大相撲9月場所 両横綱欠場で注目は正代、御嶽海ら「強い関脇勢」

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2場所連続で勝ち越しを決めている関脇の正代

玉ノ井部屋(元関脇・栃東)でクラスター(集団感染)が発生するも、大相撲秋場所が開幕した。

初日から大関・朝乃山が小結の遠藤にすくい投げに屈し初日黒星。もう一人の大関・貴景勝は、先場所Ⅴの前頭筆頭・照ノ富士を押し出しで白星発進し、両大関は明暗が分かれた。7月場所に続く上限2500人の有観客開催で、少ないながら両国国技館に拍手が響いた。

「不祥事のたびに批判を浴びて来た日本相撲協会だが、新型コロナウイルスの感染対策においては指導力を発揮した格好です。巡業を諦め、出稽古を禁止するなど、ぶれずに開催を目指して来ただけに執行部もホッとしていたと同時に、改めて気を引き締めてましたね」(スポーツ紙デスク)

ただ、横綱の白鵬と鶴竜が負傷を理由にそろって休場した。

「2人以上の横綱全員が初日から不在というケースは37年ぶりの珍事です。白鵬は8月13日に先場所に痛めた右ひざを関節鏡視下手術。師匠の宮城野親方(元幕内・竹葉山)が『まだそんきょもできない』と深刻そうに状況を明かしていました。また鶴竜も右ひじの回復が遅れ、師匠の陸奥親方(元大関・霧島)が『(11月場所は)進退をかけてやらないといけないところまで来ている』と語っていた」(前出・スポーツ紙デスク)

横綱不在となれば、優勝候補筆頭は初日黒星とはいえ大関2場所目となる朝乃山だ。

「周囲から見れば、新大関で12勝は合格点も、本人は優勝を逃したことで『悔しい気持ちが一番』と話し、賜杯を掲げた照ノ富士に負けた一戦の反省点についても、『あまり言いたくない』と口を閉ざした」(スポーツ紙記者)

その思いは場所後の生活ぶりにも表れていて、

「新たに専属トレーナーを付けて毎週3回、マンツーマンでトレーニングに励み、ナッツやスムージーを間食にするなど、体調にも気を配っていた。ここで優勝争いを演じれば、来場所は綱取りが絡んでくる。横綱不在の今場所は絶好機です」(前出のスポーツ紙記者)

もう1人の大関・貴景勝は先場所、カド番を脱出したといえ、痛めている膝の状態と相談して途中休場。本人は『(現在は)万全です』と胸を張るが、心配は隠せない。となれば、朝乃山を脅かす存在は関脇陣になりそうで、

「先場所、千秋楽まで照ノ富士と優勝を争った正代と御嶽海だけでなく、新関脇の大栄翔も加わる関脇3人衆が対抗格でしょう。そろって11勝しただけに、ここで2ケタ以上の白星を加えれば、大関の声がかかるはずです」(スポーツライター)

正代は‘17年1月場所、史上2位のスピード出世で新関脇になるも、足踏みが続く。将来の大関候補と呼ばれながら『自分なんて』と応じる自虐キャラが有名だったが、再関脇の3月場所で3役として初の勝ち越しを決めると、勢いは加速するばかりだ。

「先場所、白鵬と朝乃山を撃破した御嶽海もチャンス十分。過去に優勝2回という実績がある。今場所の前に出稽古ができず『先場所よりも不安』と口にしていたが、独自の縄跳びトレを続けている。あの巨体で1分間、3セットも飛び続けるほど。相撲界では『関脇が強い場所は盛り上がる』と言われるだけに楽しみです」(前出のスポーツライター)

誰が好スタートを切って突っ走るのか、そこが焦点になるが、怖い存在が2人いた。

「どん底からの復活Ⅴを果たした前頭筆頭の照ノ富士と小結に返り咲いた遠藤です。番付上、2人は前半戦で、連日、上位陣とぶつかりますからね。照ノ富士はここ一番で朝乃山と御嶽海を倒した精神面の強さと経験を備えているし、相変わらずリモート取材に応じてくれない遠藤にしても、先場所の初日に鶴竜を撃破しています」(前出のスポーツ紙記者)

元大関といえば、照ノ富士の復活劇に刺激された栃ノ心(前頭4枚目)や髙安(前頭6枚目)なども、上位陣いじめで盛り上げてくれそうだ。

  • 写真アフロ

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