関ジャニ∞大倉忠義の名言力に見る「グリーンがセンターをとる日」

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なにわの日

ドリアン貴族(通称:ドリキ)が今、熱い。

日本国民の95%は、「何のこっちゃ?」だと思うので説明すると、な(7)に(2)わ(8)の日である7月28日に配信されるジャニーズのライヴ「Johnny’s DREAM IsLAND2020→2025大好きなこの街から」(通称:ドリアイ)で、メンバーカラーメドレーが披露されるのだが、“ドリアン貴族”とは、「チームグリーン」のファンネーム。SNSを通してファンから名前を募集し、最後は4つの候補から決選投票が行われ、民主主義によって大量票を獲得したドリキがファンネームに決定した。

昨年7月、ジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏の”家族葬”に参列した関ジャニ∞大倉忠義

メンバーカラー「グリーン」の高いポテンシャル

「チームグリーン」の構成メンバーは、年齢順に関ジャニ∞の大倉忠義(35)、ジャニーズWESTの神山智洋(27)、なにわ男子の大橋和也(22)、Aぇグループの佐野晶哉(18)、Lil(リトル)かんさいの當間琉巧(16 とうま・るうく)の5人。

関ジャニ∞からセンターのレッド(渋谷すばる)とイエロー(錦戸亮)が脱退した今、Jr.も含めた関西5グループで、メンカラチームに5人が揃うのは、ブルーとグリーンしかない。ブラックに至っては、関西チームでは横山裕一人だけだ(関西縛りがなければKing&Princeの永瀬廉、Snow Manの目黒蓮がメンカラブラックである)。しかも、このドリアイグリーンは、実力や人気で言ったら、それぞれがグループのセンターを張ってもおかしくない並びだ。

関ジャニ最年少で、ドリアイグリーン最年長の大倉忠義は(多分ドリアイの総合演出にも深く関わっていると思われるが)、YouTubeのジャニーズチャンネルを通して、いち早く5人での話し合いの場を公開し、自身の会員向けブログ「ウルトラハイパーくらすます」をドリアイグリーンがジャックしたテイで、メンバー間の呼び名を決めたり、若い世代で流行っているゲーム的な無茶振りに全員で挑戦するなど、当日への期待感を高めるような様々な話題を仕掛けている。

當間琉巧が、「ファンネームを募集したらどうですか?」と提案したのも「くらすます」だ。YouTubeでは、「やるなら、勝ちたいよね。日の目を浴びない緑がさ」と自虐的な発言をし、17歳も年下の佐野から、「17年間ずっとそんな風に思ってたんですか?」と突っ込まれると、「いや、今はもう違うけど」と言って、「赤がセンターと思われがちだけど、そういうの、覆してこうや!」と後輩たちにハッパをかけた。

ブログでのやりとりに見る大倉忠義の“生真面目さ”

動画を見る限り、ほわんとした中に、チラリとやる気を漲らせている感じのグリーンチームだが、ブログでの彼らのやりとりは、泣ける。

例えば、「い」から始まるアイドルに必要なこと、というお題で、大倉は、「生きる尊さを伝えられる強さ」と答えている。エンターテイメントとは何かをここ20年考え続け、今回の自粛期間中に、「人が生きていく上で、エンタメが一番必要とされていないのかも」とまで彼は思ったらしい。そうして文章は、「でも、この仕事に助けられた一人としては、この仕事に生かされると思うし、生きていく強さを伝えられたらと思う」と結ばれている。「#後輩気遣って何も言われへんやつ」「#大倉おもろない」のツッコミ付きで。

さらに、7月17日には、大倉をテレビで見るだけで緊張するという琉巧のコメントを受けて、大倉は自身22歳の時の苦い経験を淡々と語るのだった。『必殺仕事人』で先輩と共演することになった時、「俺らを超してやる! ぐらいの図々しさを見せろ」と言われたけれど、結局、誰でも押しのけて自分が目立ってやろうという気概は持てなかった。

