札幌&新潟「コロナルール」で大荒れの夏競馬を解くカギとは…

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8月9日までの無観客競馬を決めたJRA。コロナルールがサラブレッドにも影響を与えているそうで……

今年の中央競馬の荒れっぷりが半端ない。

7月19日のWIN5では、函館記念で15番人気のアドマイヤジャスタが、中京記念で18番人気(単勝1万6300円)のメイケイダイハードが勝利し、キャリーオーバーとなった。

記憶に残るところでは、4月25日の京都と東京も荒れた。単勝万馬券が京都で4本、東京で1本、100万円オーバーの3連単も京都1本、東京2本と乱れ飛んだ(過去、単勝万馬券は開催1場で1日2本、各場の合計でも1日3本が最多だった)。スポーツ紙デスクが振り返る。

「4月18日に感染拡大防止対策として、騎手や競走馬に対しての移動制限を設けた直後だったこともあり、『コロナルール』の影響なんて言われました」

騎手であれば、乗り替わりのラッシュが起こった。

「トップジョッキーでも、継続騎乗の方が成績はいいものです。4月26日の福島のメインレースでは、14頭中、唯一の継続騎乗だった丸山元気騎手が勝ち、3連単は14万馬券でしたし、その日の12レース中8レースで継続騎乗騎手が勝利でした」(スポーツ紙記者)

競走馬にしても、無観客開催が影響するようで、

「パドックの周回時間が短くなったり、観客がいないので、気性の激しい馬にとってはプラスでしたね」(前出の記者)

7月25日からは「コロナルール」だけでなく、東京五輪による変則開催もまた、馬券に影響した。

「今年は8月9日までの3週間、関西圏での開催がなく、新潟と札幌の2場で行われます。例年であれば、小倉に向かう関西馬が新潟や札幌を目指す。そのため、新潟は自ブロック制度が解除され、関東馬も関西馬もまったく同じ条件で出馬登録ができる」(専門紙トラックマン)

馬主の西山茂行氏は日刊スポーツの連載コラム(7月25日付)で、

《馬券的予言をすると、関東圏の新潟とはいえ、同一条件でやれば栗東組がすべてに圧勝するであろう。馬券を買うなら関西馬……。今年に限っては仕方ありません》

と書いていたが、まさにその通りとなった。

その日、関東馬と関西馬が対決した11レース中、栗東所属馬が8勝。その上、8Rから11Rは1着から3着まで独占という圧倒ぶりだった。

「残り2週間、新潟は人気薄の関西馬のチェックが万馬券的中のポイントになりそう。25日のメインレースは9番人気、7番人気、8番人気で3連単122万円オーバーでしたが、1着馬はブリンカーで一変。2着馬も持ちタイムが優秀でした。今年は雨が多く、阪神の重い馬場に泣かされた馬が多かっただけに、前走の着順が悪くてもスピードタイプを狙ってみたい」(前出の記者)

競馬記者たちが頭を悩ますのは、新潟だけではない。今年は札幌も波乱に満ちている。

「先週こそ、函館で追い切り札幌参戦できたが、コロナ禍の影響で函館競馬場の厩舎がすでに使えないので、すべて滞在競馬になります。記者歴30年余りの中、初めてのことです。7月24日時点ですでに700頭以上も入厩しているようです。例年、ウッドチップコースや馬の温泉のある函館に滞在しながら札幌に参戦する、通称〝裏函組〟の厩舎関係者が戸惑っていますね」(前出トラックマン)

夏競馬のフィナーレを飾るGⅡ札幌記念にしても、昨年の優勝馬のブラストワンピースや3着のフィエールマンが函館入りして調整していた。

「札幌の調教コースは芝とダートのみで、函館は脚元にやさしく負荷もかけられるウッドチップコースがある。今年は長期休養馬や大型馬の調教内容に注視したいですね。昨年、札幌で結果を残しているからと、簡単には飛びつけそうにない」(同・トラックマン)

コロナルールで取材規制も続く中、厩舎コメントよりも調教欄に万馬券のヒントが隠れていそうだ。

 

  • 写真伊藤 康夫/アフロ

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