「30過ぎて処女」の悩みに、一つの選択肢としての女性専用風俗

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(写真:吉澤菜穂/アフロ)

女性同士とはいえ、相談がしにくいことがある、ましてやそれが「性」にまつわることでは……。ひとり密かに悩み、相談をする相手もいない女性たちは、ネットの情報だけを鵜呑みにしてしまい、自分の「性」を疎かに扱ってしまうことがあります。

今回は30歳を過ぎても「処女」であるということを周囲に打ち明けられなかったひとりの女性が、生活カウンセラーであり、多くの女性の性の悩みに答えてきた私、鈴木セイ子に相談してきた内容をお話しをしたいと思います。

【取材・文:鈴木セイ子】

「30歳を超えて、まだ男性経験がない」

私のところには多くの女性が、人には話しにくい性にまつわる相談をしにやっていらっしゃいます。その中でも印象に残っているのが「オーバー30で処女」という女性からの相談です。

なおみさん(仮名)は一流外資系企業で働く女性。転職を重ねるごとにステップアップをする才女で、スポーティな見た目が印象的な人です。そんな彼女が私のところにやってきたのは、誰にも打ち明けられない悩みがあるからだということでした。

「30を超えて、いまだに男性と付き合ったことがなくて、まだ処女なんです。これが私にとって負い目で……。男性とお付き合いをしたいという気持ちはあるのですが、30も半ばで性体験のない女性なんて男性にとっては重すぎますよね。セイ子先生、私どうしたらいいのでしょうか。今さら、処女なんて男性はもちろん、女性の友達にもいえません」

聞けばなおみさんは社会人になってから、何度か男性とお付き合いをするような関係に進みそうになったものの、自分が処女だということが負い目で、自分から身を引いていたといいます。

しかし男性と関係を持たなければ永遠に処女のまま。なおみさんは一時期、お酒の力を借りて好きでもない男性ととにかくセックスをして、“30過ぎで処女”という重たい看板を下ろそうとも考えたようですが、賢い女性だからこそ思い切ったこともできず、私のところに駆け込んできたのだそう。

決して男性から暴力を振るわれたというDV的な体験をしたわけでもなく、ただ、男性と性的関係を持つチャンスがなかっただけというなおみさん。彼女が引け目を感じたまま、好きな人との関係を築けずにいるのならば、彼女にとってみれば損失が多いのではと考えた私は、彼女に「女性専用風俗」で経験を積んでみるのもひとつでは、と提案しました。

「え……?」

男性経験のないなおみさんからすれば、あまりに唐突な提案だったのでしょう。

処女の女性に女性専用風俗をすすめるなんて、あまりに危険では? と思われるかもしれません。しかし、私自身、女性専用風俗を何度か体験したからこそ、男性経験が少なく、セックスへの恐れを抱いている女性ほど、プロの男性に身を委ねるという選択もあると思うように至ったのです。

もちろん、風俗店では性感マッサージを施すことだけしかしませんので、本番まではいたしません。それでも、本番に至るまでのプロセスや、男性へ身を委ねることの緊張感をほぐしてくれると思ったのです。

そこで、私はなおみさんに自分が女性専門の性感マッサージ店で体験したことを話しました。

女性専用風俗での男性セラピストの選び方

私が体験した風俗店は、ネットで検索をすると最初にヒットする大手のお店です。そこに所属している男性はホームページ上で写真や身体特徴、彼らが施してくれる手技やホスピタリティについて詳しく書かれていました。

そうはいっても、最初は私も不安しかありませんでした。施術をしてくれる男性のバックグラウンドはわかりませんし、もしかしたら危険があるのかもしれないという思いがよぎったのも確かです。

そこで、私はお店でとにかく人気の男性を選びました。

人気があるということはそれだけ多くの人をマッサージしているということですし、評価も高いということは、安心のひとつの基準になると考えたのです。実際、私が選んだ彼のページには多くのお客様からの「こんなに大事に扱われてうれしい」「ホームページで拝見していた少しヤンチャなビジュアルとは違い、紳士な態度で一生懸命愛撫してくれる姿にキュンとしました。また近いうちにお願いしたいです!」という喜びの声が寄せられていました。

