多部未華子 出演予定ドラマ降板で懸念される「扱いにくい女優」評

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人気ドラマ続編の降板が報じられた多部。業界内では波紋を読んでいるようだ(写真:アフロ)

多部未華子が出演予定のドラマを降板したことが波紋を広げている。

そのドラマとは来年4月放映予定の『これは経費で落ちません!』(NHK)の続編。『女性自身』(9月22日号)が報じたところによると、来年4月からの放送予定で、10月下旬から撮影がスタートすることが決まっていたという。ところが多部の事務所から降板の申し入れがあり制作が中止になったと。

多部は主演ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)がヒットして高視聴率女優の地位を確かなものにした。女優としてのキャリアは長く、デビューは’02年、彼女が13歳の時だった。翌年早くもドラマ主演を果たし、ドラマや映画の主演作も多い。’09年にNHK朝ドラ『つばさ』でヒロインを演じた時は、朝ドラ史上初の平成生まれのヒロインということが話題になった。

「朝ドラは人気女優への登竜門と言われていますし、多部さんはドラマや映画だけでなく舞台やCM出演も多いため、認知度は高いです。また映画賞も数多く受賞していて実力は誰もが認めるところなのですが、作品に恵まれなかったのか、なぜか開花するまでちょっと時間がかかりました」

というのはキー局のドラマ制作プロデューサー。たしかにテレビ露出が多い印象があるが、“これまでの代表作は何?”と聞かれてもすぐには思い浮かべることができない人が多いだろう。

「『わたナギ』が間違いなく代表作と言えますが、昨年の夏に放送された『これは経費で落ちません!』も代表作に加えていい。NHKのドラマといえば大河と朝ドラがよく話題になりますが、夜10時スタートの『ドラマ10』でも数々の秀作を送り出しています。ただ視聴率にはなかなか結びつきませんでした。ですが『これは~』は同枠のドラマの中で異例ともいえる高視聴率をたたき出していました。このドラマを見て多部さんのファンになった人も多いです」(テレビ誌記者)

続編を望む声が多く、また原作の小説が続いていることから脚本が作りやすいこともあり、NHKが続編を制作しようと考えたのは、テレビ局として当然のことだろう。

ところが多部が出演を断ったのだという。理由はこうだ。

「元々多部さんサイドから“続編を作る場合は同じキャスト、スタッフでやりたい”という申し入れがあって、NHKは了解していました。しかし、キャスト全員は無理だったんです。同僚社員役の俳優さんのスケジュールがどうしても押さえられなかった。NHKは1人だけなら大丈夫だろうと思っていたのですが、多部さんサイドがOKしなかった。約束が違うと言われればその通りですが、そのかたくなさに驚きました」(NHK関係者)

多部ありきのドラマなので、代役を立てるというわけにはいかなかったのだろう。主演女優が降板となればそのドラマは制作中止にせざるをえない。だが中止となれば、空いてしまった放送枠をどうやって埋めるか、またスケジュールを押さえてもらっていた共演者たちにどう事情を説明し、了解してもらうか、NHKは頭を悩ませたことだろう。その混乱ぶりは容易に想像がつく。

混乱したのはNHKだけではない。

「NHKを優先し、他の仕事を断ってしまった俳優もいます。コロナ禍でただでさえ仕事が少ないときですから、表には出さなくとも、本音としては“どうしてくれるんだ”という気持ちでしょう。そもそも絶対続編を作ると決まっていたわけではないようで、となればこんな時期ですから俳優さんたちも入ってくる仕事はどんどん入れていくでしょう。全員が揃わないのは仕方ないことだと思います。しかも1人だけですからね。

どうしてもその俳優さんじゃなければダメだという明確な理由がなく、単にキャスト全員が前回と同じじゃなければ出演しない、そんな理由で主演女優が出演を断った例は見たことがないです」(老舗芸能プロマネージャー)

ドラマの続編がなくなったことを残念がるファンは多いが、一方で業界内では多部の今後を心配する声も出ている。

「多部さんが出演を断った理由を知って“そんなことで? 理解できないわけではないが、わがままじゃないか。大女優じゃないんだから”と言っている先輩俳優もいます。ギャラは安くても全国放送のNHKドラマだからと張り切っていた若手俳優は中止と聞いてガッカリしています。

制作サイドも明らかに迷惑を被ったわけですから、彼女に言いたいことはあるでしょう。降板が彼女の意志なのか事務所の戦略だったのかはわかりませんが、“敵”を作ってしまったのは事実です」(前出・キー局プロデューサー)

多部はもともと業界内の評判もよく、スタッフからも慕われている。『わたナギ』の好演で人気も急上昇しファンも増えた。今回の一件で業界内で“ワガママ女優”、とか“やっかいな女優”などというレッテルが張られてしまうとしたら、残念なことだ――。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 写真アフロ

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