定本楓馬の魅力は「甘辛ミックス」映像・舞台の両輪で全力疾走

ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘2』の「ブチ切れキャラ」が大好評!

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定本楓馬(撮影:富田恭透)

『テレビ演劇 サクセス荘2』で、リミッターをはずしたチャップに注目

2.5次元系舞台で人気の俳優陣が、撮り直しなしの一発本番収録に挑む『テレビ演劇 サクセス荘2』(毎週木/深夜1:00〜/テレビ東京系)。成功を夢見る青年たちが住むアパートを舞台に、台本なのかアドリブなのか区別がつかない、出演者同士の丁々発止のやりとりが見どころだ。昨年放送された1期が好評で、現在2期が放送中。本作で、映画監督志望のチャップを演じているのが定本楓馬だ。1期では突然のブチ切れキャラで笑いを誘ったが、2期ではパワーアップしているように見える。

「1期はアドリブでキレていたんですけど、それが認められたのか、2期では脚本にチャップの怒るシーンが描かれるようになりました。しかも1期で怒る対象はユッキー(髙木俊)だけでしたが、2期だと全方位に怒っているので、チャップの沸点が低くなっています(笑)。

逆にあえて1期と変えなかったところは、余裕を持つこと。チャップは資産家の息子という設定なので、心の余裕を持って演じるようにしています」

“かわいい系”のルックスながら、共演者からは「実は毒舌キャラ」という評価が。自身も、インタビューで「僕は毒舌枠」と公言していた。

「お笑いがすごく好きで、その中でもツッコミを見ちゃうんです。人と会話をするのがそんなに得意じゃないから、お笑いを見ていて“こういう返しをすると場が盛り上がるんだ”と、ふとチェックしてしまう。それでついツッコむようになっちゃって、結果的に毒舌になっているのかと思います」

好きなツッコミ芸人を聞くと、タイプの違う顔ぶれが挙がった。

「トータルテンボスさんから始まって、NON STYLEさんだったり、一度は原点回帰をしなければとダウンタウンさんの漫才を見たりしていました。ずっと同じ芸人さんのネタを見ていると、……失礼かもしれませんが、その面白さに慣れてくるんです。なので新しいスパイスを求めて、いろんな芸風の人を見るようにしています」

定本楓馬(撮影:富田恭透)

『サクセス荘』は一応台本があるものの、リハーサルを1度だけやり、そのまま本番を収録する特殊なスタイル。ハプニングの多いイメージだが……。

「これが2期になったら、いい意味でハプニングがないんです。ある意味、怖いんですよね(笑)。1期は出演者がいっぱいいっぱいだったので、予想を超える事件が起きて、振りまわされるところが面白さにつながっていた。ところが2期はみんな一発録りに適応してきて、事件が起きないことが逆に事件、みたいな(笑)」

『サクセス荘』は深夜ドラマながら、放送されるたびにTwitterのトレンドワードに入る。それもそのはず、出演者は2.5次元系舞台の人気メンバーばかり。その一角を担っている自負は、あるのだろうか。

「いやぁ、全くないですね。他がすごい方ばかりですから。年齢で言ったら、2期では新たに参加したケニー役の小西詠斗くんが最年少ですが、1期でのその位置は僕とアンテナ役の有澤樟太郎だったんです。ただ芸歴は樟太郎のほうが長いので、僕はこの現場にいられるだけでありがたいなと思っていました」

そう謙遜するが、この秋、実はすごいことを成し遂げる。2.5次元系の最大コンテンツと言われる『刀剣乱舞』は舞台版とミュージカル版があるが、彼は舞台版メンバーで映画化された『映画 刀剣乱舞-継承-』に骨喰藤四郎役で出演した。そして今秋公演予定のミュージカル『刀剣乱舞〜幕末天狼傳2020〜』に、沖田総司役で出演する。この2つを股にかけた役者は、彼が初めてなのだ。

「『紅白歌合戦』(NHK)にも出たミュージカル『刀剣乱舞』に出させていただくこと、そしてどちらにも必要としてくれた人がいることを改めて実感し、いいプレッシャーがありますね。『幕末天狼傳』の沖田総司は大人気だと、いろんなところから言われたんです。彼を演じることも大きなプレッシャーですが、新選組の時代に生きた人たちの気持ちに寄り添いながら日々、稽古しています」

定本くんの魅力は、キュートなルックスからは想像もできない辛口発言が飛び出す、“甘辛ミックス”なところ。本人の中では、甘さとからさをどう認識しているのだろう。

「甘いと思うのは、しゃべり方。自分では意識していないんですけど、映像で見ると腑抜けたしゃべり方をしているなと思います(笑)。これがかわいいというイメージにつながるのかなって。からいところは、仲良くなった人にはツッコみたくなります。役者仲間だと、同い年の樟太郎は弟気質なかわいげがあるので、そこにズケズケいきたくなっちゃいます(笑)」

