唐田えりか待望論も「魔性の女」になるためには足りないモノ | FRIDAYデジタル

唐田えりか待望論も「魔性の女」になるためには足りないモノ

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1月下旬の報道以降、公の場に姿を現していない唐田えりか。彼女の”待望論”が業界内では囁かれているようだが……(写真:アフロ)
1月下旬の報道以降、公の場に姿を現していない唐田えりか。彼女の”待望論”が業界内では囁かれているようだが……(写真:アフロ)

杏と東出昌大の離婚が成立し、世間を騒がせた不倫騒動は終息を迎えた形だ。杏の“温情判決”もあって東出の今後は当初懸念されていたほどでもないようだし、彼女も度量の大きさを示し評価が上がった。雨降って地固まるといったところだが、忘れてはならないのが騒動のもう1人の“共演者”である唐田えりかだ。

杏・東出に関してこれ以上触れることがない今、マスコミが注目しているのは唐田の動向だろう。表舞台から消えて8ヵ月が経とうとしている。海外? 実家? 都内のホテルで生活しているなど、いろいろと憶測が飛んでいるが、週刊誌がなんとかして彼女の姿を捉えようと動いているのは確かだ。

そんな中で、「唐田待望論」が出始めている。業界では彼女の女優復帰を望む声が多いというものなのだが、その中身は映画監督やプロデューサー、民放各局のテレビマンなどが《唐田えりかは女優として復活できる》とみているというものだ。

「番組スポンサーの意向や視聴者の反応を考えるとテレビは無理でしょうが、舞台や映画なら可能性はあります」(キー局プロデューサー)

確かにこれは唐田だけでなく、不祥事を起こしたタレント全般に言えることでもあるのだが、とはいっても、“誰でも”というわけではない。映画や舞台で復帰するにもそれなりの条件がある。

「まず“この役を演じられるのはこの人以外にない”、あるいは“この役は絶対この人にやらせたい”と制作サイドが惚れ込むくらいの、役者としての実力があることが第一条件ですね。そして人気。ファンや支持する人が多いことも重要ですね」(劇団関係者)

特に映画となると、最近は制作委員会が設立されて複数のスポンサーから制作費を集める方式が取られることが多く、ハードルが高くなる。スポンサーによってはスキャンダルを嫌うところもあるからだ。つまり、監督や制作サイドが起用したくても、お金を出すところが首を縦に振らなければ難しいということだ。

唐田の女優デビューは’15年。これまで20本近くのドラマ、6本の映画に出演しているがまだ主演はない。ただ東出と出会うきっかけになった映画『寝ても覚めても』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を獲得して、まさにこれからというところだった。しかし、役者としてのポテンシャルに関してはまだまだ「未知数」と言っていいだろう。

それでも唐田にラブコールが送られるのは、今回の騒動で彼女がまとうことになったイメージにあるという。他人の夫を奪い取った悪女ということなのだが、ドラマや映画に登場する悪女がリアル悪女なら、話題性もあるし、説得力があるということだろうか。

ここで言う悪女とは俗に言われる“魔性の女”だ。芸能界で“魔性の女”といえば、大竹しのぶ、荻野目慶子、葉月里緒奈、高岡早紀、斉藤由貴らの名前が浮かぶが、

「“魔性の女”と呼ばれる女優たちは、恋愛に対してある意味タブーがない。自分の感情に正直です。相手に交際中の女性がいようが奥さんがいようが、ひるむことはない…とも言えます。

顕著な例として、葉月さんが、’95年、映画『写楽』で共演した真田広之との不倫が報じられたとき、彼女はまだ二十歳になったばかりでした。清純派女優として売り出し中だったが、週刊誌の取材に対し“奥さんがいたら、(付き合っては)いけないんですか?”などと言い放ったのには驚きました。

でも皆さん不倫が発覚しても、仕事がなくなることはありませんでした。役者としての実力が認められていて、求められているということでしょう」(老舗芸能プロマネージャー)

3度目の不倫が発覚して記者会見を開いた斎藤は、女性レポーターたちから、なぜ手を繋いだのか、なぜ男性とふたりっきりで映画を観に言ったのか、好意はあったのか、などと厳しい質問を浴びたとき、

「やっぱり好意があるから手を出されて握ったんでしょうね。そういうところが甘いんでしょうね……」

と悪びれた様子もなく語っていた。

そう、彼女たちには、悪びれたところがないのだ。だから、堂々と不倫する。そして魔性の女の条件で最も重要なことは“男を翻弄したとしても、けっして翻弄はされない”ということだ。

彼女たちは当然世間から非難を浴びる。だが反省や後悔をしているようには見て取れないことが多い。そればかりか、スキャンダルを肥やしにして成長し、人間としての深みや女優としての迫力を増していくというのだ。

では、唐田はどうなのか。ここ最近は“魔性の女”と呼ばれるニューフェイスが出ていない。弱冠23歳の唐田が“魔性の女”となれば注目を浴びることは間違いない。だが、

「確かに注目は浴びますが、果たして彼女が“魔性の女”と呼べるかどうか…です。自分の恋愛感情に疑問を持たない諸先輩女優とは異なり、当時はSNSで不安な胸中を吐露したり、関係を“匂わせ”たりするような投稿を繰り返したりなどの行動が見られました。これは自分の恋愛に覚悟がなく、男性に弄ばれていた…と思うところがあったからでしょう」

と、前出の芸能プロマネージャーが言うように、現状の唐田は、いわゆる“魔性の女”には遠く及ばないようだ。となると、彼女はただの“悪い女”と見られることになってしまいかねない。どんなに待望論が出ても唐田の復帰はそう簡単ではないようだ。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 写真アフロ

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