鶴竜は休場「コロナルール」7月場所の台風の目は元大関・照ノ富士 | FRIDAYデジタル

鶴竜は休場「コロナルール」7月場所の台風の目は元大関・照ノ富士

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遠藤に初日に金星を献上した鶴竜。2日目から休場した
遠藤に初日に金星を献上した鶴竜。2日目から休場した

半年ぶりの有観客開催となる大相撲。名古屋場所の名で親しまれる7月場所は、コロナ禍の下、東京・両国国技館に舞台を移し、7月19日からスタートした。

初日に横綱・鶴竜は遠藤に金星を献上。2日目からの休場を発表した。

総観客数は1日あたり2500人。定員の4分の1に限定されるが、新大関の朝乃山が「1人でも、お客さんが入ってくれると、僕らもうれしい」と話せば、カド番大関の貴景勝も「100%やりやすい」と、気合いを見せる。

「無観客だった(3月の)春場所で、大関昇進を決めた朝乃山にとっては、待ちに待ったお披露目の場所であり、逆に貴景勝はまさかの負け越しを喫し、カド番の場所。置かれた状況は違え、2人の看板力士が優勝争いを盛り上げてくれることは間違いない」(スポーツ紙記者)

特に、貴景勝にとっては“コロナルール”が追い風になりそうで、

「本場所前の横綱審議会の稽古総見や連合稽古が中止になった。ぶつかり稽古の自粛や出稽古禁止の状況では、最終調整に苦しむ力士は多く、親方の1人は『休場明けの中、関取衆と1度も稽古せずに本番を迎えるようなもの』と話していた。

となると、部屋に関取(十両以上の力士)がいるか、いないかは大きな差になりそう。その点、貴景勝の千賀乃浦部屋には、躍進著しい若手の(東前頭2)隆の勝や十両の貴源治がいて、稽古相手の心配はない」(同・スポーツ紙の記者)

一方、先場所優勝の白鵬は“コロナルール”について不安を口にしていたという。

「有観客開催については喜ぶも、実戦稽古が不足し、『やりにくい場所』と話しています。最近の白鵬は『一勤一休』などと揶揄されているように、連覇が17年以来途絶え、連続皆勤すれば3年ぶりのこと。かつての勢いはないだけに、5月場所が中止になり休めたことがプラスに働けばいいが」(スポーツライター)

上位陣の中にあって、まったく近況が伝わってこない力士がいる。東の前頭筆頭の遠藤だ。前出の記者が苦笑いしながらこう話す。

「コロナ禍、相撲部屋での取材は7月になっても解禁されず、記者クラブの代表による電話や数回のオンライン取材だけという状況でした。当然、どこの社もデスクから『イケメンの遠藤は、どうしている。話を聞きたい』と指名の要望があるものの、ずっと断られた。彼は『寡黙こそ男の美学』というタイプで、昔から口数が少なく、記者泣かせでした。本場所中の支度部屋でも、報道陣に背を向けることさえもあった。実に不気味な存在です(笑)」

最後に相撲記者の多くが今場所の“台風の目”として挙げるのが、元大関の照ノ富士だ。

「優勝候補に挙げてもいいぐらいです。両ひざのけがによる手術だけでなく、糖尿病などの内臓疾患を乗り越えて、‘18年初場所以来、14場所ぶりの幕内復帰を成し遂げた。元幕内力士が序二段まで落ちながら、幕内復帰を果たした例は過去にない。史上初の出来事です。‘15年5月場所で賜杯を手にし、綱取り目前まで迫るなど、力量は十分。今場所は東の前頭17枚目と幕尻だけに、前半戦は上位陣との対戦がない。今年の初場所、幕尻で優勝した德勝龍の活躍が思い出されます」(前出・スポーツライター)

2500人からの熱い拍手の祝福を目指し、熱戦が繰り広げられる。

  • 写真AFP/アフロ

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