定本楓馬(撮影:富田恭透)

そんな彼が演技に目覚めたのは、専門学校での発表会。病を抱え、死に直面する主人公を演じた。

「いかんせん自分は大きな病気になったことがないので、そういう人の気持ちがわかりたくて、病院の前を行き来してみたりしました。病院の周辺って世界が変わるというか、空気の重さが違うんです。今まで想像したこともないような考え方を発見できた時に、新しい自分を見つけたような気がしました。そして実際に舞台に立ち、お客さんの生の反応を感じて、“見る人に何かを届けられる職業に就きたい”と思ったんです」

舞台の稽古に多忙な毎日だが、最近ハマった息抜きがある。

「料理をちゃんとやるようになって、新しい調味料を買っている時がすごく楽しいです。まだ基本アイテムを揃えている段階なんですけど、みりんや料理酒を買うと“俺、料理しているな”と思いますね(笑)」

一歩ずつ順調に、ステップアップしている24歳。今後は、どんな定本楓馬が見られるのだろう。

「最近、親に “無理しなくていいのよ、いつでも北海道に帰ってきなさい”と言われた時に、もっとありのままの自分を表でも見せて、リラックスして生きていこうと考えました。素を見せるバラエティ進出ですか? 面白いことは大好きなので、やってみたいとは思います。ただ、ドッキリだけは苦手です……(笑)」

定本楓馬(撮影:富田恭透)

定本楓馬に5つの質問

Q1 人に自慢できることは?
A1 気合で痩せられる
「食べない・動く」で、痩せられます。「食べない」は、食事を最低限にすること。脂肪を燃焼させるために昼はサラダチキンとかのタンパク質、夜は海藻サラダなどカロリーの低いものを摂ります。あとはジムに行って、バッチバチに汗をかくんです。3日で3キロは落とせます。

Q2 今、プレイリストに入っているお気に入りの音楽は?
A2  松田聖子さんの曲
最近、懐メロを聴くことが多くて。たまたま松田聖子さんのプレイリストを見つけて、ちょっと聴いてみたら「なんとなく覚えがあるぞ」と、そこから深掘りしています。歌のうまさに、感動しますね。

Q3  影響を受けた作品は?
A3 『凶悪』
「こんな映画、見たことない」と思いました。それまでハリー・ポッターみたいなジャンルを好きだった自分が、こんなにドロドロとした映画を2時間、しっかり見たのは初めてで。その感覚がすごく新鮮でした。こういう作品に出てみたいとは思いますが、メンタルがやられそうな気もします(笑)。

Q4 毎日していることは?
A4 YouTubeを見る
特に見ているのは、ガジェット系。初期から見続けているのは、瀬戸弘司さん。本人曰く「イケメンじゃないほうのせとこうじです」だそうで(笑)、編集技術がすごいんです。元は劇団に所属していた役者さんで、僕がお芝居を勉強し始めた時に、「YouTuberに役者さんがいるんだ」と見てみたのがきっかけです。

Q5 好きなタイプは?
A5 怒らない人
仕事が詰まっている時に、遊びに来ている親から「部屋を片づけなさい」と怒られて、「疲れてるのにな」とガックリしちゃって。「俺だって片づけようと思ってるんだ、毎日!」と、心の中で反論してます(笑)。絶対に怒らない人がいたら、幸せだろうな。優しく「片づけたほうがいいよ」と言ってくれたら、「はい、わかりました!」ってなるのに。

定本楓馬(撮影:富田恭透)

定本楓馬(さだもと・ふうま)

1995年11月23日生まれ。北海道出身
2016年~2018年ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンに、不二周助役として出演。その他、ドラマ『テレビ演芸 サクセス荘』(テレビ東京)、『虫籠の錠前』(WOWOW)、『映画刀剣乱舞-継承-』(2019)、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト‐』~暁の調べ~、舞台『27-7ORDER』など。
沖田総司役で出演するミュージカル『刀剣乱舞〜幕末天狼傳2020〜』は、9月20日の天王洲 銀河劇場で幕を開け、その後、福岡・京都・東京凱旋公演を予定している。

定本楓馬(撮影:富田恭透)
定本楓馬(撮影:富田恭透)
定本楓馬(撮影:富田恭透)
定本楓馬(撮影:富田恭透)

撮影:富田恭透
取材・文:篠崎美緒
構成:SUPER MIX

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