が司会者としての才能を開花させるなど、活躍のステージはソロへと移っていく。

それでも毎年、シングルをコンスタントにリリース。デビューから19年目となる2014年に紅白歌合戦に初出場、翌年には『24時間テレビ』(日本テレビ系)のパーソナリティーを務めるなど、安定したグループ活動を見せ続けている。

メンバーの関係性は良くなかった

もちろんその過程は、全く無風だったわけではない。大人気だった剛健コンビは「態度が悪い」とバッシングされた時期もあった。また一時は、日本を代表する俳優となった岡田准一のグループ脱退も危惧されていた。が、結果として彼らはグループを守り続けてきた。そして今年、その活動は25周年を迎え、間もなくニューシングル『It’s my life』のリリースも予定されている。

なぜ他のグループは脱退や休止を食い止められず、V6だけが食い止めることができたのか。ジャニーズ事情に詳しい芸能記者たちに取材したところ、2つの理由が見えてきた。

「意外かもしれませんが、続いた理由は彼らの“仲の良くなさ”にあったと思っています。V6は年上メンバーの20th Century(坂本、長野、井ノ原)と、年下メンバーのComing Century(三宅、森田、岡田)の2グループ構成。そのため初期の頃は、年上メンバーが奔放な年下メンバーを叱責するなど、あまり関係性が良くなかった。

しかし大人になるにつれ、年上メンバーは丸くなり、年下メンバーは礼儀を身に着けていった。他のグループが“仲良し”からスタートし、その距離の近さゆえかえってギクシャクし始めるのに対して、V6だけは逆の経過を辿った。それが今日まで誰も脱退していない理由の1つではないかと、個人的には思っています」

恋愛でも好印象から入るとあとは悪い点が目につくだけだが、悪印象から入るとかえって良い点しか入ってこなくなる。このパターンということだろうか。

別のライターは、次のような理由も挙げている。

「決定的なセンターがいなかったことも大きかったのではないでしょうか。初期の頃は森田さんと三宅さんの剛健コンビが圧倒的に目立っていましたが、実は彼らは好きなことをマイペースにやっていきたいという個人主義者で、『俺が俺が』という野心はあまりない。MCとして活躍中の井ノ原さんやリーダーの坂本さんも面倒見のいいタイプだし、長野さんに至っては怒ることがあるのかと言われるほど温厚な性格。

また今や日本を代表する俳優となった岡田さんも、自ら“ネクラ”と語るように、売れたからといって先頭に立つ性格ではない。良くも悪くも『テッペン取ろうぜ!』みたいな熱くなるタイプがいなかったため、ムダな軋轢が生まれなかったのではないでしょうか」

実に学ぶところの多いV6の人間関係の築き方。このまま無事に30周年、40周年と迎えていってほしいものだ。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影西 圭介

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