役を途中降板することになったことは、彼にとって、大きな心の傷になっていたはずだ。でも、今になって彼は「この世界には、すごい志を持った人たちが日本中から集まってきているからさ。多分自分の感覚は緩かったんだと、ドラマを途中で抜けて数年後に思ったよ」と綴っている。

「るーく(琉巧)や佐野や、大橋たちの年代と一緒よね。焦る必要はないと思う。でも絶対焦る。気持ちはわかる」と、彼らに寄り添いながら、「早く咲く子もいれば、遅く咲く子もいる。その場では咲かなくても、違う場所で花開く子もいるよね」「人生で大事なのは、たくさん成長できる場面が、目の前に現れるものだと、自分は思ってるんだけど。その時に、ちゃんと気付けるかどうかだと思ってて」と続ける。

こういう彼の真面目な文章を目にした時、どんな時も青春を感じさせてくれるジャニーズっていいなぁ、と心から思う。人は、一旦学び舎を離れてしまうと、「人生で大事なのは〜」などというテーマで、友人や恋人や家族と語り合う場はまず持てない。でも、ジャニーズはある意味学び舎で、それぞれの夢が続く限り、成長を止めることは許されない。

だから、いつが自分の咲き時なのか分からずに、若い頃挫折を繰り返してきた大倉のような人間はとくに、「エンタメとは?」「人生で大事なことは?」という問いの答えを、年齢や時代に応じて、探り寄せることになる。そうして、学び続ける推しを見てファンもまた気づかされるのだ。人生で大事なことは何かに。

名プロデューサーJ.Y.PARKとの共通点と相違点

韓国大手事務所JYPエンターテイメントとソニーミュージックによる共同ガールズグループプロジェクト「Nizi Project(ニジプロジェクト)」では、参加メンバー以上に、韓国人プロデューサーJ.Y.PARKの名言が話題になったが、あれもまた、心のどこかで成長したいと願う一般人にとっての学び舎のような立ち位置だったのかもしれない。

2018年の秋から、関西ジャニーズJr.の音楽面でのプロデュースを手掛けている大倉も、発する言葉(口頭で話すよりも文章の方がよりヴィヴィッドだが)は、プロデューサーとして、それぞれの潜在能力ややる気を引き出す示唆に富んでいる。

ただ、やはり父親が大手焼き鳥屋チェーン「鳥貴族」の社長ということも影響しているのだろうか。「芸術とはなんぞや」という点に言及しがちなJ.Y.PARKと違い、大倉の言葉はより人間臭くて、よりリアルで、何より仲間意識が強い。1年半前のブログには、「お世話になった方に恩を返したい/感謝の気持ちを形にしたい/それが、自分の今している活動内容です」と綴っている。確か、渋谷すばるが脱退し、ジャニー喜多川氏がまだ元気だった頃だが、今思えば、この頃もう錦戸の脱退は決まっていたのだろう。

チームグリーンのファンネームが「ドリアン貴族」に決まったのは、言うまでもなく、大倉の実家が「鳥貴族」だったことが大きな理由だ(筆者もドリアン貴族に投票した)。社長である父親は、「息子には跡を継がせるつもりはない」と明言しているが、大倉は大倉で、アイドルとしてその都度その都度、でっかい野心を抱いている。

今回のドリアイでは、チーム一丸となって、「チームレッドからセンターを奪ってやる!」という気概を見せてくれるはずだ。また、このメンカラメドレー、関西ジャニーズの専売特許ではないのだから、カウトダウンコンサート(通称:カウコン)などでも応用が効くはず(緑系が2人いるHey! Say! JUMPがややこしいが)。でも果たして、カウコンでチームグリーンを応援することになる相葉雅紀ファンは、「ドリアン貴族」などというファンネームを受け付けてくれるのだろうか。

何はともあれ、今後のジャニーズファミリーの活動に、新たな可能性を見つけられる生配信のドリアイには、もはや期待しかない。

  • 取材・文喜久坂京

    ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。

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