新議連の幹事長に就任した稲田朋美氏に聞いた「総理への野心」
下村博文氏が会長の議員連盟で幹事長に就任した稲田氏。「ポスト安倍」の布石か。本人を直撃
稲田朋美・自民党幹事長代行(61)の動向が永田町で注目を集めている。6月17日には、党本部で二階俊博幹事長と女性国会議員との懇親会を開催。前週には、下村博文選対委員長を会長とする「新たな国家ビジョンを考える議員連盟」の設立総会を行い、稲田氏は幹事長に就任した。
安倍政権の支持率が急落する中での活発な行動だが、その真意はどこにあるのか。懇親会後の稲田氏を直撃した。
――新議連発足は「ポスト安倍」への布石と見る向きもあるが。
「いやいや、そんなことありません。フライデー、かなわんわぁ」
――二階幹事長も話していましたが、女性議員の数が少ないのでは。
「そうですね。今日、いろんな意見が出て、女性の議員を増やしていかないと」
――まずはそのトップに稲田さんが?
「それじゃあ~」
政治ジャーナリストの角谷浩一氏が稲田氏の内心を推察する。
「同じ派閥に西村康稔・経済再生担当相がおり、新型コロナ対策で知名度が急激にアップしました。年下である西村氏に負けたくないという焦りもあり、下村氏を会長に立てて、派閥内の様子を見ていくという目論見ではないか。最終的には『女性初の宰相』に向けて進んでいきたいのでしょうが、党内で支持を集めるには、もっと汗をかかないといけません」
ちなみに稲田氏の装着するフェイスガードは地元・福井県のメーカーが作っている逸品で、1セット・900円である。
『FRIDAY』2020年7月10日号より
- 撮影:鬼怒川毅