Snow Manラウール17歳は「ジャニーズの大谷翔平」説

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ここ10年ほどのK-POPの台頭もあり、ジャニーズといえば、ルックスやキャラクター優先でスキルは二の次、というイメージを持ってしまっている一般人が相変わらず多い。そのほとんどがアンチだが、King& Prince以降のデビュー組、今年デビューしたSixTONES、Snow Manも含め、この3組については、何は世界進出を視野に入れていることもあり、時にアンチをも唸らせるようなパフォーマンスを披露することがある。

うだるような炎天下、来年夏公開予定の映画『ハニーレモンソーダ』の撮影に励むラウール。休憩に入ると、日傘でなんとか暑さを凌いでいた

この夏、筆者が度肝を抜かれたパフォーマンスも、まさに不意打ち。嬉しいサプライズだった。

ジャニーズJr.配信ライヴ 2つの嬉しいサプライズ

8月26日に、ジャニーズJr.による無観客の配信ライヴがあった。この夏は、ジャニーズJr.のグループがそれぞれに配信ライヴを行っていて、その総括のような形で、年長のTravis Japan(以下“トラジャ”)が中心の構成だったのだが、そこには、“クリエC”と呼ばれる、まだグループ名のついていない7人組も「ジャニーズJr.」として出演していた。

各グループが、ある意味「定番」の曲を披露しながら、後半最初のサプライズは、バンドを得意とする7MEN侍(読み:セブンメンサムライ)が「Rollin’」を歌った時に、突如SixTONESの京本大我が現れたことだった。ミュージカル界隈でも評価の高い彼の歌だが、ゴリゴリのロックを歌ってもどハマりする。

7MEN侍は、楽器の演奏スキルも高く、ダンスを踊らせてもバキバキのキレキレで、アクロバットを得意とするメンバーまでいるマルチなグループだが、唯一ボーカルが弱いというのが筆者の(J.Y.Park的)見立てだった。京本大我の歌唱で断然楽曲の良さが際立ち、「デビュー組みは伊達じゃない」と感心した。

すると、画面には“クリエC”ことジャニーズJr.とV6の名曲「Maybe」の文字が表示された。この曲は、「滝沢歌舞伎ZERO」で、Snow Manの深澤辰哉と阿部亮平が歌、佐久間大介とラウールがダンスという演出で、披露されたものだ。筆者はそれまでクリエCの歌う「Maybe」を聴いたことがなかったので、「ミディアムナンバーもハマるのかな?」と興味津々でいたら、そこに突如、生成りの短パンにに素足といういでたちで、ラウールがステージに現れた。

曖昧な恋心を切々と歌った楽曲に合わせ、踊ったのはコンテンポラリーダンス。これが圧巻以外の何ものでもなかった。ローザンヌ国際バレエコンクールに出演していたら、文句なくグランプリを獲るのではないか。山岸涼子の描くバレエ漫画「テレプシコーラ」に、不幸な境遇に生まれた女の子“空美ちゃん”が整形し、国籍を変え、ローザンヌの決勝に出場するエピソードがあるのだが、その“空美ちゃん”を見たときの、観客の衝撃はこんな感じだったのでは? と思うほど。

内的表現、身体能力、肉体の美しさ、何もかもが世界レベルだった。ラウールにクラシックバレエの基礎はないはずだが、あのシルヴィ・ギエムも元は体操の選手だったのだ。バレエ関係者が見たら、喉から手が出るほどの逸材なのでは。こんなすごい才能が、17歳にして日本でアイドルをやっているなんて……。と、ちょっと放心状態になるほど感動した。

ラウール登場でツイッターが荒れたワケ

ところが、一部のジャニヲタは激怒していた。ラウールの登場で、クリエCの見せ場が奪われたというのだ。この「Maybe」一曲で、Twitterは荒れに荒れ、議論は紛糾していた。それに気づいたのか、ラウールは翌日のブログで、「昨日はHappy Liveにお邪魔させていただきました。(中略)お邪魔しましたとは言ったけど、『ほんとに邪魔でした』みたいな空気は普通に傷つくんでやめてください笑」と綴った。

すると、クリエCのヲタを中心に、「ラウールのあのブログは生意気だ!」「なぜ、“お邪魔しました”で終わらせられないのか?」など、どこかのモンペ(モンスターペアレントの略)ばりの大騒ぎになってしまったらしい。

モンペは、あの素晴らしいダンスに心を奪われなかったのだろうか? そもそも、ラウールが「Jr.祭りに出たい」と言ったわけでも、「クリエCをバックに“Maybe”が踊りたいです」と言ったわけでもないはずだ。タッキーがラウールの出演を決め、今回の演出を指示したことは明確なのだから、モンペがもし攻撃するならタッキーにすべきだ。ジャニーズの至宝を、“うちの子可愛さ”に他グループのモンペが傷つけるようなことはあってはならない。

筆者は「滝沢歌舞伎ZERO」も新橋演舞場で観劇している。でも、その生の迫力よりも、今回の配信の映像の方が、何倍も心を揺さぶられた。この1年半の間に、ラウールの表現力が上がっているからこその衝撃――。彼のスケール感は、野球界でいうところの大谷翔平に匹敵すると思う。

この配信は、世界中の誰もが見ることができた。なるほど、主にジャニーズJr.のプロデュースを担当している滝沢秀明は、「今のデビュー組の実力はこのくらいあるんですよ」というのを、全世界にアピールしたかったのだろう。「せっかく世界中の人が目にするチャンスがあるのだから、今ある最高のレベルを届けたい」。そう思っていたとしたら、プロデューサーとしては至極真っ当な判断である。

特定グループのヲタで、ジャニーズ全般に興味がない人も、ジャニーズのアンチでも、ジャニーズ以外のボーイズグループのファンでも、日々成長を遂げる17歳・ラウールに注目してみてソンはない。

  • 取材・文喜久坂京

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