滝沢秀明副社長とジュリー社長が握るジャニーズの「資産と戦略」

500億円と言われる不動産をもとに繰り出す次の一手

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後進育成の責任者である滝沢秀明副社長。後輩のジャニーズタレントは厚い信頼を寄せている

絶対的なカリスマ、ジャニー喜多川氏が亡くなって1年あまり。メリー喜多川氏(93)も昨年9月、会長職に退いた。

いま帝国の舵を取るのは、藤島ジュリー景子社長(54)と滝沢秀明副社長(38)。この「二頭体制」でジャニーズグループは動いている。

ジャニー氏の後継者として若手の育成を担うのが、滝沢副社長だ。自らが社長を務めるグループ会社『ジャニーズアイランド』が本社を置く渋谷の高層ビルを根城に頭を悩ます日々が続いている。

MTBビル(渋谷区渋谷)80億円(地上12階・地下1階)所有する銀行と賃貸契約を結んでいたが、今年4月に自社ビルに。子会社の本社もあり、稽古場も完備

「滝沢副社長は事務所の営業力低下を懸念しているそうです。それはジャニー氏の死後、芸能の現場をよく知る古参のスタッフが次々と事務所を離れているから。それを補うため、彼はファンと直接つながることができる『配信ビジネス』に本格的に乗り出すことを考えています。コンサートの有料生配信や、いわゆる『投げ銭』ができるライブ配信です。

ただ、10代のファンの懐(ふところ)具合を常に心配していたジャニーさんならファンに無制限にお金を使わせるようなビジネスは絶対にしない。滝沢副社長もそれを理解しているので、葛藤はある。しかし、コロナ禍もあり、背に腹は代えられないでしょう」(レコード会社幹部)

ジャニーズ事務所旧本社(港区赤坂)10億円(地上3階・地下3階)六本木の賃貸ビルから移転して以降、20年以上も本社ビルとして使われていた。現在は関連会社が利用している

滝沢副社長はジャニー氏の志を受け継ぐことが常に頭の中にあるという。その一つが「海外進出」である。

「自分が売り出している『SixTONES(ストーンズ)』と『Snow Man』を海外に通用するグループにしたいんです。だからこそ、韓流グループのような本格的なダンスと英語力を重視しています。米国でショーを行うことこそ、ジャニーさんの悲願ですから。これからデビューすると思われるジュニアの人気グループは4つほどあります。彼らはユーチューブにも力を入れて、中高生への影響力は絶大。今後、滝沢副社長の発言力は増すばかりでしょう」(民放テレビ局関係者)

一方、メリー氏の業務を引き継いだのが、ジュリー社長だ。目をかけている『関ジャニ∞』や『King& Prince(キンプリ)』らを『嵐』に続く国民的グループに育てることが急務だが、難航必至だ。

「『嵐』が民放各局で持っている冠番組をイチオシの『キンプリ』で引き継ぎたいところでしたが、メンバーの知名度がまだ足りず、そう簡単には行きそうもありません。ジュリー社長はマネージメント業務については現状を維持するための判断だけで手一杯の状況でしょうね。それよりも不動産などの資産管理や運用に注力していると聞いています」(同前)

ジャニーズグループは都内に30以上の優良不動産を所有しているという。写真の物件は一部にすぎない。その資産総額は500億円近くとも言われる。

「ジュリー社長は芸能だけで稼ぐのが難しい時代だということを理解しているのでしょう。三井不動産などの大手と組んで都内の優良物件を常に探しています。もともとメリー氏が株式投資を信用せず、節税の意味もあって、不動産を買い集めていた。ジュリー氏もこれを踏襲していく方針なんです」(同前)

不動産とアイドルの2本柱で、デジタルビジネスにも本格進出。これが令和のジャニーズ帝国の姿ではなかろうか――。

『FRIDAY』2020年8月21・28日号より

  • 撮影結束武郎(メリー会長) 桑田真(滝沢副社長)

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