新垣結衣、木村拓哉…タレント「CM&テレビ極秘ギャラリスト」
有名人たちの「本当のお値段」 広告代理店、大手芸能事務所、テレビ局の㊙資料を入手
「コロナ禍でスポンサーが大打撃を受け、広告出稿量が激減しています。今後、CMの契約料も下落するでしょう。そしてその影響をモロに受けているのがテレビ局です。すでに制作費を20~30%もカットされた局も出てきている。こうなると、高額ギャラのタレントは使いづらい。
先日、フジテレビが情報番組『直撃LIVEグッディ!』の9月いっぱいでの打ち切りを発表しましたが、これはMCの安藤優子(61)をリストラするための苦渋の選択でしょう。彼女だけクビにするわけにはいかないから、番組ごと終わらせる。大物を切る際によく使う手です」(キー局プロデューサー)
コロナがタレントの懐(ふところ)を直撃している。感染拡大を受け、スポンサー企業の経営が今後さらに悪化するのは避けられず、「ギャラが安くて撮れ高がいい、コスパの高いタレントが重宝されている」(前出・プロデューサー)というのだ。
コロナ不況に勝つのは誰か?
本誌は広告代理店A社、大手芸能事務所のB社、そしてキー局の㊙️資料を入手。
表は、本誌がこの資料をもとにランキング化した有名人たちの「本当のお値段」である。少し解説しよう。
タレントの名前の隣に記載されているのは「CM年間契約料」のグレードだ。「SSS」は6000万円以上、「SS」が5000万~6000万円で「S」が4000万~5000万円。「A」は3000万~4000万円で「B」が2000万~3000万円となる。
「出演交渉の際の叩き台となるものです。人気ブランドのCMだと、所属事務所が『出演することによってタレントのイメージアップになる』と判断して、割り引きしてでも受けるケースがある。出稿量が多いCMの場合、タレントの露出アップにつながるので安く契約できたりしますね」(広告代理店社員)
CMグレードの隣の数字は、「ゴールデンタイム(夜7時~夜10時)の1時間番組にメインで出演した際のギャラ」だ。こちらも出演交渉の際に叩き台とする額であり、番組プロデューサーと事務所の関係等によって上下する。
順に、見てみよう。
一日で3500万円荒稼ぎ
上位には明石家さんま(65)、タモリ(74)ら大御所がズラリと並んだ。タモリのように「1週間でマンションが建つほど稼ぐ」タレントは、コロナ不況ではリストラ対象になるのではないか?
「彼らレジェンドクラスは別格ですよ。ギャラは高いですが、それだけの訴求力があるから起用するわけです。渡辺謙(60)なんて、いまだに一本1000万円の仕事のオファーがあるそうですから。ビートたけし(73)は一本500万円ですが、フジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』は驚異の7本撮りだそうです。一日でとんでもない額を稼いでいます」(前出・広告代理店社員)
たけし軍団の元団員によれば、たけしの推定年収は24億円超。アンビリバボーな売れっ子ぶりを自ら「第4黄金期」と名付けているという。
バラエティ番組スタッフは「もっとも引きがあるのが松本人志(56)」だと言う。
「松本さんは番組での発言がネットニュースになる。高額ギャラを宣伝費、広告費としてペイできる。『バイトするならタウンワーク!』とボケたりしてくれるので広告代理店もスポンサーも大喜び」
レジェンドたちの中で目立っているのが綾瀬はるか(35)と新垣結衣(32)の女優コンビだ。
「二人ともスキャンダルとはほぼ無縁。知名度と人気度をリサーチする『タレントパワーランキング』(’20年)ではガッキーが2位、綾瀬が3位でした。企業にとって彼女たちほど理想的なタレントはいないでしょう」(芸能専門誌記者)
「スルースル―スルーオー! マックのドライブスルー、オー!」から「ちょーいちょーいちょーいマーック♪」と展開するマクドナルドのCMの歌が「イラッとする」「音痴」と話題の木村拓哉(47)。
ここ数年、やたらとCMに起用されているように見えるが、「実際、ジャニーズ事務所が大展開しています」と明かすのは前出のプロデューサーである。
「若い人たちへの認知度を上げるためでしょう。出稿量の多いCMに出すことであらためて存在感を示したいのだと思います。娘さんもデビューし、家族総出でSNSをしていることもいいPRになっている。可能ならKōki,(17)をキャスティングしてみたいですね。
モデル活動がメインですが、テレビでも十分に訴求力があると思います。中居正広(47)が最近、CM展開していないのは、司会業をメインにしているから。特定の企業の色がつくのを避けるためでしょう」
ちなみに先日、ジャニーズ事務所を退所した手越祐也(32)については「彼がいた『NEWS』はいまもジャニーズ事務所在籍なので静観です」「YouTubeで活躍していただければ、本人も周囲も幸せなのでは?」とテレビ業界の反応は冷ややかだった。
![’17年の不倫謝罪会見で渡辺謙は袋叩きにされるも「同情した社長さんからCMの話が来た」(関係者)。さすがだ](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/4fd1e022e0e789dd616dd8175d7b606d.jpg)
