『半沢直樹』で再注目!賀来賢人「異色演技を生んだ意外な経歴」 | FRIDAYデジタル

『半沢直樹』で再注目!賀来賢人「異色演技を生んだ意外な経歴」

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散歩を楽しむ賀来賢人と夫人の榮倉奈々。賀来が好演する理由の一つに家族の支えも。17年9月撮影
散歩を楽しむ賀来賢人と夫人の榮倉奈々。賀来が好演する理由の一つに家族の支えも。17年9月撮影

前評判通りのモンスター視聴率をたたき出している堺雅人(46)主演の新『半沢直樹』(TBS系)。好評の一方で、「暑苦しい」「もはや歌舞伎」など出演者たちのオーバーすぎる演技を指摘するコメントも多い。そんな中で、唯一冷静なテンションを保っていることで注目度が急上昇しているのが、半沢の部下・森山を演じている賀来賢人(31)だ。

賀来といえば、2018年に放送された主演ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)のコメディ演技が大絶賛され、一躍ブレイクした俳優。ドラマのヒットを受けて映画も製作。まさに今、『半沢直樹』と並行して上映中だ。それだけに、方やお調子者で小ズルい不良、方や内なる闘志を秘めたシリアスな証券マンというギャップは、「演技の幅すごすぎる!」「俳優ってすごい!別人!」とさらなる高評価を得ている。

『半沢直樹』に対するコメントを見ても、「みんなが大袈裟で暑苦しい演技の中、賀来賢人さんだけがいたって普通。そういう人が一人ぐらいいてくれないとね……」、「森山のロスジェネ世代の屈折感とか冷めた感じとか、唯一リアルで効いている」などと、賀来の演技の上手さを指摘する声は多い。

しかしなぜ賀来は、どんなにおバカな役を演じても、どんなに暑苦しい共演陣に囲まれても、その演技がわざとらしくならないのだろうか? なぜ、普通でい続けられるのだろうか? 芸能ライターやエンタメ誌の編集者などに取材したところ、面白い理由が見えてきた。

出身は“東京屈指のお坊ちゃん校”

まず一つは、彼のお育ちの良さだ。

「賀来賢人さんは『今日から俺は!!』のヤンキー・三橋貴志役のイメージが強いですが、実は東京屈指のお坊ちゃん校・私立暁星学園の出身。ここは中高一貫のカトリック系男子校で、服装やマナーにも厳しいなど厳格な校風で知られています。当然まわりもお坊ちゃんばかり。

ここで培われたお育ちの良さが、フザけた役や暑苦しい役を演じてもついつい漂ってくる品の良さ、みたいなものにつながっているのではないでしょうか」(芸能ライター)

そしてもう一つは、なんだかんだ言っても賀来がイケメンだということだ。

「賀来さんはコメディアンとして花開きましたが、デビュー当初は正統派イケメン俳優として注目されていました。ただ不運だったのは、その頃は『ごくせん』第3シリーズ(2008年/日本テレビ系)、『太陽と海の教室』(2008年/フジテレビ系)、『タンブリング』(2010年/TBS系)など多くの学園ものドラマが製作されたこともあって、ルックスのいい若手俳優の台頭ぶりが激しかった。

先日亡くなった三浦春馬さんを筆頭に、三浦翔平、岡田将生、山本祐典、松坂桃李、瀬戸康史、大東駿介など、それはそれは豪華でした。その中で賀来さんは少々インパクトに欠け、いわゆるイケメン市場においては遅れをとってしまった。そこで活動の場を舞台に移し、演技スキルを磨いたのです。それがコメディアンとしての基礎となったのでしょう」(エンタメ誌編集者)

しかし賀来の強みは、コメディアンとしてだけでなく、シリアスな役もピタリとハマることだという。

「この世代の、シリアスもコメディもできる俳優とえいば三浦春馬さんが筆頭でした。それだけに今業界は、彼の穴を埋められる存在が必要になっているのも確か。賀来さんへのオファーは今後さらに殺到するのではないでしょうか」(同前)

今回の『半沢直樹』では“裏主役”とまで言われている賀来賢人。今後、活躍の場が大きく広まっていきそうだ。

  • 取材・文奈々子

    '72年生まれ。愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影坂口靖子

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