石田えり&前田日明の会見でプロレスファンから浴びた帰れコール

芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”⑩

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

<芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”⑩>

「お前はどこの社だ。帰れ!」

と言う激しい声が飛んだ。

女優・石田えりさんとプロレスラー・前田日明さんとの熱愛が写真週刊誌に「石田えり・前田日明 忍び愛の朝帰り現場」とスクープされた。その記事の取材で記者の直撃を受けた前田さんは、

「近寄るな!コラッ!」

と激怒していたらしい。

写真週刊誌に記事が掲載された直後、二人のトークショーとツーショット会見が行われた。場所は、東京・渋谷のプロレス会場。俺はスクープした記者から「巨乳が好きかどうか、会見ではそこをはっきり聞いてよ」と、頼まれることになった。勉強不足だったオレは、残念ながら、その記事を読んでいなかった。もし、読んでいたら会見での質問も変わってたと思うな。

冒頭の前田さんの怒りの声は、オレが記者に言われた通り「巨乳が好きなんですよね?」と質問した直後の反応だった。会見場にはプロレスファンが残っていて、前田さんの一言にファンがすぐに反応。「帰れ!」コールが鳴りやまなくなってしまった。

隣にいた石田さんは、前田さんを諫めるように「いいじゃないの。怒らなくても」とオレに助け舟を出してくれたが、前田さんの怒りは収まらない。この模様は、当時のワイドショーで全国に流れたから、年配の方なら覚えていらっしゃる出来事だろう。

二人に一番近い場所でマイクを出していたオレは、その剣幕に押され、取材陣の一番後ろまで退くことになったが、それでも、前田さんは「帰れ!」という。それにつられてファンも再び「帰れ」コールの大合唱。熱狂的なプロレスファンの怖さをあらためて感じた瞬間だった。

頭の隅に「この会場から帰れるのだろうか」という思いも浮かんだ。目の前にいる前田さんは格闘王とも呼ばれていた。もちろん「彼が殴ることはない」と思っていたオレだが、熱心なファンは何をするかわからないと足が震えた。

はっきりとした記憶はないが、俺が週刊誌記者、リポーターになって、すでに25年以上は経っていた頃だと思う。かって、元日劇ダンシングチーム出身タレントの不倫取材を慣行しようとしたら、いきなり殴りかかってきたマネージャーがいた。

また、不倫同棲中の俳優と女優のアパートを直撃したら、玄関のドアが開いて、いきなり俳優からバケツの水をかけられたことや、有名演歌歌手の両親の離婚騒動で、母親を上京させ、独占インタビューとテレビ番組に出演させてしまったことで、怒り狂った事務所社長が、バットを持って自宅に押しかけてきたこともあった。

超ビッグ演歌歌手に多額の手形裏書をさせた医者の記事で、反社会的な人間に脅かされたことなどもあった。いろんな経験をしたが、しかし目の前でファンの怒りを買ったのはこれが初めてだった。

その何年か後。新日本プロレスの本部長を務めていた新間寿さんに、後楽園ホールでレスラーへの花束贈呈を頼まれたことがあった。リングに上がろうとしたオレに、おそらく前田さんのあの会見にも来ていたであろうファンから、またまた「帰れ!」コール。その時は場を盛り上げるための冗談だとわかったが、改めてプロレスファンは、どこまでもプロレスファンなんだとしみじみ感じたね。

  • 石川 敏男(芸能レポーター)

    ‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、ラジオは福井放送、ラジオ関西、レインボータウンFMにレギュラー出演中

  • 写真AFLO

Photo Gallary1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事