![生放送終了後、ビートたけしはアル北郷(右)ら弟子たちを連れて打ち上げへ。殿はもう73歳だが、老いてますます盛ん!](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/e3413210ac50862a3cf12c0f96cf8857.jpg)
![ドラマとCM以外、露出しないガッキー。それがファンの飢餓感を刺激するのか若手女優ではトップの人気を誇る](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/cac37e0e9340a720ec6265ccfa3660cf.jpg)
![インスタグラムのフォロワー数は328万人と見事に親超え。Kōki,の訴求力にテレビ局の制作サイドも興味津々](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/02d7b7e0441723dc48d71993843d36a6.jpg)
“第7世代”の奪い合い
有名人の「最新ギャラ」リストを見た全員が激賞したのが『サンドウィッチマン』だった。制作会社スタッフが言う。
「好きな芸人や芸人好感度ランキングの常連のサンドがここまで良心的なギャラだと、他の芸人たちに仕事が来ませんよね。MCもできるし、脇に回っても面白い。何より、10代や20代の視聴者にも人気があるのが大きい。キムタクが若い人たちの認知度を上げることに腐心しているという話が出ましたけど、なぜかといえば、多くのスポンサーが13歳~49歳の若い視聴者を対象にした『コア視聴率』を重視しているから。老人向けに広告を打っても購買にはつながらないんです」
コア視聴率の取れる割安なタレントが令和のトレンドだというのだ。
「『サンドウィッチマン』のほか、『千鳥』『バナナマン』『オードリー』ら、いわゆる“小物MC”が引っ張りだこですね。インスタグラムのフォロワー数が日本ナンバーワンの941万を誇る渡辺直美(32)、番組での発言がネットニュースになる長嶋一茂(54)もコスパがいい。そもそもギャラが安い『霜降り明星』『EXIT』ら“お笑い第7世代”の人気どころはスケジュールの奪い合いです。若い人に人気だし、画面が華やかになって活気づく。世代対抗などの図式も作りやすい」(別のキー局プロデューサー)
近い将来、確実にランクインすると見られているのがフワちゃん(26)だ。
「あの黒柳徹子さんを向こうに回して堂々としていられる度胸は買い。英語が喋れて、女性好感度も高い。ユーチューバーだけあってリモート収録も上手いし、拡散力もある。しかも安い。最強ですよ。
ファーストサマーウイカ(30)はヤンキーキャラですが、実はメチャクチャまじめ。収録前の事前アンケートを丁寧に、びっしり書いてくれる。美人だけど、関西のおばちゃんノリだから女性にウケる。芸人の信頼が厚いのが、みちょぱ(池田美優・21)。頭が切れるから返しが面白い。カンペなしでほしいコメントをしてくれるから生放送でも安心。女優なら浜辺美波(19)に勢いがありますね。ドラマよし、映画よし、バラエティに出ても面白い。今後10年、広瀬すず(22)と覇を競う逸材だと思います」(民放ディレクター)
コロナによって、タレントの「本当の価値」が見えてきたのである。
![テレビマンが「コスパの良さナンバーワン」と口を揃えた『サンドウィッチマン』の富澤たけし(左)と伊達みきお](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/e239239f8879ee3f2a2f87c9307789ae.jpg)
![さんま、タモリら〝お笑いBIG3〟と肩を並べる存在となった松本人志。相方の浜田雅功もCM露出が増えている](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/4344f6d95a26d8c98ace3352f0592f05.jpg)
![NYと東京を行き来する国際的エンターテイナーとなった渡辺直美。昨年のCM年間契約本数は16本と芸能界トップ](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/d620fea5af94b3eac26ab8939de51fb1.jpg)
![「最もスケジュールが取れない女優」のひとり、浜辺美波。企業ウケもよく、’20年上半期のCM契約本数は7本を誇る](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/4bf3174f0527f25b8fd6b6ead1343865.jpg)
![タレントの名前の隣に記載されているのは「CM年間契約料」のグレード。「SSS」は6000万円以上、「SS」が5000万~6000万円で「S」が4000万~5000万円。「A」は3000万~4000万円で「B」が2000万~3000万円となる。](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2020/08/2371f40a19ac4679a944d49dc5c86889.jpg)
『FRIDAY』2020年8月14日号より
- 撮影:川上孝夫、結束武郎、坂口靖子、島颯太、蓮尾真司、堀田咲、山田宏次郎