堺雅人が『半沢直樹』撮影現場で見せた「役者魂」
『半沢直樹』は3ヵ月遅れでスタート。険しい表情は、カットがかかると途端に穏やかに
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外にいるだけで汗が滴(したた)るほど蒸し暑い6月下旬の昼間、堺雅人(46)がスーツ姿でドラマ撮影に臨んでいた。7月19日から放送開始予定の日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)のロケである。
この日のロケ場所は日本橋兜町(かぶとちょう)(中央区)の東京証券取引所前だ。堺もとい半沢は、険しい表情で誰かと電話をしていたが、突如、通行人が行き交う中を鎧橋(よろいばし)方面へ猛ダッシュで駆け抜けていった。
「今作は’13年に放送された『半沢直樹』の続編。前作は最終話の視聴率が42.2%と大ヒットを記録しました。当初の放送開始予定日は4月でしたが、新型コロナウイルスの影響で撮影が中断され、3ヵ月も延期に。6月に入ってようやく撮影が再開されました」(TBS社員)
カットがかかると、険しい表情は一転、笑顔に。演技に打ち込めることが嬉しくて仕方ない様子の堺だが、実は彼には今作に対する並々ならぬ決意があるという。
「堺は妻の菅野美穂との間に’15年に第1子が、’18年に第2子が生まれ、以降かなり仕事をセーブしてきた。実はこれまでにもTBSは何度も堺に出演オファーを出していたのですが、家庭を優先したい考えの堺は断り続けてきた。今回ようやく出演が決まりましたが、堺は『妻に子育てを任せっきりにしてまで連ドラの主役を張るのだから本気で成功させなければ』と意気込んでいるのです」(同前)
暑さの中でも辛い表情を一切見せなかった堺。それも『半沢直樹』にかける彼の「役者魂」の表れだったのだろう。
『FRIDAY』2020年7月31日・8月7日号より
撮影:近藤裕介