「桜を見る会」出席が話題になった半グレが石垣島でまた逮捕
「そんなん話がちゃうやろ!」
沖縄県石垣市美崎町内の飲食店の従業員をそう脅迫したとして、6月23日、50歳の自称「経営コンサルタント」の男が沖縄県警に逮捕された。労働基準法違反(強制労働)での逮捕は、沖縄県では初。しかしこの事件が注目を集めているのには、別の理由がある。
「逮捕されたのは、山根真一という男です。山根は自身が携わる飲食店の従業員が『辞めたい』と言ったことに激昂。脅迫して無理やり働かせ続けたとされています。実はこの山根は、『桜を見る会』に出席していたあの半グレなんですよ」(全国紙沖縄支局記者)
昨年11月頃から、税金の私的利用疑惑が次々浮上した「桜を見る会問題」。ついには反社会的勢力まで招待していたことが発覚し、大騒動へと発展した。そのうちの一人が、このほど逮捕された山根真一容疑者なのだ。
「山根は関西では知らぬ者はいない半グレ界の大物です。大阪の有名地下格闘技団体の創始者として、大いに名前を売った。傷害や恐喝の容疑で何度も逮捕されています。山口組系の組長と共謀し、金融機関から3950万円をだまし取って逮捕されたこともあり、暴力団とも深いつながりがあったと言われています」(大阪の半グレ関係者)
山根容疑者は4~5年前から拠点を石垣島へと移し、飲食店やマリンレジャー業などを経営していたという。
「山根さんの手下みたいな人たちが、石垣の歓楽街でたむろしていて怖かった。関西弁で大声でしゃべっているし、入れ墨だらけでしょ。観光客も怖がっていたと思いますよ。今回の逮捕によって、このままいなくなってくれるといいんですが……」(石垣島の飲食店経営者)
「桜を見る会」は安倍晋三首相の主催である。税金で開かれる会にこれほどのワルを招待しておいて、チェックが甘かったではすまされない。

『FRIDAY』2020年7月17日号より
撮影:鬼怒川毅(1枚目)