村田諒太、池江璃花子らに指導 美人茶道家「スポーツと茶の関係」
一流選手が集まる「アスリート茶会」を主催し「和の心」を伝授
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競泳・池江璃花子、ボクシング・村田諒太、ソフトボール・上野由岐子、柔道・阿部一二三(ひふみ)ら超一流スポーツ選手に「お茶の点(た)て方」を教えた美人茶道家がいる。
遠州茶道宗家の十三世家元・小堀宗実氏の次女、小堀宗翔さん(31)だ。彼女は「アスリート茶会」なる催しを開いている。なぜ、小堀さんのもとにトップアスリートが集まるのか。実は彼女自身が元ラクロス日本代表選手なのである。
「一緒にトレーニングしているアスリート仲間がインスタグラムや口コミで茶会のことを広めてくれているんです。
この会は私がラクロスのワールドカップに出場した時に感じたことが出発点になっています。代表選手に選ばれたものの、私は日本人としての誇りを持つことに違和感がありました。しかし、大会中に簡単なキットを使って、海外の選手にお抹茶を差し上げたら、みんなが日本の文化をリスペクトしてくれたんです。それから、茶道が日本代表選手の心の支えになるのではないかと思い、アスリート茶会を開いています」(小堀さん)
茶道はスポーツ選手のメンタルを鍛えることにもつながると小堀さんが言う。
「お抹茶を点てる時は、心に何もない無の状態を作る。茶道は煩悩を取り払い、自分を清める効果があります。五感も研ぎ澄まされる。スポーツは練習で技術は向上しますが、感性は磨けませんから」
茶道でアスリートはもっと強くなれる。
『FRIDAY』2020年7月24日号より
- 撮影:濱﨑慎治(1枚目)