布団に巻き放置…31歳母親が2歳の愛息を殺害した家庭事情 | FRIDAYデジタル

布団に巻き放置…31歳母親が2歳の愛息を殺害した家庭事情

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送検される華佳容疑者。近隣住民はおとなしい印象を受けたという
送検される華佳容疑者。近隣住民はおとなしい印象を受けたという

「以前にも、何度か息子を布団で巻きつけたことがありました。自力で出ていたので今回も大丈夫だと思った。殺すつもりはなかったです」

愛息を殺害した母親は、警察の取り調べに対しこう供述しているという。

悲劇が起きたのは6月23日夜のことだ。東京都町田市に住む専業主婦の武田華佳(はるか)容疑者(31)は、自宅1階で会社員の夫(37)と口論になった。両親の喧嘩を目の当たりにし、長男の崇太郎君(2)が泣き出す。華佳容疑者は崇太郎君を2階に連れていき、泣き止ますため大人用の敷布団でぐるぐる巻きに。40分間ほど放置し様子を見に行くと、崇太郎君は息をしていない。慌てて110当番通報したが、約2時間後の夜11時過ぎに死亡が確認された。

「華佳容疑者は夫(37)と崇太郎君、双子の長女(2)の4人暮らしでした。育児には相当ストレスをためていたようです。知人には『幼い双子を育てるのはキツイ』と話していたといいます。

近隣に対しても、かなり気を遣っていた。家族が町田市に引っ越してきて、まだ1年も経っていません。町内会にも入っていなかったとか。土地に馴染んでいないという、負い目もあったのでしょう。華佳容疑者は子どもが泣いて近所迷惑になることを、とても気にしていたようです」(全国紙社会部記者)

近隣住民は、トラブルの予兆などは感じなかったようだ。

「確かに子どもの泣き声が聞こえることはありましたが、気になるほどではありません。元気のいい子だなと感じた程度。おそらく、奥さんのお母さんでしょう。毎日のように高齢の女性が家に来ていました。お母さんも面倒をみてくれるなら、子育てで悩みトラブルを起こすようなことはないと思っていたのですが……」(近所に住む主婦)

外からはごく一般的な家庭に見えても、他者にはわからない事情があったのかもしれない。元神奈川県警の刑事でジャーナリストの小川泰平氏が語る。

「育児が、かなり大変だったのだと想像します。歳が離れた兄弟なら、年長の子どもが幼児の面倒をみることもできるでしょう。しかし2歳の双子では母親は目を離せず、なかなか買い物にも行けない。一人で気晴らしもできません。殺害の意図はなかったとしても、過度のストレスから結果的に虐待にはしったと言えるでしょう。

さらに、新型コロナウイルスの影響も考えられます。外出自粛でご主人が家にいがちだったとしたら、マイナスに働いた可能性があるからです。夫が育児をサポートし奥さんの負担が減るケースもありますが、実際には逆のパターンが多い。家で仕事をしリモートで会議をするため、夫が『子どもを静かにさせろ』と注文。昼食の用意など、奥さんの負担やストレスが増えることが多々あるんです」

警視庁町田署は、華佳容疑者に日常的な虐待があった可能性があるとみて調べを進めている。

  • 撮影蓮尾真司

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