西村コロナ対策大臣「支持者100人」を集めパーティ開催の無神経

「大人数会合自粛」を呼びかけておきながら、「3密空間」に滞在 イタリアンの有名シェフを呼んで料理まで提供

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本誌の直撃に一瞬驚いた表情を見せるも終始無言を貫いた

言っていることとやっていることが、違い過ぎるではないか。

7月29日夜7時半頃、港区にある7階建てのビルの前に、白いアルファードが停まった。車から現れたのは最近、毎日会見で見るあの顔。新型コロナウイルス感染症対策担当大臣である西村康稔(やすとし)衆議院議員だ。

コロナ第2波で大わらわのはずの担当大臣が、こんな場所に何をしに来たのか。

「この夜は、西村大臣の支援者であるコンサルティング会社の社長が主催したパーティが開かれていました。その名も『西村大臣を囲む会』。会には100人あまりが参加していました。夕方5時半に始まった会が2時間ほど経った頃、西村大臣が登壇して約40分の講演と質疑応答がありました。内容は毎日行われているコロナの記者会見とだいたい同じ。若い人の感染がグーッと増えているとか、経済をきちんと立て直していかなければならないとか、そんな感じでした」(パーティの参加者)

パーティが行われたのはビルの4階。フロア面積はおよそ470㎡だ。そのうちパーティが開催されたセミナールームの広さは約半分。100人以上が集まって、政府が提言する「2m以上の間隔」を確保できたとは考えづらい。

さらに驚くべきことに、当日はイタリアンの有名シェフを呼んで食事にワインまで振る舞われたという。

「食事はビュッフェスタイルでした。参加者はマスクを外し、料理に舌鼓を打っていましたよ。そのうえで会話をするわけですからね……」(同前)

講演が終了した後には、写真撮影にも応じていたという西村大臣。パーティは4時間以上にわたり開催された。

7月29日は一日の感染者数が、全国合計で初めて1000人を超えた日だ。その感染者数の発表会見では、西村大臣は「大人数の会食を控える」ことを呼びかけていた。矛盾する行動の裏には、今秋と噂される衆議院解散総選挙が絡んでいるという。政治ジャーナリストの角谷(かくたに)浩一氏が語る。

「政治家たちは今、選挙に備えて資金集めに必死になっています。しかし、政治家であれば国民の代表ですから模範となって行動しないといけない。まして西村議員はコロナ対策担当大臣です。本来ならば会合は延期するのが当然。それなのに100人規模のパーティに出るなんて、驚きを禁じ得ません」

大臣にとって、このパーティは「不要不急」に当たらなかったのか。だが、講演後の西村大臣を直撃すると、記者に気づくや否や足早に車に乗り込んでしまった。「西村大臣、一言伺いたいことがあるのですが!」との呼びかけにも答えはなし。そのまま車は夜の闇へと消えた。

後日、事務所に質問書を送ると、

「民間の会社が主催した勉強会に講師として、新型コロナ感染症についての講演を依頼されました。主催者からはコロナ感染対策に十分配慮するとのご説明がありました。その他の詳細については主催者側にご確認ください」

とだけ回答があった(主催者は本誌の取材に回答せず)。

西村大臣は8月5日にも都内で支援者を集め、勉強会を開催した。矛盾だらけの言動を繰り返す人間に、拡大の一途を辿(たど)るコロナ対策を任せられるのか。はなはだ疑問である。

三方(さんぽう)を透明なビニールで囲んだ特製ボックスに入り、支援者へ向け講演を行う西村新型コロナ対策担当大臣
別日に行われた勉強会の案内チラシ。過去3回は延期したものの、今回は決行。コロナ第2波が押し寄せる中で、なぜ今回は強行したのか
パーティが行われたビル。参加者には有名企業の役員の名前も。高齢者の出席者もいたはずだが……

『FRIDAY』2020年8月21・28日号より

  • 撮影濱﨑慎治

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