女子高生が横浜発の「しゃぶしゃぶチェーン店」を大絶賛のワケ

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以前は郊外に展開していたが最近は都心でも人気の「しゃぶ葉」。「オジサンの料理」というイメージを覆した

〈生まれて初めてしゃぶしゃぶにハマった~〉

〈お腹いっぱいで食べ放題のコスパ最高!〉

女子高生たちがSNSで絶賛する、しゃぶしゃぶチェーンがある。07年5月に横浜で1号店をオープンさせた「しゃぶ葉」(すかいらーくグループ)だ。オジサンが会合や接待などで食べる高級料理……。そんな印象もあるしゃぶしゃぶだが、なぜ女子高生にウケているのだろうか。経済ジャーナリストの松崎隆司氏が解説する。

「ブレイクのキッカケは、今年5月に開店した渋谷駅前店です。渋谷には女子高生が多くいます。彼女たちをターゲットに、同店は『20%OFFキャンペーン』を始めた。これに、しゃぶしゃぶに馴染みが薄かった女子高生が敏感に反応しました。口コミがSNSで広まり、情報が一気に拡散したんです」

裏には、若い女性をターゲットにした細かい戦略があったという。松崎氏が続ける。

「ポイントは三つあります。一つは低価格での食べ放題。店舗によっては、1100円ほどで時間無制限に食べられるんです。長居ができるうえ、安い料金で肉だけでなくカレーや寿司、うどんまで食べられる。時間があってもおカネのない女子高生にとって、ありがたいサービスでしょう。

二つ目がメニューの充実です。ワッフルやあんみつなど、スイーツや身体にいい野菜のメニューも豊富なんです。三つめがオーダーメイド。タレは通常、ポン酢と胡麻ぐらいしかありません。『しゃぶ葉』では『たれBAR』や『薬味BAR』のコーナーを作り、オリジナルのタレが作れるようにしています。例えば胡麻ダレに豆板醤、ラー油を加え担々麺風にするなどです。こうした手作り感が、若い女性にウケているようです」

課題は若い女性の「飽き」

女子高生にヒットするキッカケとなった渋谷駅前ビルの9階にある「しゃぶ葉」。平日は若い女性でいっぱいになる

価格を低くすれば、利益を上げるのは難しくなる。その点はコストを抑えることで、カバーしているようだ。

「通常はオーダー式で、注文した料理を店員が運んできます。『しゃぶ葉』では、基本セルフサービスです。これで店員の人件費が抑えられる。ワッフルなども客が自分で焼くため、料理人の手間も大幅に省けています」(松崎氏)

1週間に1店舗のペースで出店を伸ばしている「しゃぶ葉」。店舗数は全国で250店ほどになり、1位の「温野菜」(約360店)に迫る勢いだ。だが、課題もあるという。

「女子高生は食いつきもいいが、飽きるのも早い。特に飲食業では、その傾向が顕著です。タピオカドリンクが好例でしょう。彼女たちを引きつけておくような、新しいサービスをどんどん出せるかがポイントです。

ただターゲットを、若い女性に絞るのもリスクが高い。男性や年代が高い女性にとって、店に女子高生ばかりがいたら入店しづらいでしょう。昼は女子高生、夜は中高年男性など、客層を分ける工夫をするのも一つの手かもしれません」(松崎氏)

女子高生の間でおきた「しゃぶしゃぶブーム」。猛暑でカキ氷やミニアイスの食べ放題もウケ、いまのところ勢いに衰えは見られない。

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