日ハム・斎藤佑樹 二軍で防御率8点台でも「なぜか前向き」な理由

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鎌ケ谷(日ハムの二軍施設)で一軍昇格を狙う斎藤。常に前向きだ。19年8月撮影

日本ハムの斎藤佑樹(32)が、笑顔でベンチに戻ってくる。

ようやく掴んだ、二軍での今季初勝利だった。8月5日に行われたイースタン・リーグのヤクルト戦で、7回から登板し2安打を打たれながら1イニングを無失点。直後に味方が逆転したため、勝利が転がりこんできたのだ。だが……。

「周囲の評価は、決して高くありません。ストレートは130km台で、打者は簡単に合わせられます。制球力も悪く、今季は二軍で9回を投げ13個の四死球を出しているんです。防御率も8点台。7月15日のヤクルト戦では、1アウトもとれず降板しています。とても一軍で通用するような投球ではない、といわざるをえない(成績は8月9日現在)。

それでも本人は飄々としています。『球威がないから長い回はムリでも、ショートイニングなら通用する』と前向きなんです。斎藤もプロ入り10年目。昨オフには学生時代からの知り合いだった女性と結婚し、妙に落ち着き、危機感が薄いのも気になります」(スポーツ紙担当記者)

たしかに斎藤は、結果が出なくても前向きだ。昨年8月の『フライデーデジタル』のインタビューでは、こんな発言をしている。

「報道やネットで、いろいろと批判されているのは知っています。ただ、批判があるということはボクがまだ注目されている証拠でしょう。なるべくポジティブに考えるようにしているんです」

戦力外通告はない

グラブにもこだわりがあるという。頻繁にモデルチェンジしている

しかし一軍では、ルーキーイヤーの11年にあげた6勝を最後に成績は下降。17年のシーズンを最後に、勝利から遠ざかっている。通常なら4〜5年前にトレード。最悪、戦力外通告を受けてもおかしくない。なぜ日ハムは、斎藤を厚遇するのだろうか。

「球団の功労者だからですよ。入団3〜4年目までは、斎藤が先発するほぼすべて試合で、球場が満員になりました。特に当時は女性ファンが急増。グッズも大量に売れ、10億円以上の利益があったと言われています。

球団は斎藤を厚遇し、練習方法などある程度放任しているんです。本人から『辞めたい』と言いださない限り、放出したり戦力外通告をすることはないでしょう。他の選手たちは、こうした球団のスタンスを知っている。『アイツは特別扱いなのか』と複雑な心境になり、自然と斎藤と距離をとっているんです」(球団関係者)

球団との良好な関係が、斎藤の前向きにさせているのだろうか。野球評論家の江本孟紀が、手厳しく語る。

「ぬるま湯につかった状態で、斎藤の復活は難しい。彼は高校(早稲田実業)、大学(早大)と常にスポットライトの当たる舞台を歩いてきた。周りからチヤホヤされるのが、当たり前になっているのでしょう。本人は本気で練習しているつもりでも、心のどこかに甘えがあるのではないでしょうか。

球団は功労者のクビを着れないなら、斎藤をコーチにしてはどうでしょう。アマチュア時代に実績を残し、プロで10年以上の経験がある選手は多くない。貴重な体験を若手に伝えるべきです。斎藤も本心では、もう現役続行が難しいことは理解していると思います」

決勝で、駒大苫小牧の田中将大と投げ合った夏の甲子園から14年……。このまま斎藤は、あの夏の輝きを失ってしまうのか。いや、きっと復活の瞬間が来るはずだ。

今季は二軍でも結果を残せていない斎藤。最近は今春覚えたカーブを多投するようになった

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