新喜劇芸人・島木譲二の遺産を巡って元妻VS.後妻が法廷バトル | FRIDAYデジタル

新喜劇芸人・島木譲二の遺産を巡って元妻VS.後妻が法廷バトル

溢血による死から3年半「大阪名物パチパチパンチ」で有名な吉本新喜劇のスター

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元妻・紋子さんと島木の家族写真。北新地のクラブママだった紋子さんは、島木の妻としてテレビ出演の経験も
元妻・紋子さんと島木の家族写真。北新地のクラブママだった紋子さんは、島木の妻としてテレビ出演の経験も

「あの人は『財産はマンションしかない』と言っていたのに、他にも財産を隠していた。そのウソがどうしても許せなくて、訴えを起こしました。私の娘に対し、きちんと支払いをしてほしいんです」

元夫の墓前で手を合わせた後、元妻の松本紋子(あやこ)さん(57)はきっぱりとした口調でそう語った。

’89年に結婚し、約10年連れ添った元妻・紋子さん。島木の再婚は亡くなってから知ったという
’89年に結婚し、約10年連れ添った元妻・紋子さん。島木の再婚は亡くなってから知ったという

「大阪名物パチパチパンチ」など数々のギャグで知られる新喜劇の名物芸人・島木譲二(享年72)が脳溢血により亡くなったのは、’16年12月16日のこと。それから3年半――島木の遺産を巡り、元妻と後妻がいまだ解決しない泥沼の裁判を繰り広げていることが明らかになった。

’89年12月27日、島木は当時大阪・北新地のクラブママだった紋子さんと結婚。’00年に離婚するまでに一人の娘をもうけた(離婚後、紋子さんはもう一人娘を出産。その子も島木の戸籍に入った)。

紋子さんと離婚してから10年後の’11年、島木は割烹料理店を経営していた濵昭子さん(76)と再婚。糖尿病や慢性腎不全などを患って表舞台から遠ざかり、’16年に死去した。

泥沼裁判が起こるきっかけは、島木の死から約4ヵ月後、’17年3月頃に行われた元妻・紋子さんと後妻・昭子さんによる「遺産分割協議」にさかのぼる。

「司法書士事務所の事務員の立ち合いのもと、遺産をどうするか話し合ったんです。昭子さんが『島木の財産は東三国(大阪市)にあるマンションしかない』と言うから、マンションは昭子さんが相続し、その代わりに2000万円を私の娘に支払うことで決着しました」(紋子さん)

でも、と紋子さんは語気を強める。

「その後、島木の実姉と話をしたら、『財産がないなんて、アンタそんなウソ信じたんか』と言うんです」

’11年に結婚、亡くなるまで島木を支えた後妻・昭子さん。経営する飲食店で本誌の取材に応じた
’11年に結婚、亡くなるまで島木を支えた後妻・昭子さん。経営する飲食店で本誌の取材に応じた

本誌はこの実姉にも取材。「弟が亡くなる2~3年前に、こっそりと預金通帳を私だけに見せてくれた。そこにはピッタリ1億円と記載されているのを見た」と語った。

その後、紋子さんが島木の預金先の池田泉州銀行に問い合わせると、’11年2月1日の時点で、実際に約9300万円の貯金があったことがわかった。そこで、追加で800万円の支払いを求める手紙を後妻に送ったが応じなかったため、’17年5月に訴えを起こしたというわけだ。

被告である後妻は生活費などで財産はほとんど失ったと主張したが、第一審では原告である元妻の訴えが一部認められた。後妻である昭子さんに、元妻の娘二人に対し、あわせて約1500万円を支払えという判決が下ったのだ。

だが、それでも争いは決着しなかった。後妻・昭子さんは判決を不服として控訴。高裁からの和解勧告にも応じず、徹底的に争う姿勢を見せている。本誌は、後妻・昭子さんにも話を聞いた。

「紋子さんは離婚のときに譲二さんから2500万円もらって、『遺産分割協議』で私から2000万円もらって、それでもまだ要求してくる。長いこと生きてきて、こんな人に会ったのは初めてです。1億円入った預金通帳なんて、そんなもんあるわけがない。

譲二さんの体調が悪くなって舞台に立てなくなった5年間、私は必死に看病をして生活費もやりくりしてきた。その私が、そんな通帳見たことないんですよ? その他にも、私が紋子さんの娘にひどいことをしたとか、ウソばっかりです。私が控訴して和解もしない理由は、おカネが惜しいからじゃない。とにかく、紋子さんのウソが許されへんからです」

コワモテながら大阪人らしい人情家としてファンに愛された島木は、元妻と後妻による泥沼の法廷闘争に何を思うのか。控訴審の判決は、9月25日に下る予定だ。

元妻・紋子さんと島木の家族写真。北新地のクラブママだった紋子さんは、島木の妻としてテレビ出演の経験も
元妻・紋子さんと島木の家族写真。北新地のクラブママだった紋子さんは、島木の妻としてテレビ出演の経験も
自宅にある夫の仏壇に手を合わせる昭子さん。「できるだけ生前のまま部屋を残している」と寂しそうに語った
自宅にある夫の仏壇に手を合わせる昭子さん。「できるだけ生前のまま部屋を残している」と寂しそうに語った

『FRIDAY』2020年9月18日号より

  • 撮影加藤 慶

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