いきマリ、テラハ…犠牲者出てもリアリティ番組が無くならないワケ

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『テラスハウス』に出演し自殺した木村花さん。取材に応じる母の木村響子さん

 

悲劇がまた繰り返された――。

AbemaTVのリアリティ番組『いきなりマリッジ シーズン4』に出演していた濱崎麻莉亜さんが、東京・港区の自宅マンションで亡くなっているのを発見された。死因は睡眠薬などの多量摂取による中毒死とみられる。

同番組は初対面の男女が出会った初日に挙式し、30日間の新婚生活を送るリアリティショー。シーズン4は7月25日に配信開始された。

捜査関係者によると、通報を受けた警察が8月26日午後、東京・港区のマンションで濱崎さんの遺体を発見。遺体に目立った外傷はなく、自殺とみて捜査を進めている。

現時点で遺書のようなものは発見されていない。濱崎さんは7月から番組用のブログを毎日更新していたが、今月16日を最後にストップしていた。

「濱崎さんは“夫”の西片圭佑さんとの共同生活を終え、結婚か離別か“最後の選択”をする直前だった。何らかの事情で追い込まれてしまったのかもしれない」(スポーツ紙記者)

同じリアリティ番組では、フジテレビ系『テラスハウス』に出演していた木村花さん(享年22)が5月に自殺。木村さんにはSNS上で多くの誹謗中傷が寄せられていた。

「彼女のインスタには毎日100件以上『死ね』『消えろ』というメッセージが寄せられていた。そうした状況を把握しておきながら対策を怠ったフジにも責任はあるように感じる」(同・スポーツ紙記者)

こうした事例は日本国内だけではない。

リアリティ番組の“弊害”は世界各地で叫ばれている。‘13年にはフランスの人気リアリティ番組『コー・ランタ』に出演していた2人が自ら命を絶った。

同番組は島での生き残りをかけて戦う米国の人気番組『サバイバー』の仏版で、平均700万人が視聴。その撮影初日に出演者のジェラール・ババンさんが亡くなり、1週間後に同じく仏人医師ティエリー・コスタさんが「メディアから不当な非難を受けている」と訴える遺書を残し、自殺した。

大ヒットドラマであるがゆえにメディアやSNSで議論が過熱していた。

英国の恋愛リアリティショー『ラブ アイランド LOVE ISLAND』でも犠牲者があとを絶たない。

‘16年に同番組に出演していた元ミス・イギリスのソフィー・グラドンさんは、‘18年にネットの誹謗中傷を苦に自殺。第一発見者だった彼女の恋人も後を追った。

‘17年に出演していた元サッカー選手のマイク・タラシスさんも昨年3月、自宅近くの林で首を吊って亡くなった。同番組では今年に入ってからも、司会を務めていたキャロライン・フラックさんが自殺。当時フラックさんには暴行疑惑が浮上し、メディアでは拗なバッシングが続いていたという。

‘19年3月の『メトロ METRO』UK版によると、これまでにリアリティーショーに出演して自殺したスターは38人にのぼるという。

米国の人気ダイエット番組『The Biggest Loser』では、極端なダイエットに走ったせいで健康を害する者が続出し、問題になっている。それでも局側がリアリティ番組を作り続ける理由は費用対効果が抜群だからだ。テレビ局関係者の話。

「ロケにお金がかからず、一般人や無名モデルをキャスティングするのでギャラを抑えることができる。ヒットすれば新たなシリーズを次々と投下すればいい。“ハプニング”ありきなので、例えば出演者の1人がドタキャンしても、それを生かして番組制作ができる。撮影クルーも少なくて良いので、コロナ禍で需要はさらに高まると思いますね」

前出の濱崎さん、木村さんが亡くなったことで、ともに番組は打ち切りとなるが、手を変え品を変え、リアリティ番組が今後も増殖していくことは間違いない。そのウラで、犠牲者も増えていくのだろうか……。

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