安倍晋三と原辰徳 最長内閣と最多勝リーダーの「意外な親交」

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13年5月に東京ドームで行われた国民栄誉賞を記念しての始球式。右から原氏、安倍氏、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏。画像:時事通信社

「スターには、持って生まれた華がないといけない。まさに原さんはスター選手であり、スター監督でしょう」

巨人の原辰徳監督(62)を絶賛したのは、7年8ヵ月続いた政権のリーダー・安倍晋三前首相(65)だ。発言は、18年12月に開かれた野球殿堂入りを祝う会でのことだ。

首相通算在職日数が歴代最多の3188日を記録した安倍氏と、監督としてジャイアンツ史上最多の1067勝を達成した原氏には、意外な接点がある。安倍氏が本気で原氏の政界転身を検討したこともあるという、二人の親交を紹介したい。

「原さんは、政治になみなみならぬ興味を持っているんです。『趣味はNHKの国会中継鑑賞』と公言するくらい。毎年行われる読売新聞東京本社でのシーズン報告では、渡邉恒雄・代表取締役主筆と政治の話で盛り上がるそうです。歴代首相の裏話や世界情勢、選挙の見通しなどについてレクチャーを受けているとか。『国の基本は農業だから、農家は公務員にしたらどうか』などの持論もあります」(スポーツ紙担当記者)

安倍氏も野球への関心が高い。原氏とも不思議な因縁があるのだ。

「原さんが巨人に入団した81年当時、安倍さんは神戸製鋼のサラリーマンでした。会社で前に座るOLが、熱狂的なジャイアンツファンだったとか。当時の安倍さんは、アンチ巨人。しかし、そのOLが毎日のように活躍を話すので、次第に原さんのことが気になり始めました。自然に原さんのニュースをチェックするようになり、1年目の成績は丸暗記してしまったそうです」(球団関係者)

「こっちの世界に来ないかな……」

現役時代から、原氏の知名度や人気はバツグン。国政選挙に出れば、間違いなく当選できるだろう。自民党のトップを長く務め、サラリーマン時代から原氏の魅力を理解していた安倍氏が、ほおっておくわけがない。二人は、少なくとも2回は深い話し合いを行っている。

「13年3月と15年5月です。原さんの実家のある神奈川を地盤とする、甘利明・衆議院議員がパイプ役になりました。二人は会合で意気投合。原さんの政界転身も話題になったそうです。

野球殿堂入りを祝う会(冒頭で紹介した18年12月の会)で、安倍さんはこう明かしています。『甘利先生のご紹介で食事をさせてもらいました。(原氏は)たいへん政治にも詳しい。私も甘利さんも「こっちの世界に来ないかな……」、こんな思いもあったんですが、巨人の監督に就任されたので諦めました』と。リップサービスだとは思いますが、安倍さんの表情は真剣でしたよ」(前出・記者)

原氏にとって、もっとも大切なのはジャイアンツ。野球にたずさっている限りは、政治家になるつもりはないようだ。

「タレント議員として、選挙の票集めに利用されるのがイヤなようです。奥さんも政治家への転身に反対で、『選挙に出るなら離婚する』と話しているとか。

ただ、まったく興味がないワケではない。安倍さんとの会合について『私の人生にとって非常に貴重な時間だった』と、嬉しそうに語っていましたから。『どうせやるなら、本気で日本の政治を動かしたい』とも話しています」

原氏の監督任期は、21年のシーズンいっぱいだ。巨人への奉公を終えれば、野球人としてのキャリアに一旦ピリオドが打たれる。原氏が次のステップとして選ぶ道は、果たしてーー。

  • 写真時事通信社

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