『MIU404』綾野と星野のW主演を凌駕する「松下洸平の好演」

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星野源とともに作中では警視庁巡査部長を演じる綾野剛。松下洸平の好演に助けられた形だ(今年1月撮影)

綾野剛(38)・星野源(39)という人気俳優のW主演。脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年/TBS系)、『アンナチュラル』(2018年/TBS系)などを生み出したヒットメーカー・野木亜紀子(46)。主題歌は、今やカリスマシンガーソングライターとなった米津玄師(29)。まさに話題要素が大渋滞状態のドラマ『MIU404』(TBS系)。第1話は視聴率13.2%と好発進を切ったが、その数字のわりに視聴者の反応には“困惑”が見られた。

「最高!」「クール!」と手放しに評価する声が多数上がっている一方で、同じくらい「期待外れ」を指摘する声も。たとえば「星野源は上手いけど、ほっこり平匡さん(『逃げ恥』で星野が演じていたキャラクター)のほうが良かったな~」、「悪くないんだけど期待値高かっただけに拍子抜け。話がバラバラでつながってないし……」、「ド派手なカーアクションに気持ちがついていかない」、「ストーリーはイマイチだったけど米津玄師の歌は最高。米津の壮大なMVのよう」などなど。

素直に楽しみたいのだが、見どころが多すぎてどう楽しんだらいいのか分からない、というのが正直な気持ちのようだ。

ところが……、そんな困惑を一気に吹き飛ばしたのが、第2話にゲスト出演した松下洸平(33)だ。

松下といえば昨年、NHK朝ドラ『スカーレット』で、戸田恵梨香演じる主人公・喜美子の夫・八郎を好演し大ブレイクした存在。生真面目でオクテな八郎に油断していたら、「キスはいつするんや?」「俺も男やで」といきなり“男”をむき出しにされ、無防備だった女性視聴者たちは一撃ノックアウト。Twitterには、その魅力にどっぷりハマってしまったことを意味する“八郎沼”なるハッシュタグが出現。放送終了後も「もう一度、もう一度、ハチさん……」、「最初から最後までハチの存在感。今もハチを思って涙が止まらない……(T_T)」と惜しむ声が溢れ返っていた。

「泣きすぎてコンタクト取れた」

当然ながら、今や松下のもとには出演オファーが殺到しているという。その松下が、『スカーレット』後、初めて登場した民放ドラマが『MIU404』というわけだ。今作では、穏やかで生真面目だった八郎とは一転、通りすがりの年配夫婦を人質に逃げ続ける、鬼気迫る殺人犯を演じている。これがとにかく素晴らしかった。

松下演じる加々見は、会社の上司を殺した疑惑で、綾野剛と星野源演じる機動捜査隊コンビに追われることに。しかし加々見は、「殺したのは自分ではない」と人質夫婦に必死に訴える。過去に、息子を信じなかったことから自殺に追いやってしまった、という負い目を持つ夫婦は、加々見を信じ助けようとする。だが加々見は本当に上司を殺しており、そこにはかつて父親から受けた虐待のトラウマがあったのだ。

謝りたい相手、謝ってほしい相手を失くした人たちの苦悩。そして様々な後悔から、人を信じたいと思ってしまう気持ち……。この、「過去の苦悩」との対峙こそが野木作品の醍醐味だ。どうやら主役を演じる星野源も、かつての相棒に対して何らかの苦悩を抱えているよう。そういった心の伏線が、松下の好演によってグンと存在感を増し、視聴者の見るべき軸が一気に明確になった印象だ。

実際ネット上も、第2話から評価が劇的に上がっている。「1話がわりと軽快だったので軽い気持ちで2話見たらうっかり号泣。泣きすぎてコンタクト取れたわ」、「MIUの2話、あついな~!!!」、「松下洸平の魅力が……。いや、うちの車に乗り込んできたら養子にしますね、はい!」などなど。

第2話の出来如何によっては失速しても全くおかしくなかった『MIU404』を、完全に勢いづかせた松下洸平。主演の綾野剛と星野源には申し訳ないが、今回は完全に彼が2人を食ってしまった、と言っていいだろう。

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