また、お店側のルールとして私が希望していることなどを事前に伝えられるシステムになっているので、プレイ中にしてほしいこと、触って欲しい部位、望んでいるプレイのスタイルや、言葉責めの希望(また、すべてにおいてしてほしくないこと)など細かく私が求めていることを聞いてくれました。

お店やマッサージをしてくれるセラピストの男性への安心感は得ることができたのですが、それでも性感マッサージの当日は緊張を隠せず、私は予約していたシティホテルで少しお酒を飲んでいました。

すると、写真で見ていた“あの彼”がドアの向こうからノックをしてきました。部屋に入ってきた彼は、まるで昔からの知り合いのようにさりげなく「ごめん待たせたね、なに飲んでるの? 俺も同じものもらおうかな」と会話をスタートさせたんです。

「はじめまして」という会話からではなく、まるで今まで知り合いだったように振る舞って会話を続けてくれる彼。初めてのことに戸惑っている女性に、気負いさせない立ち振る舞いはさすがプロだなと感心しました。

でも、なにより私が彼らに身を委ねてもいいと感じたのは“さりげなく女性の意見を聞きつつ、多様なプレイの選択を提示してくれる”からです。

実際にベッドに向かう時、それなりにいろいろなことを経験してきた私でも流石に緊張が極限に達したのですが、彼は緊張している私をリードしてベッドに連れていくわけではなく、男性側がリードしているように見せて私の気持ちを優先した行動をしてくれたんです。

例えば、

「先にシャワーする? シャワー一緒に入る? それともひとりがいい?」
「ここ、触っていい? 感じるなら、こっちも触ってみようか?」

と女性が恥ずかしくて口にしにくいけれど、もっとしてほしい、触れてほしいと思うようなことを提案しつつ、その選択を女性に委ねてくれるのです。

女性に気を使っていることをこちら側に感じさせることなく、快感を提供してくれる性感マッサージをしてくれる彼は、正直最高でした。

女性専用風俗で男性と肌を触れ合わせることに慣れる

そんな私の経験をなおみさんに伝えると、彼女は頬を赤らめながら「慣れてみることも大切ですよね」とポツリ。

「私、今まで、人生で大きな失敗をしたことがないんです。高校も大学も有名なところに合格し、就職難の時代でも一流企業といわれる会社に就職しました。その後もヘッドハンティングで外資系に転職をして、順風満帆の自分の人生の中で、唯一、男性とセックスをしたことがないというのが、私の中では負い目で。

年齢を重ねていけばいくほどセックスに対しての壁が高くなるし、それが原因で男性とお付き合いをすることも結婚をすることも一生叶わないような気がしているんです」

性的なつながりというのは、快感を得るということだけでなく、他人と新たな関係を築くという上でもとても大切なことだと私は思います。だからこそ、なおみさんには肌と肌が触れ合うことの喜びや、そこでもたらされる癒しはもちろん、心も体も許し合う人と巡り合ってほしいと感じました。

すべての人に勧められるものではないかもしれませんが、経験が少ない女性が“絶対・女性ファースト”で扱ってくれる女性向け風俗を経験してみるのは、自分の中で大きな超えられないセックスというハードルを下げてくれると私は思います。

一つの選択肢として、もし、女性専門風俗店に興味を持った方がいるのであれば、ぜひ以下の点に注目をしてみてください。

有名なお店で、施術者が写真付きで細かいプロフィールを載せていること。

そして、彼らの予約状況をチェックして、なるべく予約が埋まっている人。

また、リピーターのコメントが多くついている人を選ぶのが安心だと、私の経験上思います。

なおみさんとはカウンセリングの時間が過ぎた後も、私が訪ねた女性専用性感マッサージのお店のホームページを見ながら、「こんな男性ならいいかな」「こんなデートをしたいな」などと女子トークを弾ませました。

きっと彼女に必要だったのは、肌と肌の触れ合いで感じるぬくもりと同時に、自分の中の最大の悩みであるセックスについて打ち明けることができる同性の話し相手だったのかもしれません。

鈴木セイ子

明星大学人文学部心理教育学科卒業。在学中より依存症患者の会や不登校問題の会などへボランティアとして参加し、カウンセリング実践をスタート。現在まで約20年間にわたり、主に女性のための生活カウンセラーとして携わっている。また女性をテーマにした映像プロデューサーなど活動の幅を広げる中、様々な女性を描く「女図鑑」というショートムービーをインスタで配信している。

 

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