大麻1キロ所持で逮捕…伊勢谷の件でも注目される保有者増の背景

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送検される石川容疑者。所持していた大麻1kgという量の多さに驚かされる

警視庁多摩中央署は9月11日までに、大麻取締法違反(営利目的所持)の疑いで群馬県前橋市の自称無職・石川健治容疑者(47)を現行犯逮捕した。1キロ以上の乾燥大麻と、鉢植えの状態の154本の大麻草を押収。末端価格は6600万円にのぼる。石川容疑者は自宅のカーテンを閉め切り、24時間体制で照明や空気清浄機を作動させて大麻草を栽培していたという。

「石川容疑者は『大麻の苗を買ってきて、栽培しているうちに趣味になった』と供述。『自宅アパートの2階リビングからバケツにくんで吸うために持っていた』とも話しています。ただ、販売目的だったことは否定。さらに尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たことから、警察は覚醒剤取締法違反でも捜査を進めています」(全国紙社会部記者)

驚くべきは1キロという量の多さだ。元麻薬取締官の高濱良次氏が語る。

「先日逮捕された俳優・伊勢谷友介容疑者のケースでは、20gの所持でしたが、それでさえ大量だと騒がれました。それが1キロですからね。そんなに所持していれば、営利目的所持で有罪になる量です。今後は1キロの大麻がどのような状態で発見されたかや、容疑者のメールやメモなどに記憶から、具体的な証拠探しが行われるでしょう」

9月8日に伊勢谷容疑者が大麻所持で逮捕されて世間を騒がせたのは、記憶に新しい。その後も、大麻関連での逮捕者は続出している。9日には長崎県でレゲエバー経営者ら5人が大麻を栽培していたとして再逮捕。同じ日に愛知県では、17歳の高校生とその交際相手の20歳の女性が大麻所持で現行犯逮捕された。

大麻は若者の“トレンド”

大麻関連で逮捕・送検された件数は増える一方だ。警察庁によると、大麻事件の摘発件数は6年連続増加で19年は4321人。初めて4000人を越えた。6年前の1761人に比べ、実に2.5倍近く増えているのだ。

その一方で薬物事犯は横ばい、もしくは減少傾向にある。最多の覚醒剤は、18年から19年にかけ1284人減の8584人。ここ数年、大麻同様に増加を続けてきたコカインは205人でわずが8人増にとどまっている。明らかに大麻は“トレンド”なのだ。

前出の高濱氏は、次のように分析する。

「原因は10代から30代の若者にあります。彼らはそれまでの世代と考え方が違うのです。世界各国で大麻の合法化が進んでいることもあり、誤った認識がひろまっています。彼らに大麻と関わった動機を聞くと、興味本位が43%、知人からのすすめが20%弱で、好奇心やファッション感覚で手を伸ばしたことがわかります」

そこには順法精神はなく、快楽をただ惰性的に求める若者の姿が浮き彫りになっていた。今後も大麻の摘発は増え続けそうだ。

  • 撮影蓮尾真司

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