山下智久 自粛処分も「華麗なる復活劇」が期待されるワケ

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山下智久(以下山P)の未成年飲酒報道に対して、当面活動自粛の処分が下った。

8月17日にジャニーズ事務所は、所属タレントの山下智久に対する芸能活動の自粛を発表した

手越祐也が退所して間もないので、この処分の先に退所があるような書き方をしているマスコミも目立つが、山P活動自粛の先にあるものは、退所ではなく、むしろ華麗なる復活劇であるとジャニヲタである筆者は見ている。というか、山Pならそれができると期待している。

「稲垣吾郎逮捕」直後のSMAPコンサートと鮮烈な復活劇

筆者が活動自粛と聞いてまず思い出すのが、2001年824日。SMAPの稲垣吾郎が道路交通法違反と公務執行妨害で現行犯逮捕された事件だ。

その日は金曜日で、何気なくNHKをつけていたら、速報で「SMAP稲垣吾郎逮捕」と出て、腰が抜けるほどビックリした。翌日に彼らのナゴヤドームコンサートを控えていたので、次の日、ろくに眠ることもできないまま慌てて新幹線に飛び乗り、名古屋を目指した。ナゴヤドームに着いてみると、大勢の吾郎ファンが泣きながら「チケット余ってませんか?」と道ゆく人に声をかけていて、それはなかなか壮絶な光景だった。

さすがにもう時効だから言うが、当時はダフ屋と呼ばれる人たちが予め余ったチケットを安く買いたたき、現場で高く売るといういわば闇市システムが横行していた(ただし当時、ダフ屋が確実に儲けを得られるアーティストはSMAPKinKi KidsGLAYだけとも言われていた)。筆者も現金4万円を払い、ナゴヤドームの3階席(?)の一番端の見切れ席を手に入れ、4人でのライヴの行方を、固唾を飲んで見守った。

最初に、メンバー4人が登場して、真剣な面持ちで稲垣の不祥事について謝罪した以外は、あくまで普段通りの全力パフォーマンスを見せてくれたし、コンサートとして満足した記憶がある。

稲垣は釈放されると会見を開き、約5ヵ月間の活動自粛を経て、「SMAP×SMAP」で復活。その回は番組の最高視聴率である34.2%を叩き出した。そして2002年の「DrinkSmap!」ツアーで、SMAPはライヴアーティストとして大きく飛躍することになった。少なくとも筆者はそう見ている。

それまでも、来た人をとことん楽しい気持ちにさせるエンタテインメント性は群を抜いていたが、稲垣が不祥事を起こし世間を騒がせたあとは、メンバー5人が「アイドルとして、きちんと社会に貢献していく」という意識を強く持ったように感じられたのだ。

SNSを介して加熱する昨今のスキャンダル表出

不祥事からの復活という意味では、最近も、例えばSnowManの岩本照が、デビュー前の未成年との飲酒報道により4月から活動自粛を余儀なくされたが、7月に復帰した。デビュー前のJr.では、ローラースケートを得意とする5人組HiHi Jetsの橋本涼と作間龍斗の2人のプライベート写真が流出し、飲酒の疑いもあったため、昨年の9月から年明けまでの約4ヵ月間、舞台やYouTube出演などの活動を自粛した。

このケースはもともと過激なファンの暴走が発端となっていると言われておりそれが真実だとすればJr.の2人には同情を禁じ得ない。この件を最初に記事にし
たのは文春オンラインだったと記憶しているが、それも、SNS上で公開されてし
まった2人のプライベート写真が、ファンの間で炎上してずいぶん経ってからのことだった。この一件で、筆者も、今の時代はSNSのほうがマスコミよりも怖いと思知らされたものだ。

でも、SnowManの岩本にしてもHiHi Jetsの橋本や作間にしても、メンバーからすれば絶対に失うことのできない仲間であり、彼らは実力や才能も突出している。HiHi Jetsは、Johnny’s Happy LIVEでも5人での迫力あるパフォーマンスがジャニーズの新世代を牽引していて、誰がセンターになっても輝ける5人組ということで、嵐の後継者になると見る向きも少なくない。

ある意味、そんなJr.のエースが、10代の若いうちに失敗を経験したことは、今後の飛躍に大きく影響するのではないかと思うのだ。

苦労人・山Pが“失敗から何を学ぶか”が鍵

さて、話を山Pに戻そう。同じ飲み屋にいた亀梨和也と山Pとで、厳重注意活動自粛とで、処分に結構な差がついた。理由としては、山Pには“お持ち帰り”の疑いがあるけれども亀梨にはないとか、亀梨の映画の公開が迫っているしレギュラー番組もあるからとか、様々な忖度があるだろう。

が、結果として、今回の処分は山Pにとってマイナスだけではないと筆者は考える。アイドルは、失敗から何かが学べることを世間に伝える役回りも担っているからだ。

先述のSMAPも、稲垣の不祥事から何かを学んだ。そして、そこから単なる人気者としてだけでなく、国民的アイドルとしての道を歩み始めた。

今でこそ、クールでカッコ良くて、英語も話せて、多くの後輩から慕われている山Pであるが、もともと彼は苦労人である。ジャニーズJr.として活動を始めてからNEWSでデビューするまでの7年間に、たくさんの辞めていったJr.を見ていただろうし、デビューしたらしたで、青春の時を全てジャニーズでの活動に捧げ、自由に外出もできなくなった。

ソロになってからは、自分1人の力で周囲を納得させられるような結果を出さなければならなかったわけで、自力で英語をマスターしたことも、単身で海外に渡りネット配信ドラマに出演したことも、「ファンや後輩に夢を与えたい」という一心でのチャレンジだったはずだ。

そんな彼が、これしきの失敗で、腐ったり、へこたれたりするはずはない。

同席した未成年の女性が、年齢を偽ったことは認めているわけだし、少なくとも事件当日の山Pに法を犯した自覚はないはずだ。確かに、コロナ禍で、朝まで女の子を同席させて飲んだことは軽率と思えなくもないが、直接迷惑をかけられたわけでもない一般人が、「処分!」「処分!」と声をあげる最近の風潮はかなり怖い。

山口達也の事件を引き合いに出す人がいるが、あちらは、呼び出された女の子の家族から被害届が出ているのだから、山口に明らかに非があったのだろう。今回のように女性が進んで飲酒したケースとは訳が違う。

処分は下ってしまったが、山Pなら、この自粛期間に何かに気づき、何かを学んでいくことができると信じている。そして、グループの仲間に迎え入れられるというありがちなパターンではなく、ソロとして何か素敵な復活劇を見せてくれるはず。今はそう信じて、彼がひとまわり大きくなって戻ってくるそのときを、静かに待ちたい。

  • 取材・文喜久坂京

    ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。

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