9力士脱走を招いた相撲部屋「美人女将」の意外な前職 | FRIDAYデジタル

9力士脱走を招いた相撲部屋「美人女将」の意外な前職

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新弟子検査を受け式秀親方(中央)の部屋に入門した育盛(そだちざかり、右)と近藤。育盛は体格基準ギリギリでの合格だったため付けられた四股名だ。14年7月撮影
新弟子検査を受け式秀親方(中央)の部屋に入門した育盛(そだちざかり、右)と近藤。育盛は体格基準ギリギリでの合格だったため付けられた四股名だ。14年7月撮影

LINEの返信が遅れると長文を送りつけ説教、コンセントは使用許可制、ロッカーを抜き打ちチェック、反抗的な態度をとると「クビにするぞ!」ーー。

女将の相次ぐモラルハラスメントに耐えられず、式秀部屋(茨城県龍ケ崎市)所属の9力士が脱走したのは8月4日の夕方だ。力士たちは千葉県内のカラオケボックス内に逃げ込み、日本相撲協会へ通報する。相撲協会は翌日、式秀親方(元前頭・北桜)、女将のMさん、脱走力士たちを両国国技館(東京都墨田区)で聞き取り調査。親方とMさんに、行き過ぎた指導を注意をした。

「国技館を訪れた時、脱走力士たちはTシャツに短パンという姿でした。外出の際、力士は浴衣を着なければなりません。カラオケボックスに逃げ込んでから、浴衣に着替える余裕がなかったのでしょう。

トラブルのキッカケは、今年1月から精神面の不調で親方が入院したことです。師匠の不在で、Mさんが部屋を仕切ることになった。Mさんは、なんでも把握していないと気がすまない性格です。力士の実家から仕送り品や通販の商品が届けば、写真を撮り部屋のグループラインに投稿。従わないと、『協会に言いつけるぞ!』と脅していたそうですよ」(相撲協会関係者)

巨体の力士たちが逃げ出すほどの強烈なモラハラで、相撲協会から注意を受けたMさん。いったいどんな女性なのだろうか。

「出身は福岡県で、県内でも有数な進学校を卒業しています。高校時代は陸上部に所属し、インターハイにも出場している。年齢は50代ですが、面長の美女でメディアにもたびたび出演しています」(式秀部屋関係者)

猛アタック

親方との出会いは、意外な場所だった。

「Mさんは、もともと銀座の高級クラブで働いていた時期がありました。元横綱の北の湖親方(故人)が愛した店で、当時弟子だった北桜もたびたびお供もしていたそうです。

ある時、北桜が『この人と結婚したい』と北の湖親方の前に一人の女性を連れてきた。それがMさんだったんです。北桜が猛アタックしたそうですよ。北の湖親方は仰天。『オレが知らないうちにいつの間に』と、苦笑いしていたとか。

部屋の方針として、もともと実力のある力士ではなく、背が低いなどポテンシャルがそこまで高くない若者をスカウトしていました。現に式秀部屋にいるのは、序二段や序の口の力士が大半です。自然と指導も熱を帯びます。教えたことができないと、Mさんが『だから昇進できないのよ!』と叱責することもあったとか。厳しい態度は親方にも向けられます。『あなたの指導が甘いからダメなんでしょ』と、叱ることもたびたびあったそうです。愛ゆえの叱責だと思いますが……」(同前)

親方の入院中に起きた「モラハラ騒動」。キッカケは些細なことだったようだ。

「本来なら7月場所は、名古屋で行われます。力士たちは全員、部屋を留守にしていたはずです。それが新型コロナウイルスの影響で長距離の移動が自粛となり、東京での開催となりました。

力士たちは部屋に残り、真夏の稽古で一日中クーラーをつけていた。これにMさんがキレたらしいんです。『いくら電気代がかかると思ってるの!』と。こうした言動に力士たちが耐えられなくなったと聞いています」(スポーツ紙相撲担当記者)

相撲協会の指示により、脱走力士たちは部屋に戻ることになった。Mさんもしばらくは反省し、行き過ぎた指導を慎むだろう。ほとぼりが冷め、力士たちが活躍する未来を願いたい。

  • 写真時事通信社

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