3歳の長男を1年以上殴打 風俗嬢と内縁夫の「歪んだ言い訳」

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葛飾区のアパートで愛児に暴力を振るった沖間容疑者。インスタグラムには幸せそうな母子の画像を複数アップしていた

病院に搬送された幼児の身体は、明らかに異常だった。腕や脚はアザだらけ。頭蓋骨にも損傷があり、脳の内部には血が溜まっていたーー。

8月14日、警視庁は傷害の疑いで風俗店に勤務する沖間友紀容疑者(26)と職業不詳の向山純貴容疑者(26)を逮捕したと発表。二人は結婚しておらず内縁関係だった。容疑は、少なくとも1年以上前から沖間容疑者の東京・葛飾区のアパートで、当時3歳の長男A君に対し殴る蹴るの暴行を加えたというものだ。

「虐待は、かなり前から疑われていました。昨年2月には、保育園のスタッフがA君の腕の骨が折れ複数のアザがあることを発見。葛飾区の『子ども総合センター』に通報します。区の家庭支援課は、沖間容疑者のアパートを6回訪問し電話でも3回話をしました。彼女は『自転車で転んで骨折した』『育児に手がかかる』などと説明。結局、虐待を認定するには至らなかったんです。

今年1月には、A君が搬送される騒ぎが起きます。病院では一時意識不明に。頭蓋骨にも損傷がみられましたが、沖間容疑者は『自分で転んで頭を打った』と話していたそうです。しかしA君の身体中にアザがあること不審に思った医師が、警察へ通報。取り調べの結果、逮捕にいたりました」(全国紙社会部記者)

内縁の夫の向山容疑者は「耳を引っ張ったりしたがケガをさせるほどではなかった」と、容疑を一部否認。沖間容疑者は、「トイレの扉を脚で閉めるのを止めなかったから」と認めている。警察は日常的に虐待が行われていたとみて、捜査を進めているという。

深夜に「ギャー!」と悲痛な叫び

沖間容疑者と内縁関係にあった向山容疑者。近所の評判はあまり良くなかった(手首周辺は画像処理しています)

沖間容疑者のものと思われるインスタグラムには、ファンだという巨人戦を観戦した様子など母子の幸せそうな画像がアップされていた。だがA君にとって、現実は真逆だったようだ……。

「よく幼児の泣き叫ぶ声が聞こえました。イヤがっているという程度のものではありません。『ギャー! ギャー!』と悲痛な叫びなんです。深夜に聞いたこともある。夜中0時過ぎに、小さな子どもが泣きながら歩いているのを見たという人もいます。

奥さんは夕方になると出かけていましたが、ダンナさんには仕事をしている様子はありませんでした。ひどく酔っ払って、夜中に帰ってきたのを見たことがあります。いつもヘラヘラした印象で、あまり良いイメージはありませんでした」(近隣住民)

なぜ二人は、愛すべき長男に暴力を振るい続けたのだろうか。家庭問題に詳しい横浜八洲学園大学教授の池内ひろ美氏が語る。

「子どもを虐待する親には、暴力を振るっているという意識が薄い人が多くいます。あくまでシツケの一環で、アザぐらいできても大したことないと考えているんです。シツケが行き過ぎて子どもが意識不明になったり、骨折したりすると急に慌て始める。『マズイ』と感じ、事実を隠蔽しようとするんです。

虐待する親の多くは、自身も子どものころに暴力を受けた経験があります。世代間連鎖です。本来ならば幼いころのツラい思いを、子どもにはさせたくないと思うのが自然でしょう。しかし虐待する親は、自分も受けたのだから子どもに暴力を振るうのは当然だと考えてしまうんです」

池内氏は国の制度にも問題があると考える。

「米国では、子どもが夜中に一人で歩いていたり泣き叫んでいれば、近隣住民に警察への通報義務があります。警察も強権発動し、親を虐待容疑でスグに逮捕できるんです。

日本では、そこまでできません。児童相談所は家庭訪問しても家の中に入る権利はなく、玄関で話を聞くだけ。警察も家族の問題に対しては、民事不介入です。これでは、虐待が明らかにならないケースも出てきます。今回は病院が警察に通報し最悪の事態は避けられましたが、暴力を振るわれ命を失った子どもの遺体が、家の中に放置されるという痛ましい事件も実際に起きているんです」

1年以上暴力を振るわれ続けたA君。今年1月に病院に搬送された後、児童相談所に保護された。

  • 撮影蓮尾真司

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