怪奇…!ボツワナでゾウ400頭以上が原因不明の大量死

群れから離れ、ひっそりと命を落とす姿が次々と確認されている

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ボツワナ政府は、外傷がなく象牙も持ち去られていないため、密猟目的で殺害された可能性はないと判断した/写真:AFP=時事

群れからはぐれてやせ細り、地面に力なく体を横たえて息を引き取る姿が、数多く空撮されている。

いま、アフリカ・ボツワナで、400頭以上もの野生のゾウが謎の死を遂げている。今年1月、ボツワナを訪れたイギリスの自然保護団体『ナショナル・パーク・レスキュー』のナイオール・マカン博士は、原因についてこう推察する。

「なんらかの病原体がゾウの個体群のなかで猛威をふるっている可能性がかなり高いです。それと同じくらい有力なのは、密猟者や農家が、ゾウだけが届く高さに毒入りの果物を仕掛けているという説。地元住民のなかには、畑を荒らすゾウを良く思っていない人もいますから」

酪農学園大学特任教授で野生のアフリカゾウ研究者の中村千秋氏は、死因について別の視点から語る。

「地域の人が肥料を撒(ま)いて育てた作物を食べたゾウが、なんらかの感染症にかかっているとも考えられます。ゾウの間だけで伝染する、まったく新しい種類の病気が発生しているのかもしれません。ウイルスや細菌は簡単に変異を起こしますから」

政府が大量死の解明に積極的ではないという声も上がっている。野生生物を調査するNGO団体の研究者が明かす。

「ボツワナは欧州に食肉を輸出しているため、動物の疫病を世界的に知られることを極力避けたい。また、ゾウが大量死していることが広く知られれば、観光へも影響します。今回の件は、民間団体がリークして初めてわかった情報で、政府は本来公表したくなかったのかもしれない。調査や検査の遅れは結論を先延ばしにしているようにも思えます」

これ以上ゾウが命を落とす前に、早急な原因究明が待たれる。

7月2日、死骸の皮膚から検体を採取するボツワナ国立公園・野生生物局の職員。原因究明には数週間を要する/写真:Avalon/時事通信フォト

『FRIDAY』2020年7月24日号より

  • 写真AFP=時事、Avalon/時事通信フォト

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