根尾、小園、吉田輝…二軍で焦る・活躍するあの甲子園スターのいま

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
昨年7月、仙台で行われたフレッシュオールスターに集まった元「高校ビッグ4」。左から藤原、吉田、根尾、小園。いずれも一軍では大きな結果を残せていない。写真:時事通信社

2年前の夏、甲子園を沸かせ「高校ビッグ4」と呼ばれた選手たち……。中日・根尾昴(大阪桐蔭)、日本ハム・吉田輝星(金足農業)、広島・小園海斗(報徳学園)、ロッテ・藤原恭大(大阪桐蔭)。彼らはプロ入りして、現在どうしているのだろうか。二軍で苦闘する“甲子園のスター”の今を追った――。

根尾は、8月4日にようやく一軍へ昇格した。二軍での猛アピールが功を奏したようだ。

「みんな打っているので、ボクも負けられない気持ちです」

8月1日にウェスタン・リーグの広島後、根尾は厳しい表情で報道陣に語っていた。この日は1番ライトで先発起用され4打数2安打4打点。7月29日にも2本塁打を含む3安打6打点と、結果を残していた。

「本来、根尾のポジションはショートやセカンドですが、中日には京田陽太、阿部寿樹という守備力の高いレギュラーがいます。そこで一軍でレギュラーをとるためにプロ入り後、外野に挑戦しているんです。昨年は、簡単なフライを落球するなどミスが目立ちました。今年は慣れてきたのか、徐々に打球の処理が安定してきています」(球団関係者)

球団関係者によると、最近の根尾には焦りを感じたという。今季のドラフト1位ルーキー石川昴弥が、7月12日に一軍昇格。19日には同5位の岡林勇希も一軍へ。後輩に先を越され、口には出さないが相当なショックを受けたようだ。

「石川が一軍昇格するまでの根尾は、打率3割1分3厘と好調を維持していまいた。その後は1割台に低迷。動揺が成績に現れています。根尾の気持ちを慮ったのでしょう。二軍の波留敏夫コーチは『悔しかったら結果でアピールしろ』とアドバイス。気持ちを切り替えられたのか、7月下旬から再び調子を上げ一軍昇格を勝ちとりました」(前出・関係者)

一軍の与田剛監督も、「根尾の活躍は嬉しいです」とコメント。後輩の活躍に刺激を受けた2年目の勝負はこれからだ。

斎藤佑樹が反面教師

甲子園で“金足旋風”を巻き起こした吉田輝星は、鎌ケ谷(日本ハムの二軍施設)で好投を続けている。7月19日のイースタン・リーグDeNA戦では、3回無失点5奪三振。表情にも余裕がうかがえる。

「昨年は甲子園で連投した疲れからか、得意のストレートが走らず痛打をくらうケースが目立ちました。今季はオーバーワークを反省し、オフにはしっかり休養。肩やヒジの痛みが取れたようで、甲子園を沸かせた球威のあるストレートが戻っています」(スポーツ紙担当記者)

気を引き締めさせているのが、二軍の荒木大輔監督兼投手コーチだ。

「吉田はのんびり屋というか、二軍にいても危機感が薄いところがあるんです。だから荒木監督は、常に厳しい言葉をかけています。好投しても褒めない。『こんな投球で満足してもらっては困る』『あれじゃ一軍で通用しない』と。

反面教師にしているのが、先輩の斎藤佑樹です。斎藤はルーキーの年に一軍で6勝と、そこそこの活躍をみせました。球団やマスコミも『さすが決勝でマー君(田中将大)に投げ勝った甲子園のエース』と褒めたたえた。慢心したワケではないでしょうが、その後の斎藤は伸び悩んでいます。首脳陣は吉田を甘やかさず、二軍で2~3年育てる方針です」(同前)

厳しい状況にあるのが、広島の小園とロッテの藤原だ。小園は二軍で打率1割台。本塁打はいまだにゼロ。藤原も打率2割前半と低迷しているのだ(8月4日現在)。

「小園は良くも悪くも、2年目らしからぬふてぶてしさがあります。先輩にも物怖じせず話しかけ、冗談を言い合っています。そうした態度が、首脳陣から不真面目ととられることもあるとか。たびたび注意を受け、少し不貞腐れているのかもしれません。気持ちをうまくコントロールできるようになれるかが、小園の課題でしょう。

藤原は、まだ木製バットに対応しきれていません。二十数試合の出場で、三振が30以上とタイミングが合っていない。プロのボールに慣れるには、まだ時間が必要なようです」(スポーツ紙記者)

4人が、いずれも高い能力を持っていることは間違いない。“甲子園のスター”が“球界の怪物”に成長するため、2年目選手たちの苦闘は続く。

  • 写真時事通信社

Photo Gallary1

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事