山下智久 テレビはスルーも「女子高生お持ち帰り」を処分の裏事情
8月17日にジャニーズ事務所は、所属タレントの山下智久に対する芸能活動の自粛を発表した。
事の発端は、8月7日に「文春オンライン」が報じた山下の女子高生“飲酒&お持ち帰り”報道だ。記事によれば、山下のほか「KAT-TUN」亀梨和也を含む男性たちと、2人の女子高生を交えた女性3人たちと飲酒を伴う食事会をしたという。
しかも山下は早朝5時に都内の高級ホテルに宿泊。そこには飲食を共にした17歳の女子高生が8時間も一緒だったと報じられた。
文春オンラインの取材に対し当初、ジャニーズ事務所は山下らは未成年であることはもちろん、飲酒の有無も関知していないとしたうえで、
《当該店長に確認したところ、一部の女性客から当該店長あてに『年齢をごまかしてごめんなさい』といったお詫びのメッセージが後日送信されてきたとのことであり、このような点を含め、改めて慎重に取材いただくよう願います》
と、あたかも女性側に“騙された”と言わんばかりの回答。そんな状況にワイドショーをはじめとするテレビ局やスポーツ紙などの“大マスコミ”は、ダンマリ状態だった。
「山下に関して、テレビはもちろん、スポーツ紙もスルーしましたが、そうなると炎上するのが現代のネット事情。記事や掲示板などでは、“ハニートラップ説”を唱える意見もあるものの、多くは彼らの軽率さに批判的でした。そんな世論の動向を注視していたジャニーズ事務所としては、ネット上などの批判の声を無視することができなかったのでしょう」(スポーツ紙記者)
ここまですぐに処分を出せなかったワケは2つあるとみられている。ひとつは6月に退所した元NEWSの手越祐也の存在だ。
「コロナ禍で飲み会をしたことで手越は活動休止処分になりましたが、それを不服とし、ある意味“逆ギレ”独立した。それと同じことが起こることをジャニーズサイドは懸念しているのです」(前出・スポーツ紙記者)
山下といえば、これまで“独立候補”として何度も名前が出ている。厳しい処分がそのきっかけになることは、十分に考えられる。
「ジャニーズ事務所にとって、今や山下の存在の大きさは無視できないほどになっています。しかも、今年いっぱいで嵐は活動休止。来年3月いっぱいでTOKIOの長瀬智也も退所するなど、活動がままならないグループが多く出てくる中で、長くソロで活躍している山下を目標にするジュニアなども多く出てきた。
事務所としても、歌って踊れるだけでなく、彼のように役者としても独り立ちしているタレントを出したことは、今後の事務所の展開に大きな可能性を示したと思います。ただ、自粛処分が長くなれば当然、独立という話は出てくる可能性があるでしょうね」(テレビ局関係者)
だが、山下の処分を躊躇していたのは独立問題だけでない。もう一人の同席者である亀梨の存在だ。
「亀梨は山下のように女性を“お持ち帰り”してはいませんが、飲酒の場には同席していたと報じられました。となると、山下を処分すれば当然、彼にも何らかの制裁をしなければならない。だが、8月28日には亀梨の主演映画の封切りが控えています。事務所サイドが彼らの処分に頭を悩ましたのは、そんな状況もあったのでしょう」(芸能プロ関係者)
山下は活動自粛、亀梨は厳重注意の処分になったが……。
「事実上、亀梨は無罪放免ですよ。この処分に関して昨年ジャニーズ本体の副社長に就任した滝沢秀明氏の決断が注目されていましたが、最終的に厳しい決断をしたのは、ジュリー藤島社長と聞いています。やはり、ファンに夢を見させるアイドルとしては、女子高生の“お持ち帰り”は見過ごせないということですよ」(前出・芸能プロ関係者)
マスコミ対策までしながら、結局は山下と亀梨を処分せざるを得なくなったジャニーズ事務所。今後、ますますネットの声を無視することはできなくなりそうだ……。
PHOTO:香川 貴宏