“朝ドラ”ヒロイン狙う小芝風花『妖怪シェアハウス』に見る心配点

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NHKのドラマ『パラレル東京』のクランクアップで花束を贈られた小芝風花(‘19年)

美の総合商社と言われ、今年設立50周年を迎えるオスカープロモーションの退社ラッシュが止まらない。

看板女優・米倉涼子を始め、草刈民代、期待の若手・岡田結実、忽那汐里、長谷川潤、ヨンア、さらに8月中には堀田茜、紫吹淳も退社。屋台骨すら揺らぎ始めている。

そんな中、”若手のエース”として俄然注目を集めているのが、女優・小芝風花ではあるまいか。

「小芝は、中二の時『ガールズオーディション2011〜武井咲のお姉さん&妹キャラクター大募集〜』に応募してグランプリを受賞。‘14年に公開された実写版映画『魔女の宅急便』でヒロイン・キキを演じてブルーリボン賞新人賞。そして翌年の朝ドラ『あさが来た』(NHK)では、ヒロインの娘役を演じて注目を集めました。

昨年はドラマ『トクサツガガガ』(NHK)では、特撮オタクをひた隠しにしているOLを軽妙に演じてコメディエンヌぶりを発揮。今年中村倫也主演の『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)でもコミカルなヒロイン役を演じ、ついに深夜ドラマ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)では民放連ドラ初主演を勝ち取りました」(ワイドショー関係者)

そんな小芝が今回演じるのが、ダメ男の元彼が原因でお金も仕事も住まいも奪われた主人公・澪がお節介な妖怪シェアハウスで暮らすという奇想天外なホラーコメディ。

第4話ではゲスト妖怪として今最も旬なアマビエ(片桐仁)が登場。ゲスト妖怪をフィーチャーする”妖怪わらべうた”では、座敷童子の詩子(池谷のぶえ)が”アマビエ CLUB MIX バージョンを披露した。

‘90年代のクラブを彷彿とさせるDJぬらりひょん(大倉孝二)のテクに酔いしれたお岩さん(松本まりか)、酒呑童子(毎熊克哉)がパリピなダンスを披露する中、小芝も踊り狂うなど振り切ったコメディエンヌぶりを見せている。

「テレ朝の深夜といえば、同じ事務所の後輩・岡田結実が『おっさんずラブ』を手掛けた貴島彩理プロデューサーとタッグを組み‘19年『私のおじさん〜WATAOJI〜』、‘20年『女子高生の無駄づかい』に主演。その岡田が今年の3月に事務所を退社したことで、小芝にチャンスが巡ってきたのかもしれません」(制作会社プロデューサー)

小芝自身も‘19年二夜連続ドラマ『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』に主演。『べしゃり暮らし』では関西弁で漫才を披露するなど、それなりにテレビ朝日でも爪痕を残してきた。それだけに、米倉涼子、岡田結実の抜けた穴を埋める存在としての期待は大きい。

「事務所がテレビ局や出版社など関係者に配る『OSCAR PROMOTION NEWS』の『‘20 SPRING Vol.59』では、上戸彩、武井咲、真矢みきと並んで小芝が表紙に抜擢されています。所属女優の退社が相次ぐ中、表紙を飾ったことでも期待の大きさがわかります」(前出・ワイドショー関係者)

“次世代コメディエンヌ”の名がすっかり定着した小芝だが、自らも口にする大きな夢がある。それは、NHKの朝ドラ、さらには大河ドラマへの出演である。

「ドラマ『トクサツガガガ』を始め、昨年はNHKスペシャルシリーズ『体感 首都直下地震ウィーク』などで主役を経験している小芝は、NHKからの覚えもめでたい。しかも朝ドラ『あさが来た』では、ヒロインあさ(波瑠)の娘・白岡千代役を熱演して注目を集めています。これは大きなアドバンテージ。焦らずとも、いずれはチャンスが来ると見ていいのでは」(前出・制作会社プロデューサー)

NHK朝ドラは「ヒロインの身内を演じた女優がヒロインを演じる」といった法則もある。

例えば、杏主演の『ごちそうさん』で義理の妹役を演じた高畑充希が『とと姉ちゃん』のヒロインを射止め、『花子とアン』でヒロイン・吉高由里子の妹役を演じた土屋太鳳が『まれ』の主役を務めている。

最近では、朝ドラ100作目にあた『なつぞら』でヒロイン・広瀬すずの妹役を演じた清原果耶が、来年度に放送予定の『おかえりモネ』のヒロインに決まるなど、今もその法則は生きている。

しかし今回の「妖怪シェアハウス」を見て心配する声もある。

「主人公の澪は、まわりの様子を伺いながら嫌われないように生きていく現代社会に生きる日本人の典型。そんな彼女が妖怪たちと交わる内に”当たり前”の殻を破って、自分らしく自由に生きていくテーマは素晴らしいのですが、強烈な妖怪キャラに馴染みすぎて、爽やかな朝ドラ・ヒロインのイメージからかけ離れてしまうことが怖い」(放送作家)

振り切った妖怪たちとの宴も、真夏の夜の夢。事務所の命運を背負う”若手のエース”小芝には、朝ドラ&大河ドラマを目指して、次回はGP帯で実績を積んで欲しいところだ。

  • 島右近(放送作家・映像プロデューサー)

    バラエティ、報道、スポーツ番組など幅広いジャンルで番組制作に携わる。女子アナ、アイドル、テレビ業界系の書籍も企画出版、多数。ドキュメンタリー番組に携わるうちに歴史に興味を抱き、近年『家康は関ケ原で死んでいた』(竹書房新書)を上梓

  • PHOTO川上孝夫

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