3歳娘をゴミ部屋で餓死させた母親の「身勝手な言い訳」 | FRIDAYデジタル

3歳娘をゴミ部屋で餓死させた母親の「身勝手な言い訳」

彼氏と鹿児島に8日間 

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送検される沙希容疑者。友人の中には子どもがいることすら知らない人も多かったという
送検される沙希容疑者。友人の中には子どもがいることすら知らない人も多かったという

「子どもがいるからハジけて遊べない。つまんない」

3歳の娘を餓死させたとして、7月7日に保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された梯沙希(かけはし・さき)容疑者(24)は、よく友人にこう話していたという。

事件が発覚したのは、6月13日のことだ。沙希容疑者は「彼氏」と呼ぶ男性に会うため鹿児島県まで出かけ、東京・蒲田の自宅マンションを6月5日から8日間留守にした。その間、娘の稀華(のあ)ちゃんに食べ物も与えず一人で放置。沙希容疑者が帰宅すると、稀華ちゃんはすでに亡くなっていた。死因は高度脱水症状と飢餓だった。

「沙希容疑者から『娘が息をしていない』と通報があり、救急隊が駆けつけると、部屋はパンの袋や空の弁当箱など大量のゴミが散乱し強烈な悪臭を放っていたそうです。稀華ちゃんはマットレスの上に横たわっていましが、とても3歳児とは思えない痩せ細りよう……。老人のようにシワだらけで、体重は11kgしかなかったとか」(全国紙社会部記者)

沙希容疑者は、子どもを放置していたことがバレないよう証拠隠滅もしている。

「沙希容疑者が自宅に戻ったのは6月13日の午後3時ごろですが、通報までに50分ほどようしています。その間に鹿児島の男性との携帯履歴を削除。稀華ちゃんのお尻は汚れたオムツのつけっ放しが原因でタダれていましたが、新しいモノに交換しました。

当初、任意の聴取に対し『娘は数日前から体調を崩し、おかゆを一口ぐらいしか食べられなかった。咳を何度もしていた。病院に行くおカネがないので家で面倒をみていた』と説明していました。しかし偽装工作が発覚すると供述は一変。『死ぬとは思わなかった。留守にしても大丈夫だと思った』と話しています」(前出・記者)

沙希容疑者の部屋は1DK。稀華ちゃんがいる居間とダイニングの間をソファで塞ぎ、出られないようにしていた。さらに稀華ちゃんを保育園にも通わせず、法定の3歳児健診を受けさせていないことも判明している。

「親戚が面倒みているから……」

「沙希は子どもが生まれた直後に離婚。2人でマンションに暮らしていました。仕事は居酒屋でのバイト。鹿児島の男性とは、そこで知り合ったそうです。『超イケメン。ずっと一緒にいたい』とのろけていましたよ。男性が店を辞め鹿児島に引っ越すと、沙希は彼に会いに行っていました。確か5月上旬にも、一人で一週間ほど鹿児島を訪れているはずです。

子どものことは、ほとんど話しませんでしたね。よくパチンコ店に通い、深夜まで飲み歩いていたので、『子どもは大丈夫なの?』と聞いたことがあるんです。すると気まずそうに、『親戚が面倒みているから……』とつぶやいていた。ただ親とも仲が悪かったようだから、ウソだろうと思いました。『子どもの頃、ずっと母親から虐待を受けていた」と話していましたから」(知人)

新型コロナウイルスの影響で、不満も募っていたようだ。

「3月からは、居酒屋の仕事が減っていたようです。子どもとずっと一緒にいるのがストレスらしく、よく『飲みに行こうよ』と誘われました。『娘がいるからハジけて遊べない。みんなで楽しいことしたい』とも」(同前)

警察の取り調べに対し、沙希容疑者は反省した様子をみせていないという。供述もウソばかりだとか。

「職業も当初『無職』と話していました。勤務先の居酒屋にバレ、仕事を失うのがイヤだったのでしょう。鹿児島に8日間もいて娘を放置したことに関しては、こう供述しています。『満席で飛行機のチケットが取れず帰れなかった』と。新型コロナの影響で、どの飛行機も空席だらけで満席のはずがない。自分の罪を隠そうと、ウソの証言ばかりを重ねているんです」(前出・記者)

元神奈川県警の刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。

「交際相手に会うため8日間も留守にし、幼い娘を放置するとは理解に苦しみます。食事や水を与えなかったこと、外に出ないようソファを置いていたことなどから、当初から『亡くなること』を想定していたのではないでしょうか。通常なら娘が息をしていなければ、錯乱してどうして良いかわからなくなります。しかし沙希容疑者は冷静に隠蔽工作をし、消防署に自分で通報までしている。単なる偶然ではなく、計画的犯行だったかが捜査の焦点になると思います」

娘を餓死させた反省もなく証拠隠滅に虚偽の証言。司法解剖の結果、稀華ちゃんの胃の中には何も残っていなかったという……。

  • 撮影蓮尾真司

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