500着が１分で完売！「キムタクパンツ」がバカ売れのナゾ

「ウチのブランドのハーフパンツを穿いているキムタクさんの写真が『フライデー』に掲載されてから、『キムタクと同じ物が欲しい』という問い合わせが毎日何件も来るようになりました。３年ほど前の商品のため、すでに販売を終了していたのですが、あまりの問い合わせの多さに急遽、再販売することに決定したのです」

そう語るのは、日本のサーフ系ファッションブランド『Marbles』のスタッフだ。

『フライデー』６月５日号で掲載した、木村拓哉（47）の“愛犬お散歩写真”。実は今、この写真でキムタクが着用しているハーフパンツがバカ売れしているという。

上の写真は今年の５月中旬、キムタクが妻の工藤静香（50）と共に愛犬２匹を散歩させていたときのもの。上には半袖のTシャツ、下にはチェッカー柄のハーフパンツにクツ下＆スニーカーという、キムタクと同年代の日本人男性がマネると絶望的にダサくなってしまいそうなファッションだが、それも彼の手にかかれば不思議とカッコよく決まってしまうのだった。

このときキムタクが着用していたハーフパンツは、前出のファッションブランド『Marbles』の水陸両用ウォークショーツ。街でも海でも活躍するお役立ち商品だが、お値段は税抜きで１万6800円と、決して安くはない。『Marbles』スタッフが続ける。

「７月18日に500着限定で再販売をしたところ、なんと１分経つか経たないかといううちに、即完売したのです。やはりキムタクさん効果は絶大だと実感しました」

キムタクのファッションに関する影響力は芸能界でも随一だという。芸能プロ幹部が語る。

「キムタクの着用した服が飛ぶように売れる現象を、アパレル業界では“キムタク売れ”と呼ぶそうです。キムタクのファンは女性ばかりだと思われがちですが、実はそれ以上に同年代の40～50歳くらいの男性から熱狂的な支持を受けています。以前も、彼がドラマで着用したTシャツが“キムタク売れ”していましたよ。彼はアイドルや俳優としてだけではなく、中年男性のファッションリーダーとしても人気なのです」

一方で、アパレル業界ではこの現象を苦々しく思っている人達もいるようだ。とある米国発の有名アパレルブランド社員が複雑な表情でこう語る。

「キムタクが着た商品が売れるのはありがたいんですが、その分、『メルカリ』や『ヤフオク!』での高額転売も起きているんです。転売目的で購入して、一度も着ないまま『キムタク着用商品』などとタグを付けて高値で売る人もいるんですよ」

試しにフリマアプリ『メルカリ』で「キムタク」と検索してみると、さっそくあった。『フライデー』に掲載された写真とともに上記のチェッカー柄のハーフパンツが未使用のまま転売されている。お値段は正規価格の約２倍で、税込み３万3800円だ。他にも、『メルカリ』上でキムタクに関連した商品は130件以上も見つかった。

「何度か着た後に、タンスの肥やしになるくらいならと『メルカリ』などで出品してもらうのは構いません。でも、キムタク人気にあやかって、最初から着るつもりもないのに転売目的で購入するのはやめてほしい、というのが本音です」（前出・アパレルブランド社員）

服を着ただけで同じ物を皆が欲しがる。良い影響と悪い影響、いずれもあるようだが、それだけキムタクの人気が高いということだろう。